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転生しても私は私  作者: 柳銀竜
前世の過去 編
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終戦契約

かなり長いです!

 

「初めまして!レインさん私は優子。白川優子って言います」


 昼間の様に明るい洞窟の中。


 多くの兵士や女性達の前で、黒髪黒目の若い女性が、リームに抱えられているミリに笑いかける。


 ユウコ・・反乱軍のリーダーであり・・・異世界・・日本から来た人間だ。


 ミリは直ぐに、リームに頼んで地面に下ろしてもらい、立ち上がる。


 そしてミリは、軽く会釈をしてからニカッと笑った。


「初めまして私は美里。柳田美里と言います」


 その言葉を聞いた瞬間。


 ユウコはガバッと、ミリに抱きついた。彼女はヒシッと、ミリを強くだきしめる。


 泣きそうなくらい・・・顔を歪めて・・


「ガチで日本人だ!!嬉しい・・嬉しいよ!ねぇ!お話しょう!此処に来てからの・・」


 ユウコは、リームの前に立っているミリの腕を、グイグイ引っ張り隣の部屋に連れ込もうとする。


 リームは連れていかれまいと、慌ててミリの腹に腕を回した。


 ムスッとしたユウコに、リームが叫ぶ。


「おい!終戦条約の話し合い方が先だろう!奴隷達を早く解放しなくてはならないからな」


 口ではそう言っているが、リームはミリを渡したくないだけである。


 しかし、曲がりなりにも反乱軍のリーダーであるユウコは、ハッとして手を離し二人を手招きした。


「あっ!そうだった!!リーム・ディオス。それから美里。奥に来て!温かいお茶もあるから」


 二人が歩き出し、ユウコについて行こうとした時。


 ユウコを囲っていた取り巻きの一人が、突然飛び出し今まで案内をしてくれていた捕虜男性に、ガバッと抱きついた。


 どうやら女性の様だ。しかも号泣している・・


 捕虜男性は、凄い勢いで飛び付かれたせいで、尻餅をついて呻いていた。


「うおっ!」


「カスト・よがったよ・・」


「バカ!泣くなよ」


「だっで・・・」


 女性は、尻餅をついた捕虜男性(捕虜男性の名前は、カストらしい)の胸に顔を、グリグリ擦り付けながらくっついて離れない。


そんな女性を、カストが抱きしめながら立ち上がった。

 彼はユウコに、困った様に笑いながら口を開く。


「ボス!俺は女房を宥めてくるから」


「うん。いっといで!」


 カストは、隣の部屋を指差してユウコに言うと、ユウコは笑顔で頷いた。


 隣の部屋に消えていく二人。

 ユウコの回りの取り巻き達は、温かい目で見送った。


・・と言うか・・・女房がいたのかよ!


