ブラックワイバーン・リヴィジテッド
チーちゃんはヘリの後部座席に座ってぼんやりしていた。
窓の外は真っ暗だった。視界は濃い霧に覆われて、ナナトも街ももう見えなかった。
でも、特になんとも思わなかった。
エアコンはなく、ヘリの中は外と変わらぬ寒さである。吐く息はこれでもかと白く、座席は固く冷え切り肌をこわばらせたが、それらもまるで他人事だった。
比喩的な意味でも、ヘリは凍りついていた。
前方の操縦席には、閻魔と赤スーツの操縦士が座っている。後部には壁に沿って向かい合うように簡素な座席が並び、チーちゃんの隣には快慶、快慶の膝の上には正体不明のネコ、その反対側には別の赤スーツが二人座っている。
そんな連中のなか、あきらかにチーちゃんだけが浮いていた。
――私は快慶を殺しそこねた。閻魔の命令を果たせなかった。
普通に考えれば、裏切ったくせに図々しいなだとか、処刑されるんじゃないかとか、そういう気持ちが湧いてきそうなところだが、感情は驚くほどフラットだった。たぶん今、自分の心電図はまっすぐ一直線を示していることだろう。まぁ、そもそも私はとっくに死んでいる……
ヘリは上昇を続けている。
あいかわらず、外は黒で塗りつぶされている。だけど高度が上がっていくのを実感できる。来るときに病室ごと叩き落とされたことからも、この世界と地獄とをつなぐ扉は空高くにあるのだろう。
ヘリのローター音が激しくなったり緩んだりする。果てない沈黙が続くなか、チーちゃんは閻魔の話を思い出す。
彼女は言った。この世界はナナトやセルフィーが作った紛い物で、すべて彼らに都合がいいように作られている、と。
登場人物もいわゆるNPCにすぎない。彼らに自由意志はなく、決められたとおりに動く。
――私だって同じだ。
と、チーちゃんは思う。
私には感情がない。本能というプログラムに従うだけの人形だ。腹が減れば食べ、眠くなれば眠る。それだけの存在。
――でも、別にそれでいい。それがいい。
もう私にはなにもない。本当になんの取り柄もない。才能も名声も命すらも失って、極悪人と裏切り者のレッテルまで貼られている。そんな人間に感情なんて必要ない。
私はこれから地獄に行く。
刑務官に従って淡々と暮らしていれば、それでいいところ。無駄なエネルギーを使わず、死人のように暮らしていれば、なにもかも許されるところへ行く。
しかし、
「もうすぐや。あとちょいで地獄やで」
と閻魔が言ったちょうどそのとき、ことは起こった。
「いやんっ!」
快慶の悲鳴とともにヘリが右に大きく傾き、チーちゃんの体が前方に投げ出される。シートベルトが胸にきつく食い込み、息が止まる。
ゴオオオオッ、と重量感のあるなにかが風を切る音がして、向かいの窓からオレンジ色の光が差し込んだ。直後、鉄板越しに強烈な熱気が押し寄せ、皮膚がじわりと熱くなった。
あ、と嫌でも声が漏れた。
この感覚には覚えがあった。忘れるわけもなかった。
