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今日もどこかで

PVが2万突破して嬉しいんで何かしようと思ったんですよ、それでこのキャラのこんな話が見たいとかあれば書いてみようかななんて思ってるんですけど需要あります?

こういうのって活動報告からでいいんですよね?

なろうで書くのこれが初めてなので分からないことが多くて…

需要あるかな…



「なー、まだつかねーのかよー!」


「うるさいぞダリル、その質問何回目だ、警戒を解くな神経を張り巡らせろ今この瞬間も戦場にあると知れ」


「うるせーよ、まだその悪魔にやられた街ってのは先なんだろ?今からそんな緊張してどうするよ、後で疲れて動けませんてなる方がダメだろ」


チーム『シャークバイト』『KOO』、合同で悪魔の討伐依頼となったがやはり問題児であるサメ三兄妹の次男ダリル・サークと細身眼鏡エルフの男の方、レガート・シェルクは意見をすれ違わせていた。


「お前が転移魔法使えたら解決だったのにな…ぁだ!何すんだよ!」


ダリルがレガートに対して嫌味を言うと即座に頭上から氷の塊が落ちてきた。


「お前が頭上の魔力を感知して破壊すれば問題なかったのにな」


お互い相手にできるわけがないとわかっていて言っている、そんな事ができるのはどちらも化け物だ。

それを遠巻きに見ているほかの3人のうち2人はため息をつく。


「ほんとうちのバカ兄貴がごめんね」


サーク三兄妹の末っ子のメリルが細身眼鏡エルフの女側、リーファ・カームに謝罪をするがリーファは首を振る…それは決して謝罪を受け入れないという意味ではなく


「こちらこそすいません…うちの堅物弟弟子が…」


頭が痛いというようなそぶりを見せる2人の少し後ろにて圧倒的身長と筋肉、特に今は女性2人と並んでいるため圧巻なハリルだけは笑っている。


「なーに元気なのはいいことだ!そしてあいつらがいがみ合ってるおかげで俺が女の子2人に囲まれてるのもいいことだッ!どうだ2人ともメイド服を着るなんてのは?」


豪快にハハハと笑うとハリルに対しこちらは反応するのも面倒だと完璧に放置を決め込まれる。


だが悪魔のいる街に向かっているのに楽しく笑っているだけという訳にもいかない。


「魔物か…今回は俺たちのばんだったよなぁ?」


どう猛な笑みを浮かべてダリルが問いかける。


「ああそうだ、面倒だから傷すら負うなよ」


回復魔法を使うと交代制なのにレガートやリーファの魔力を減らすため当然といえば当然の要求なのでこれには怒ることもしないし心配されているとも思わないダリルが飛び出す。

獣人であるため魔力を持たない彼らは魔力貯蔵箱からそれぞれの魔道具に魔力を流し武器を手に取る。


敵はたった10匹ほど、ゴブリン型であるため苦労するはずもない、真っ先に走りだしたのはダリルだというのに到着はメリルと同時、ダリルは(やすり)棍棒を横薙ぎに振り抜き一気に3匹のゴブリンをその手にかける、そしてメリルはその横薙ぎを跳び越えて前進しその先で両手にあるナイフにてそれぞれ一匹をしとめスピードを落とすこと無くさらに前進


ダリルもまた大きく一歩踏み出し先ほどの横薙ぎの勢いを利用した振り下ろしにより2匹を叩き潰し最後に突きを行い一匹を仕留める、回転を加えられたその棍棒の突きは質量によりゴブリンの内臓を破壊しただけでなくその表面をぐちゃぐちゃにえぐった。


残る二匹はメリルの鮮やかな手並みにより首を切られ絶命する。


計10匹、一瞬の出来事だった。


「だから言っただろう、ここはすでに戦場だと」


「ハッあんなの敵に数えねーよ」


もうこいつらの相手は嫌だと周りに思わせながら彼らは進む、待ち受けているのは悪魔だというのに気負いはない。




Gaaaaa!!GyuReGoAA!!!jtjsjpnjtzaap!


向かってくる化け物を一撃で屠りながら彼らは進む、そこに特に感傷も感慨もない。仮にこれらが元は人間であったとしても現時点で元に戻す方法も確立されていない、のさばらせておくことで周りに被害が出るかもしれない、これから先悪魔と戦うのに邪魔されては自分たちの命が無くなるかもしれない。

だから彼らはすでに化け物になったそれらを殺しつくす。

棍棒で抉り、ナイフで断ち切り、鎧をまとった拳で殴り、氷で穿ち、風で切り裂く


人型の化け物なら散々殺してきた、元人間の化け物だって沢山いた、今更な話だと彼らは止まらない…ここにいるのは比翼連理の職員であってヒーローではない。


だが悪魔討伐を終えた後の彼らに笑顔はなかった、間違った事は何一つしていない、無駄に責任を感じて潰れるような事もない。


ただ…笑える気分にも、口喧嘩をする気分にもなれなかった。


誰一人いなくなったはずの街の中、人影が動く、悪魔討伐で疲れ切っていた彼らだがすぐに戦闘態勢に移る…しかしその人影は子どものものであった。


酷く衰弱していて今にも消え入りそうな命だが、たしかに命はあった。


「よかった…」


その呟きが誰から溢れたのかはわからない、ただその命は、生きているというだけで5人の心を救った。


今日もどこかで悲劇は起きている。

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