 内心。そんな突っ込みを二人にしていたミリは、既に歩き出していたリームとユウコに、少し遅れて付いていく。


 三人が少し歩くと、洞窟をくり貫いた様な部屋が幾つかあった。


 そして、一番奥の部屋につくとユウコは止まった。

 その部屋を見ると底には・・・


「ちっちゃぶ台・・・」


 丸くて・・大人が四人も座れば一杯になる机。


 ミリは・・懐かしさと驚愕で固まった。

よく見れば、ちゃぶ台の下には畳と座布団がある。


 見た目は・・・昭和の時代の田舎アパートみたいだ。

 前にいるリームを見ると、同じく驚いていた。


「何だ?これは・・草を編んでいるのか・・手の込んだ作りだな・・・」


 リームは、しゃがみこんで畳擬きを触る。

 煉瓦造りが基本のこの国では、かなり珍しいだろう。


「凄いでしょ!ルリアラに輸入してもらったんだ!人間の大陸のずっと南にある、獣人の大陸の物なんだよ!!その大陸は殆ど日本みたいな生活なんだって!」


 ユウコはそう言いながら靴を脱いで、入口に設置されている靴箱に入れる。


 彼女が裸足のまま畳の上に乗ると、リームが信じられないものを見るような目で、ユウコを凝視した。


「靴を脱ぐのか?!」


「そうだよ?土足厳禁って此処に・・読めないか・・・・」


 ユウコは和室洞窟の入口に、糊で張ってある羊用紙を指差した。


 そこには、達筆な字で「土足厳禁」と書かれていた。

 習字でもしていたのか、とても綺麗な字だった。


「分かった・覚えておこう・・・」


 リームは履いていたブーツを脱ぐ。


 この世界にはまだ靴下がない。なのでリームも裸足だ。

 ユウコとリームが、和室洞窟に入りミリも靴箱にブーツを入れて二人に続く。

 リームはちゃぶ台の前まで行くと、不思議そうにちゃぶ台を見下ろした・・・何か可笑しいかな?


「不思議な形の椅子だな・・・机は無いのか?」


 リームは、キョロキョロと回りを見渡す・・・いやそれ・・・


 ユウコはキョロキョロするリームを放置して、ドスッと座布団の上に座った・・・説明してやれよ!


「何言ってるの?これが机だよ。そこの座布と・・クッションの上に座って」


 リームが、又もや目を丸くする。


「床に座るのか?!」


「だから土足厳禁なんじゃん。はい!座って」


 リームは落ち着かない様子で、座布団の上に座る。

 そして、ミリはリームの隣に座った。


 ・・リームには悪いが凄く落ち着く・・


 ぶっちゃけ・・・靴を履き続ける生活は、日本であるミリにとって窮屈なものだった。


 目の前のちゃぶ台には、湯飲みがそれぞれの座布団の前に一つずつ・・・合計三つ置いてあった。


 それから端に、ポットが一つある・・・・・

 ミリは懐かしさから、気が抜けてマッタリしてしまった。


・・すごい落ち着く・・


 そしてミリは、目の前にある薄い黄色の液体の入った湯飲みを、手に取って中身を飲む・・・・・これは!!


「このお茶・・・どうしたんですか?緑茶そのものじゃないですか!!」


 目を丸くするミリを、ユウコはイタズラが成功した子供の様に、フフンと笑う。


「それも獣人の国からだよ!!私も初め、ビックリだったんだから!!それでね・・・」


 興奮してミリに詰めよるユウコを、リームはジロッと覚めた目で見た。


「おい・・」


 リームはじと~とユウコを見ている。

 その目で、ハッと我に帰ったユウコはゴホンと咳払いを一つ。


 気持ちを切り替える。


「さて・・どうするのかな?教王陛下」


 今までの乱れぶりが嘘の様に、ユウコは施政者の様な顔をする。


 これがユウコの・・・反乱軍のリーダーとしての顔らしい。


 ガラリと、様子が変わったユウコ。


 それを見て、リームは気を引き締める。教王としての最初の仕事だ!失敗は許されない。

いや・・・そう言えば・・・・・


「・・・まだ即位をしていないから私は教王代理だ。

まあ・・直ぐに即位するがな・・・・・

 まず。奴隷の身分を廃止する。前教王が、作りかけている施設の建設を停止する。

 次に反乱軍の者達には、一切罰は与えない。人間の大陸とは終戦する。私からは以上だ」


 反乱軍に利益しかない条約だ。反論などされないだろうと、たかをくくっていた。


・・・しかし・・・・・・


「駄目だね・・・・・」


 ハーとユウコはため息をつきながら、冷めた目でリームを見る。


リームは訳がわからない・・何故だ?