ヘリが水平に戻るとともに、光が消える。操縦席を見ると、フロントガラスの裏側で操縦士が汗だくの頬を引きつらせている。かと思ったら、今度は左に機体が傾き、自重以上の強い圧がチーちゃんを襲う。向かいの赤スーツの手からスマホが転げ落ちて、自分の方に飛んでくる。首が後方へと投げ出され、もげそうになる。
そのまま急旋回。
「ぎゃーっっ!!」
という快慶の声を引き裂くように、再度風切音。光と熱が接近し、さらには力強い“あの羽音”までもが急速に近づいて、“それ”と窓越しに目が合った。
それは、闇に同化するかのような黒く乾いた眼球だった。
予感は的中した。
ワイバーンが一匹、そこにいた。
以前、審判局で見たのと同じ黒いワイバーンだった。
「なんで、なんでワイバーンがここにいるのよっ!?」
「フニャーゴ!!」
快慶たちが絶叫し、チーちゃんも息をのむ。フラットなはずの心電図にいくつものさざ波が起こってしまう。
バサッ、バサッ、サッ……。……。……。
お互いが高速移動しているためだろう。ものの数秒で不穏な羽音は後方へと遠ざかり、ヘリの軌道が今一度立て直される。
やっとベルトの圧から解放されたところで、
「あとちょっとやゆうのに……」
閻魔が舌打ちした。
窓の外、数十メートル離れた空中に、大きな扉が浮かんでいるのが見えた。紫の渦が輝くそれが異界へ繋がる扉だと直感する。ゴールはすぐそこだ。あそこに入れば、感情を揺さぶるすべてから逃げられる。
だけど、さっきニアミスしたワイバーンがその真後ろを旋回してくる。その広い背中には投光機が設置され、複数の兵隊の姿も確認できる。飛竜が鷲掴みにしているのは一本のミサイル。カジュアルに運搬されるその筒状の物体はヘリのライトを反射して鈍く輝き、背筋に怖気が走る。怖い、などという感情がまだ自分のなかにあったことに愕然とするが、それくらいその光景は恐怖だった。
驚いている暇もなく、ワイバーンが再びこちらを向いた。それは見る間に接近し、パックリ上下に口を開ける。口の内に並んだ無数の牙、そこから垂れる涎がはっきりと見て取れた。
火球。
向かいの赤スーツたちがシートベルトを外し後方へと駆け出していく。
操縦士が思い切り操縦桿を倒す様子がフロントガラス越しに見える。
が、間に合わないそうにない。
ワイバーンから吐き出された炎はもうすぐそこに迫っている。
「きゃーっ!!」
さすがに今回はかわしきれず、炎が直撃しジェットコースターもびっくりの振動にチーちゃんも悲鳴をあげる。ヘリの中は一瞬でサウナのように熱くなり、ネコがたまらず快慶から飛び降りて、壁のパイプのようなものを掴み暴れまわる。ここで追加の衝撃。赤スーツ二人が天井に叩きつけられ、後部のハッチまで吹き飛ばされる。ベルトは外さないのが正解だった。
揺れが収まる。
熱が退いていく瞬間、バキンッ、となにかが弾けたような音がした。
最初、鼓膜が破れてしまったのかとチーちゃんは思った。
だけど違った。
羽音がヘリの上方を通過していくのがわかったからだ。
見ると、フロントガラスが真っ白になっていた。それは雪でも霧でもなく、ガラスに一面細かく入ったヒビで、その中央には小さく黒い穴が開いていた。
――え?
