22話・クエスト開始
「それじゃ、改めて...ルビさん、パーティ登録の申請をお願いします!」
「ハイ...わかりました。では、アミューさん。今からパーティ登録の申請を
してきますので、そこで少々お待ち下さいね...」
ルビは一礼すると、アミューのギルドカードを手に持ち、奥の方にある
部屋へと入って行く。
そして、数分後......。
「お待たせしました、アミューさん。シュン様とのパーティ登録、
無事に受理できました!」
ルビはにこやかな表情でそう言うと、アミューにギルドカードを手渡し
返してきた。
「ありがと、ルビさん!どれどれ...うん、ちゃんとパーティの欄に
シュンの名前が載ってあるね!ねぇシュン、そっちの方に私の名前は
載ってある?」
「ちょっと待って...確か...パーティの欄は、ギルドカードの裏側の...
お、あったあった...え~と...」
うん...ギルドカードのパーティ欄に、アミューの名前が載ってる。
「こっちにもちゃんと、アミューの名前が載ってるよ!」
「よし、これでパーティ登録解除をしない限り、私とシュンはいつでも、
パーティを組んだり、離れたりができる様になったよ!」
「そっか!それじゃ、これからよろしくね!アミュー!」
「あ...う、うん...こちらこそ、よろしく...!」
「あれ...?もしかして、僕みたいな新人とパーティを組むのは、
やっぱり嫌だった?」
「違う、違う!そうじゃなくて...ちょっと不意打ちだったから...つい」
「え...不意打ち?」
「ううん、何でもない!き、気にしないで!あは...アハハ!」
はう...危ない、危ない!シュンったら、いきなりあんな爽やか笑顔を
見せてくるんだもの...つい、油断してボゥッてしちゃったよ...!
でも、やっぱりいいな...シュンの笑顔...。思えば、シュンが
このギルドに来た時に見せた、あの笑顔に私ってやられたんだよね...はは。
シュンが初めてギルドに来た時の事を思い出すと、アミューは相好の崩れた
笑顔を浮かべてしまう。
「それじゃ、パーティも無事に組めた所で、シュンのクエストを達成しに
行きましょうか!」
ふう...色々あって長引いたけど...やっと、クエストを開始できる!
「それで、シュンが受けた依頼って、ゴブリン退治と屋台のボディーガード...
この2つだったよね?」
「ああ、そうだよ!...で、まずは、この屋台のボディーガードを
最初にやろうかなって思うだけど...アミュー異論はない?」
「屋台のボディーガードからだね?わかった、私もそれでいい思うよ!
そうと決まれば早速...屋台市場に移動しよっか!」
「うん!それじゃ、アミュー。屋台市場の場所まで案内を頼むね!」
「え...シュン、屋台市場の場所を知らないの?」
「僕、この町に来たのって今日初めてだから...右も左も全くわからない
状態なんだ...」
「そうなんだ...オッケーわかった!んじゃ、道案内は私に任せて...行くよ!」
「わっ!?ちょっと、アミュー!いきなり手を引っ張っちゃ駄目だって~
転けちゃうから、転けちゃうから~っ!?」
「はは...ごめん、ごめん...じゃ、これで...♪」
「はううっ!」
手を引っ張られて困っているシュンに対し、今度はその腕にアミューが
ギュッと抱き付いてきた。
う、腕にアミューのおっぱいの感触がダイレクトに...ダイレクトに
伝わってくるぅぅ...!?
そう...アミューって、結構、胸元が開いているから、その露出した
肌の部分が、もろにダイレクトなのだぁっ!!
おっと!イカンイカン!せっかくアミューが親切でやってくれている
行為なのに、ここで変な顔でも見せようものなら、絶対に引かれちゃう!
だから、我慢!我慢!!
......と、思ったけど無理、これ絶対に無理なやつ!
だって僕、恋人がいない寂しい人生を生きてきたんだもん...
だから、これは抗えない感触だもん......はにゃぁ~。
うふふ...シュンのあの顔...ちゃんと意識してくれてるみたいだ!
よし!ルビさんより一歩リードだぜいっ!
「それじゃ~ルビさん、これから頑張って、シュンとクエストに
行ってきますね~!」
「ぐぬぬぬ...」
アミューは勝ち誇った顔でルビにウインクをすると、シュンの腕に
抱き付きながら、ギルドの外に出て行った。
「うう...シュン様と腕組みするなんて...羨まし過ぎです...!」
アミューの腕組みを激昂しながらも羨むルビであった...。