「・・どこが駄目なのだ?」


 ユウコは何でわからないの?と言いたげにリームを見下した。


 そのまま、ズズズっと音をたててお茶を飲む。

 日本では、緑茶をのむとき音をたてるのは普通の行動だが、ヨーロッパ法式のこの国ではマナー違反だ。


 リームは、嫌そうに顔を歪めている。


 ユウコは湯飲みを、ちゃぶ台に置くと姿勢をただしてから口を開いた。


「まず。奴隷達を解放するまではいいけど、町や村ごと焼き払われた人達もいる。

 その人達の為に、人間が多く行き交う港側の地域に、新しい集落を作る許可と援助をお願い。

 あと。無罪となると、私達が殺してしまった・・人達の家族が納得しないと思うから・・」


 ユウコは言葉を濁した・・


 そんなユウコに、リームが厳しい顔をして問いかける。


「死罪にせよと?」


 仲間を殺すのか?リームが冷たい目でユウコを睨む。


 それをユウコは、慌てて否定した。

・・仲間を傷つけるつもりはない。


「違う!軽いむち打ちとか、数年間の投獄とかにしてって言ってるの!!あんたの治世がすぐ終わったら嫌だからね。

戦争はもうしたくないし・・あとルリアラの事だけど」


 ユウコは、チラリと入口を見た。


 そこには、赤ん坊を抱えたルリアラが立っていた。


 それに気づいたリームも、チラリと入口を見る。

やはり此処に居たか・・しかし・・近づいてくる気配はない。気づかないフリをした方が良さそうだ。


 ミリは位置的に、真後ろが入口なので、全く気付かずお茶を啜っている。


 リームはルリアラを見た事で、カロラ伯爵を思い出した。

そして・・目の前のユウコを見ながら、深刻そうに口を開く。


「ああ・・カロラ伯爵に頼まれている。助けてくれとな・・

彼女はどうし・・ルリアラ嬢・・」


 入って来る気配が無かったルリアラが、いきなりズカズカ入って来た。


人間らしき男性も一緒だ・・


 ルリアラは、リームの横まで来ると声を張り上げる。


 お茶を啜っていたミリは、ビクッと飛び上がり、湯飲みを落としかけていた。


 慌てようが可愛くて、リームはつい笑いそうになる。

だが、今笑うと不味いので必死で我慢した。


「私はこの人を愛しています・・フェリとも離れたくありません!!」


 抱えられている赤ん坊は、彼女の子供だったようだ。


 恋人も赤ん坊も、殺されたと聞いたが・・・・・


「・・生きていたのか・・」


 リームはマジマジと、ルリアラの恋人フェイと赤ん坊を見る。


 恋人だけではなく、赤ん坊までいるのなら、伯爵と復縁するのは無理そうだ。


リームは早々に、説得を諦めた。


 元々。今のカロラ伯爵は、前教王寄りの思考をしている。


 彼の望みを、積極的に叶える必要はない。

 しかし、リームの考えなど知らないフェイは、必死でリームの説得を試みる。


「俺はルリアラを愛しています。この洞窟で結婚式もあげました。生涯、愛する妻と子を守るつもりです」


 この調子なら、別れることは無さそうだ。

 リームは厳しい顔で、ルリアラを見ながら口を開く。


「ルリアラ嬢。ケジメだけはつけなければならない・・一度カロラ伯爵と話し合え」


 リームは言い聞かせる様に、ルリアラに言う。

 それを聞いたルリアラは、悲鳴のようにカン高い声で叫んだ。


 赤ん坊は泣き出す寸前で、ミリもどうすれば良いのか分からず、今にも泣きそうだ・・・


「聞いてくれるわけ有りませんわ!!」


 ルリアラが叫ぶと、赤ん坊が愚図りだした。ルリアラは気付かない・・しかし・・


「ルリアラ。ルリが泣きそうだ。あやすから俺に抱かせてくれ」


「え?あっごめんね・・はい!後は頼んだわ」


 赤ん坊が少し愚図りだした事に、いち速く気づいたフェイが、ルリアラに赤ん坊を渡してくれと頼む。


 ルリアラは、フェイに負担をかける事に少し躊躇ったが、今はそれどころではない。