次の瞬間、操縦席の赤スーツが咳き込むような声を出し、白いガラスに赤い飛沫が飛び散った。
「ぎゃーー!」
快慶がベルトを外して立ち上がる。
「やだひゃだぁぁっーーーー? うそ。嘘でしょ撃たれてる! 胸撃たれてるじゃないのあなた大丈夫っ!? ひゃあどうすんのよぉ嘘、嘘でしょおかしいわよこんなのってスナイパー? ワイバーンにスナイパーが乗ってるの!? ねぇ閻魔さま、ねぇってなんなのよー、聞いてないわよねぇヤバいじゃないの、ちょっとヘリ揺れすぎじゃないのねぇありえないわよねぇ、ってなんなのこれぇっーー!?」
実況してくれなくても、ヤバイことには変わりなかった。
「ちょっとやーよ! あたしたち死んじゃうのーやーだって! そんなのひゃだひゃだー!!」
「にゃーん!」
「まだ死にたくないぃぃーっ、だってだってまだまだ男食い足りないじゃないのよぉーー!!」
「にゃーんにゃーん!!」
阿鼻叫喚だった。快慶はあんな感じだし、操縦士は撃たれ、ハッチまで吹っ飛んだ赤スーツたちは気を失い倒れている。
チーちゃんも座席で頭を押さえ前かがみになることしかできなかった。
「なんなのよー! ホントもうなんなのよー、信じらんなーい!」
本当になんなんだ、そう思った。なんで私がこんな気持ちにならなきゃいけないんだ。無駄な感情なんていらないのに。ただ静かに過ごしたいだけなのに。
だが、閻魔は冷静だった。
「操縦頼むわ」
ドスの利いた低いその声にチーちゃんが顔を上げると、彼女は操縦席からずるずると死体を引きずり下ろし、快慶に言った。
「基本前に引いときゃええから」
「へ?」
快慶が答えた。
「ちょ、ちょっと意味わかんないんですけど――」
その震えた声が、ゴウッ、という音に遮られる。チーちゃんの薄っぺらい病院服が凍てつく風にはためき、ひるがえる。
閻魔がヘリ側方のドアを開けていた。
「なになにえ? なに? なにえ? え? なになに?」
なに、を連発する快慶を無視し、閻魔はドアの外、なにもない空中へ消える。
「ひゃだぁっ! なに嘘! やーよ! なにねぇ、ねぇって閻魔様ってばー!」
快慶の絶叫を暴風がかき消していく。猛烈に吹き込んでくる氷点下の寒気にただでさえひりつく皮膚がみるみる粟立ち凍りついていく。
「うっそー、なにこれぇ? ヴぇ!? え? 意味わかんないんだけどぉっ!!」
「にゃが、ふにゃうにゃー!!」
快慶たちはさっそく操縦席でわちゃわちゃし始める。しかしてヘリはぐらつき、水平を保てない。水平を保てないがゆえ、向かいの窓から、ワイバーン向かって一直線に落ちていく閻魔の姿が見える。
閻魔はワイバーンの背中に着地する。
彼女は流れるように兵隊の一人を霧の中へと突き落とし、別に一人に斬りかかる。火を噴く何発もの銃弾・砲弾。それらをさばき、かわし、ものの数秒でその戦力を半減させる。
だが、ワイバーンがそれ以上の狼藉を許さなかった。
羽音が変わる。
黒き竜は無茶な勢いで真横に旋回すると、窓越しに投光機の光がチーちゃんの瞳を焼いた。
まばたきはできなかった。
まばゆい光のなか、閻魔が空中へ弾き飛ばされた。他の兵隊たちと一緒に。
グォォォォッ、と腹に響く咆哮が轟いた。
羽を広げた竜のシルエットが大きく膨らんだ。その口の部分からオレンジ色の球体が吐き出され……
――はいごめん謝ります。
チーちゃんはシートベルトに固定された胸の奥で懺悔した。
――全部ウソでした。感情ありました。
思いきりナナトに怒鳴ったり、八つ当たり的に快慶刺したりしてました。あとさっき才能とか名声あった的な言い方したのもウソです私はずっとクソ虫の零細配信者ですごめんなさい。でもね感情ないとか思わないとやってけないんすよ正直。無理なんですって無理。豆腐もサラダも飽きたし、いい加減まともな服に着替えたいし、髪染め直したいし、生配信とかチンスタだってしたいっすわ。でもそれが無理なわけでしょ。なら感情なんか持ってても無駄じゃん。で、しかもこんなさ、こんなわけわかんない竜とかさ、もう死んだほうがマシじゃないの? いやもう死んでんだけどさ、そうじゃなくて死んでまで痛いのとか熱いのとかもうこりごりなのうんざりなの。私はあのあいつ誰だっけ? あ、Qか、あいつみたいなサイコパスとは違うんすよ。殺し合いでワクワクとかしないの。ていうかマジ殺すんだったらさっさと殺せって。
