200話・盗賊達の足掻き
「待ちやがれ!貴様達をあの階段に近づかせはしないぞぉぉぉっ!」
「折角、大金持ちになれるチャンスなんだぁぁぁっ!」
「それを...逃せるかよぉぉぉぉっ!」
階段近くにいた盗賊たちが蒼井逹を行かせまいと、襲いかかる様に
一斉にジャンプしてくる!
「ここは任せて、お兄ちゃん!ウリャァァァ――ッ!!」
蒼井逹に飛びかかってきた盗賊逹に、ココがブラストナックルの波動を
何発か撃ち込んだ!
「くそ!空気の塊が俺に向かって飛んで―――ギガアアァァァッ!!」
「だ、駄目だ...こんな衝撃、避けられるわけが――グギャハァァァッ!!」
「うぐぐ...なんだよ、この強大な衝撃波は―――ノヴャァァァッ!!」
ココが撃ち出すブラストナックルの波動が、次々と盗賊逹に撃ち込まれると、
天井を突き抜け、空高くぶっ飛んでいった!
「あわわわ...なんだよ、なんだってんだこのガキども...。なんでこんなに
強いんだ...!?」
「勝てねぇ...こんな連中に勝てるわけがねぇ!?」
「だが、逃げ出せば、さっきの二の舞になってしまう...」
ひとりは顔面蒼白になったり、ひとりは腰を抜かして後退り、そして
ひとりは震え過ぎて立っているのもやっとであった。
「だが...に、逃げるぞ...俺は!ここにいるよりマシだっ!」
「ま、待てよ!お、俺も一緒に逃げるぜっ!」
そんな盗賊逹がその場から逃げ出したくて、動けない身体を強引に
引きずってでも、そこから離れようとする。
だが...
「ここからは、逃がしませんよ、盗賊のみなさん♪」
『唸れ!炎の竜巻...ファイア・トルネェェェェドッ!!』
ルビが腕をクロスさせて魔法を詠唱し、そして詠唱を終えると、
そのクロスさせた腕を左右に大きく広げる!
すると、ルビの中心から轟音唸る巨大な竜巻が現れて、盗賊達を
掴まえようと、風を切りながら突っ込んでいく!
「で、でかい!?こんな、竜巻...どうやって避けれ――」
「くそ...親分が人質を取ったせいで、なんで俺がこんな目――」
「いやだ!俺はもっと、奪取や恐喝の限りを尽くし足り――」
自分達を襲ってくる巨大な炎の竜巻から、何とか逃げ出そうとした、必死に
なっているが全く間に合わず...
「「「ギァァァァ―――――ッ!!!」」」
炎の竜巻は盗賊達を全て巻き込んで、全てを焼きつくすのだった...。
今話で無事200話に到着!
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