巨大ロボ禁止条例成立
********
それは、3日前のことだった。
【悪の秘密結社S】がヒーローたちとの戦闘中に怪人を巨大化させてきたので、ヒーローたちも待ってましたと言わんばかりに巨大ロボを出動させて、お台場で戦闘を繰り広げ…その結果『レッド』と『ブルー』が調子にのり過ぎて主要施設を次々に破壊してしまったことによって『東京』に莫大な損失を与えることとなった。
****
その翌日……。
「それでは、全員一致ということで巨大ロボ禁止条令を成立させて頂きます!」
「「意義なし!!」」
「「意義なし!!」」
緊急に開かれた国会のヒーロー対策会議で『巨大ロボ禁止条令』が成立した。
****
「おいおい! マジかよ!? 巨大ロボ禁止条令とか言ってやがるぜ!!」
「違反したら、国外追放とかあり得なくね? こいつら馬鹿じゃね?」
「あー、でもさー…こないだお台場でやり過ぎちまったからな~」
テレビで報道番組を見ながら、ヒーローたちは…この、自分たちにとってかなり不利になる条令の成立に溜め息を吐くしかなかった。
********
巨大化する怪人はロボでは無いから、この条令では罰せられることは無いであろうと番組のコメンテーターが語っていた。
しかし、ヒーローたちの方は巨大ロボだから出動させたら…即時に皆で国外追放というわけだ。
「これも、政権を奴らに握られているから仕方がないんだよな…」
「これじゃ、怪人に巨大化されたら勝ち目ねえじゃん!」
「どうすんだよ?」
「…………」
「しゃーねーから、合体させずに戦うしかねえだろう?」
隼人と猛と正人が頭を抱えて嘆きあっているところへ『グリーン』こと緑川将太21歳建築会社勤務(もちろん独身)が帰宅して3人の後ろで叫んでいた。
「お前ら、相変わらず脳筋だな!」
「うるせえ!!」
「合体させずに戦うっつっても、限度があるぜ?」
「個々の武器を強化すればなんとかなるんじゃねえのか?」
「そっか!? 言われてみればそうだわな!!」
5人の中でも、一番頭のキレる将太が仕事が一段落したことで『東京』に戻って来てくれたおかげでヒーローたちは、このピンチを乗り切ることが出来そうだった。