焦げ臭いような、金属の溶けたような、とにかく体に悪そうなケミカルな臭いが鼻をつく。すべての窓がオレンジに埋め尽くされる。ローター音が変化する。快慶が泣き喚く。生きてるか死んでるかわからぬ赤スーツたちの体が、壁や床にゴンゴンぶつかり続けている。
あーでもせめてスマホくらい持たせてほしかったわ。スマホありゃ、今だって『ワイバーンの炎で丸焼けになってみた』とかして、洗剤混ぜるよりPV稼げてたわけでしょ? そうでしょ? マジ最悪。つか閻魔のクソ、地獄なんて行きたいわけねーじゃん。1年でも無理だっつーの、バーーーーカ、なにが1万じゃ死ね。ワイファイついてるつってもどうせ超低速でフル監視、月1ギガまでとかそんなんでしょどうせ。うっわ最低。さっさと死の死の。死んだほうがマシマシ。でもな閻魔お前、死んだら魂になるらしいけどな、マジお前呪ってやっからな。お前のスマホとか監視してやるからな、BLマンガの広告とかタップしてんのガン見するからな、あとお経上げたり念仏唱えたりして……て念仏? 悪魔って念仏効くの? 知らねーし。まぁそういうのでガチで呪ってやるからな。覚悟しとけよって、なぁてかこんだけグダグダ考えたらもう死んでんじゃないの普通? なんで死んでないの?
そう。まだ死ねない。
オレンジの光がいつのまにか消えている。かわりに立ち現れた街の明かり、それを背景にしたワイバーンのシルエットも、左右真っ二つに分かれ、すぐに消える。破壊された投光機の火花に照らされるのは嫌な女――閻魔がワイバーンを一刀両断していた。
チーちゃんはまたしてももてあそばれ、感情を揺さぶられていた。
「でも閻魔様、爆弾がまだ!」
快慶が叫んだ。
いつしか高度が相当に下がっていた。快慶はなにを操縦しているのか、床の傾きは異常で、プロペラの音だって不審だ。ヘリは完全にコントロールを失って、タワーの半壊した屋上がほんのすぐそこにあった。
ヘリと屋上とを結ぶライン上には、閻魔と、無残に切り裂かれたワイバーンの死体。
そして、
吹雪の中、自由落下を続ける彼らの真下で、黒光りする円柱が墜ちていた。
絶命したワイバーンは最期にミサイルを手放していた。
そのことに気づいた瞬間、嘘みたいに世界すべてがスローモーションになった。
――これで終わる。さすがに終わる。
そう思って、チーちゃんはなぜかちょっとホッとした。来世はセレブの孫あたりがいいな。娘だとストレス多そうだし……
「エアロバースト!」
ふいに、機体ごと空気が持ち上がり、チーちゃんの体に尋常でないGがかかった。
「あ」
「ニャヴォッ!!」
ベルトをしていない操縦席の快慶たちが激しく天井に叩きつけられ、操縦士の死体が開けっ放しのドアの外に投げ出される。
悲鳴をあげようにも息が吸えず、強烈な爆発音の隙間から閻魔の声ならぬ叫び声が聞こえ、
ほどなく、強烈な閃光がきらめいた。
チーちゃんはとっさに目を瞑ったが、遅かった。すべては真っ白い光の渦に飲み込まれ、衝撃波に四肢がバラバラになったのような感覚を覚えた。
今度こそ死んだ、そう思った。
ワイバーンの炎以上に体が熱くなって、ありとあらゆる細胞が震えた。重力がなくなって、足が床から浮き上がり、ベルトがなかったら宇宙遊泳のように浮遊しているに違いない。これが魂の感覚? いやベルトがあるということは……
生きていた。
いい加減にしてくれ、そう思ってチーちゃんは目を見開いた。両足もしっかり床に戻った。どういう理屈か、ヘリはまだ浮いてるし、重力も元に戻っていた。ガラスのなくなった向かいの窓からはオフィスビルの側面が見えていた。操縦席も窓枠ごとなくなって、瓦礫の散らばる大通りが見えたが、エンジンやローターは生きていた。
――助かるかもしれない。
そんな考えが心をよぎった。ミサイルかどうかは知らないが、何かが爆発した。それは間違いない。でも街がまだある。となると、少なくとも核は起動していない。そうだよね?