 彼女は大人しく赤ん坊を、フェイに渡した。

 そして、臨戦態勢を調える。闘いはしないが・・・・・

 リームは赤ん坊が泣き出さなくて、ホッとしたミリを横目で見て微笑む。


 リームはルリアラに、優しく聞こえるように、気を付けながら口を開いた。


 気が立っている女性は扱いを誤れば危険だ・・・・・


「私が共に行く。スレイプと私がいれば話ぐらい出来よう・・・

離縁を渋るときは・・強行手段に出るがな」


 リームはニヤリと笑う。悪魔の様な顔で・・・・


「強行手段?」


 ルリアラは、どこかワクワクしたような顔でリームに聞いてきた。

 カロラ伯爵家は、貴族の中でも位は其ほど高くはないが、大領地なため影響力が高い。

 なので。彼女は度々王宮に父親と一緒に訪れていた。


 成人後は、性別が違うので余り会うことは無かったが・・なにも知らない子供の頃はかなり際どい・・危険なイタズラをかなりした。


 リームとルリアラの関係は、恋人より戦友に近い感じなのだ。そしてリームは、ニヤリと心底楽しそうに笑った。


「ルリアラ嬢が不義をし、子を産み反乱軍に幾人も男がいる・・と言う噂を社交界に流す。

ルリアラ嬢の名は地に落ちるが、確実に離縁する事になるだろう。

しなければ、伯爵の親類が伯爵を糾弾。そして、地位を追われるだろう」


 離縁しなくても、伯爵家は利権の奪い合いで纏まらず・・いずれ潰れるだろう・・


 ルリアラは、自分の家族を嫌っている・・・

 リームが、言外にルリアラをネタに家族を潰してやる。と言っている事に気付いた。


 ルリアラは、犯罪者の様な真っ黒い笑顔で笑う。


 ルリアラの夫フェイは、黙って赤ん坊の目を手で覆った。


・・・・・教育に悪い・・・・・


「リーム様!流石ですわ!!腹黒ですわね」


 楽しそうに笑う真っ黒な二人。


 ミリはじっとお茶を見つめた。ミリは二人が怖くて、顔を上げられなかったのだ・・・・・


 パン!!いきなりユウコが手を叩き、三人が一斉にユウコを見る。


「じゃあそれでいいわね」


 三人はユウコの言葉に深く頷く。


 そしてリームは、座布団の横に置いていた鞄からインクとペン。

 一枚の羊用紙を取り出し、何やら書き出す。

 書き終わると、リームはそれをユウコに渡す。


「ではユウコ嬢。ここにサインをしてくれ」


 ビッシリ文字が書いてある羊用紙を受け取り、ユウコはそれをルリアラに見せた。


 ユウコは、この世界の文字が読めない・・・・

 なので、貴族として読み書きの教育を受けているルリアラに、契約書を読んでもらった。


・・・うん。問題は無いようだ・・・・・


 ユウコは頷き、羊用紙を受け取る。


 そして、羊用紙の下にあるスペースに名前を書いた。


「はい」


 羊用紙を、ちゃぶ台の上でクルリと回し、リームに渡した。


「この絵が文字なのか?」


 リームは不思議そうにユウコのサインを見る・・・これが文字?


「うん。漢字って言うのよ。これが私の名前」


 ユウコは嬉しそうな・・すこし恥ずかしそうな顔で笑って顔をかく。


 リームは、自国とまったく種類が違う文字に興味津々だ。


「美しいな・・我が国の文字とはえらく違う・・」


 そんなリームに、気を良くしたユウコが自慢気に自分のサインを指差した。


「リーム様。漢字には意味があるんですよ。名前は特に。家族が頭を捻りながら考えて名前をつけるんです」


 そう言いながら、サインの名前の部分を指差す。


「私の名前は優子・・・優しい子になって欲しいって考えて、母さんがつけてくれた名前なんです」


 懐かしそうに笑うユウコ。


 リームはチラリとミリを見る・・・


 そして、言いにくそうに口を開いた・・


「レイン・・は偽名だったんだな」


 ミリはあれ?とリームを見た。とっくにバレていて、気づかないフリをしていたのだと思ったのに・・・・・

気付いて居なかったのか?


