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172話・僕の現在のLV



「えっと、僕の現在のLVは......」



蒼井瞬


LV90


クラス【フリー】


HP1900

MP880


攻1010

防850

速880

魔720

幸1008


ギフト【???】



「れ、レベル90...これって結構というより、めちゃくちゃLVが

上がってるよね!」


『ええ、魔族200人分の経験値ですからね...。それくらいのLV数は

当たり前ですよ!』


まぁ...考えてみれば、人族の勝てない相手を200人も倒したんだ、

当然といえば当然の結果か。


『でもこれだけのLVなのにやっぱり、ステータス値が低いですね。

これがもし勇者召喚だったら、もっと強いステータスなんでしょうけど、

如何せん主様って、ただの普通召喚ですからねぇ...』


そっか...真・勇者って名乗っているのに、ステータス上昇値は

普通なんだ...たはは......。


僕が自分のステータス上昇値で、ニガ笑いをこぼしている最中...


「な、何なんだこれは!?何で俺の斧攻撃がちっとも通らないんだ!?」


先程から懸命にドジダが蒼井に向かって攻撃をしているが、全く攻撃が

通らない事に焦り、慌て、動揺全開に慌てふためいていた。


「あ...そういえば、先輩とか戦っていたのをスッカリ忘れていた!」


ナヒとの会話やギルドカードの確認をするのに、スッカリ夢中になり

先輩の存在を完全に忘れていた。


「コホン...では、戦いましょうか...先輩!」


僕は軽い咳払いをして気持ちを切り替えると、剣を構えて先輩冒険者へ

対峙する。


「ク、クソ...な、なんだ、これは夢か...。そうじゃなきゃ、こんな事...

信じられるか...!」


全力で斬り込んだ、自分自慢の斧攻撃が全く通じない所か、傷1つ

つかないという事実に、ドジダが持っている斧をブルブルと震せて

驚愕している。


「グヌヌヌ......ふ、ふざけるな!こ、この俺が...このBランク冒険者の

俺が...こんなポッと出のクソガキになんか......」


『やられてたまるかぁぁぁ―――っ!斧豪断ッ!!』


ドジダがギフト技...斧豪断を発動させると、赤いオーラが持っていた斧を

纏っていく!


「くたばれやぁぁぁ!クソガキがぁぁぁぁ――――っ!!」



ドジダがオーラを纏った斧を振りかぶり、蒼井の懐へと突進してくる!


「させないよ、先輩!てりゃぁぁぁぁ―――――っ!!」


僕はそれを迎え撃つ為に、先輩冒険者へ向けて剣を横に構えると、

身体を思いっきり半回転させ、剣を斜めに振る!


すると僕の目の前につむじ風の刃が現れ、先輩冒険者を捉える如く

撃ち出させる!


「ふん!なんだ、そのよそ風はっ!そんな攻撃に、遅れ――――なぁっ!?」


疾風の剣から巻き起こった突風に、ドジダがのもの動じず態度で突っ込んで

行こうとしたその瞬間、風の疾風がドジダを囲うように巻きつき包み込んだ!


「何だ、こ、この風は!?た、助けてくれぇぇぇぇ―――っ!!!」


そして、ドジダが助けを求める叫声を上げながら、空高くへと吹っ飛んで

消えて行くのだった!


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