でも、
チーちゃんはため息をついた。
でも、また閻魔に捕まるんじゃないか。そうも思った。また拷問されて、今度こそ処刑される。そうに決まっている。
ヘリの揺れに伴って、再び感情が揺れた。
爆発は終わったはずなのに、いまだに爆音の余韻が耳の奥で鳴り響いていた。
そのまま五秒経った。
ヘリは通りに沿って飛行しているようだが、放っておけばそのうちどこかのビルに激突するだろう。
そうすれば、終わる。
十秒経った。
十五秒。二十秒。
まだ死ねなかった。
――マジでいい加減にしてくれ。
チーちゃんはもう一度ため息を吐いて、シートベルトを外した。
立ち上がると、胸のざわめきはすっと落ち着いた。
――忘れていた。私は大切なことを忘れていた。
「……助けて」
快慶が言った。
「閻魔のところに戻って、回復を……」
血まみれの快慶とネコが、床でボロ雑巾のようにかたまっていた。
チーちゃんは答えた。
「黙れ。今さら地獄なんて戻れるかよ」
足首を掴まれそうになって快慶の手を蹴り飛ばし、彼女は続ける。
「お前らはそこで死んでろ」
チーちゃんは薄い空気を思い切り吸い込んだ。あまりの冷たさに肺の奥がキリリと痛んだが、この程度の痛みが心地よかった。
息も絶え絶えな快慶はうなだれ、もうなにも答えなかった。血で毛が赤く染まったネコはすでに死んでいるようだった。チーちゃんの頭の中で快慶が言った。「先が見えないからって、感情がなくなったとか言って、無駄な時間を過ごしちゃダメよ。自分の気持ちを偽わるのはすんごい罪。無茶苦茶な懲役食らうんだからね?」
――いや本当はずっと気づいてた。忘れたふりをしていた。
感情を揺さぶられないためには、自主的に動くしかないのだ。自分の主導権は自分が持たなきゃ、メンタルは安定しないのだ。
私の本当の気持ちは……
そのまま操縦席へ向かう。またもヘリが揺れ、思わず座席によりかかる。開けっ広げなコックピットから炎上する道路が見える。道路は100メートルほど先で二股に分かれ、あと数秒待てばその角に立つ渋谷108みたいなビルと正面衝突するはずだ。
「チーちゃんはな、お前らとは違うんだ……チロ」
彼女はつぶやいた。もう感情を失ったキャラは終わりだ。あんなブレブレな設定、私には似合わない。
「やってやるチロ。常在戦場チロ」
やっぱりこの感じがしっくりきた。肉体を失う前に、まだまだやりたいことがいっぱいあった。
なにかの出っ張りに引っかかった病院服がはだけるのにも構わず、彼女は座席を飛び越える。
いよいよ近づいてきた108には巨大な広告が掲げられている。そこで大写しになった女性SSW がチーちゃんに笑いかける。名前は忘れたが、こいつは歌い手から成り上がった奴だ。でもすげーブスで、私のほうがもっとずっと才能がある。
操縦桿に手を伸ばす。
この世界はナナトとセルフィーが作ったらしい。そしてあいつらのセンスは鼻クソ並、だからこの世界には私よりバカで、ダサくて、田舎者のゴミしかいない。しかも誰も私の罪を、私の失態を知らない。
「一騎当千チロォォォォッッ!!」
チーちゃんはそう叫びながら、全体重をかけ操縦桿を引ききった。




