24話・ホーリー・チェーン
「えっと...ちょっと話が脱線しちゃいましたが、お姉さんの
クエスト依頼の詳しい話...聞いてもいいですか?」
「ああ、そうだね...依頼書じゃ簡潔にしか書けなかったしね...」
「では...依頼にはボディーガードをして欲しいって書いてありましたが...
一体、誰から守るんですか?」
「実はね...」
「ようよう、姉ちゃんよ...まぁ~だ、ここに居やがったのか?」
「昨日も言ったよな...さっさとここの場所から撤退しとけってよっ!」
屋台のお姉さんが話をしようと口を開いたその時、突如お姉さんに対し、
悪態をついてくるガラの悪そうなチンピラ二人組がその場に現れた。
「何を言ってるんだい!ここはちゃんと国から許可を貰って屋台を
出しているんだ!それをあんたらに、とやかく言われる筋合いは
ないって言うんだよ!」
「うるせえ!そんな事は俺達の知った事じゃねえってんだ!」
「許可を貰ったってんなら、それをさっさと返却して消えれば
いいだけだろうがっ!」
え...この二人は何を言ってるんだ?理不尽って言うより、ただの
ガキのワガママじゃないか...
「ん...なんだ貴様は?これは見せ物じゃねえんだ!ガキはさっさと
母ちゃんの所にでも帰れや!」
「いや...ガキはあんたらだと思うんだけど...?あんたらこそ、さっさと
母さんの所に帰るべきでは?」
「な、なんだと!ガキの分際で大人をからかいやがってっ!!」
チンピラの一人が蒼井の挑発に激怒し、蒼井に向かって拳を振り上げて
突撃してくる!
『主への敵意を感知...防衛モード...発動...ホーリー・チェーンッ!』
「な、なんだ、その鎖はぁ!俺に...俺に向か......ギャアアァァァ――――ッ!!」
敵意を感知した金剛石の腕輪が発動すると、蒼井の体から無数の光の鎖が
凄い速さで飛び出し、チンピラの両手と両足...そして首に巻きついて締め上げる!
「が...く...苦しい...うがが...首が...腕と足がちぎれ...る...!?」
「ご、ゴンチ!?お、己~よくもゴン―――――ウギャアッ!?」
チンピラの片割れが激怒して蒼井にそう叫ぶと、金剛石の腕輪が
即座に敵意を感知して、ゴンチと呼ばれたチンピラと同じ様に、
光の鎖がその片割れチンピラを捉えて、そして締めあげる!
「あ...その鎖、僕への敵意をなくさないと外れないからさ、
死にたくなかったら、さっさと敵意をなくす事を推奨するよ...」
僕はチンピラ二人に、淡々とした口調でこの鎖の外し方を説明をする。
「も...もってない...俺...は...敵意は...もうもっていない...だから...」
「お...俺だって...そう...だ...だから...この鎖を...外して...くれ...」
「ゴメン、これって自動防御だから、僕の意思は関係ないんだよ...。
それに...鎖が外れないって事は、僕に敵意を持っているって証拠だから...」
「ぐががが...あああ...ァァァ...ぐえうじい......タジケテ......グハ...」
「いや...ダ...こんな...ジニメは...ガッコ...さま...ダジケ...ガハ...」
チンピラ二人はプライドからなのか、とうとう蒼井への敵意を取り除く事が
できず、そのまま絶命してしまう...。