「頭がいいリーム様なら、気付いていたでしょ?」


 気まずいので、軽い感じで聞いてみた・・・・・

 ・・・内心は・・どれだけ怒られるのだろうかとビクビクしている・・


「まあな・・・所でレインはどういう意味だ」


 やっぱり気づいていたらしい・・怒る気配もない。


 ミリは心底安心した・・・良かった・・・

 ミリはルンルン気分で、リームの質問に答える


「雨」


「・・・雨好きなのか?」


 リームは雨の日のミリを思い出す・・・・普段から酷い出不精だが、雨の日は出不精が悪化し、一歩も部屋から出なくなるのだ。


・・雨が、嫌いでは無かったのだろうか・・・・・


「雨の日に・・ぐうすか寝るのが好き」


 ガクリ・・リームは脱力感に襲われた。

・・寝るのに良いから好きなのか・・・・・

 まあ。レインの由来は分かった。


・・・・後は・・・・・


「レイン!・・・いやミリか・・・・お前の名前にも意味があるのか?」


 好きな女の名前の意味・・・聞いておきたい。


 ミリはリームに聞かれて、楽しそうに自分の鞄から一枚の羊用紙を取りだす。


 そして・・・ちゃぶ台にそれを置いて、サインするのに使ったぺんで、自分の名前を書いて見せる。


「私の名前は美しい里。里は集落かな・・私は田舎の山奥で育ったから・・都会に出ていった、親戚の姉ちゃんがつけてくれたんです。

・・・やっぱり故郷を離れると、美化されるんですかね」


 美しい里か・・リームはミリの言葉を噛み締めた。


 そして・・・


「お前は・・帰りたくならないか?」


 聞きたくは無いが、聞かなくてはならない・・

いつか・・聞こうと考えていた・・・しかし、今聞かないと私は聞けないだろう・・・・


「ん~どうせ帰れないしな・・・帰りたいとか言っても困るでしょ?」


 軽い!!思わず頭を抱えた。


「私だって調べたんですよ?片っ端から・・・で分かった事は、上位から下位の世界には行けるけど、逆は出来ないと言うこと・・神様達の条約らしいですよ」


 一様調べたのか・・ん?今・・何て・・・・


「・・何故・・そんな事が書いてある書物は無かったぞ!私とて調べたの・・」


 思わず声が大きくなる。

すると、オギャア!!部屋の隅でルリアラの子供が泣き出した・・不味い


 リームは言葉の最後を飲み込んだ・・・・・

 軽くあやすだけでは泣き止まない、ルリアラとフェイは急いで、赤ん坊を連れて部屋を出ていった。


・・・申し訳ない・・・


「知ってますよ?スレイプさんに聞きました。

 ・・貴方が悔やんでいると・・・

 少しでも・・悪いと思ってるならいいんです。

 生活の保証もしてもらいましたしね。

 ぶっちゃけ怨むのは疲れるし・・めんどくさい・・・」


「・・どういう思考回路してるんだ・・・・お前は・・・・」


 怨むのがめんどくさい?


そんな人間いるとは思わなかった・・・・

 ミリは、真性のめんどくさがりのようだ・・・・


「ん~だって・・夢にまで見た世界だし・・」


「私も!魔法使いになるのはスッゴい楽しい!」


 そんなに魔法は、素晴らしいモノだろうか・・・

 生まれた時から、当たり前に魔法があるリームには理解不能だ・・・


「そういうものか?」


「「そう言うモノよ !」」


 二人に同時に叫ぶ。少なくとも二人には魔法は重要らしい・・・・・


 ・・・疲れた・・・・・


 リームは気疲れで目眩がする・・


 リームはゆっくりした動きで、ユウコのサインか入った羊用紙に手を置いた。


「・・まあ・・・言いか・・・ではこれで・・我。リーム・ディオスは契約を制約する。

 ユウコ嬢も私の様に宣言してくれ。


 魔法契約書はサインをしたあと、声に魔力を込めて宣言する事で、効力を発揮する」


 羊用紙がパアッと光、り直ぐに光が消える・・・・・

 リームがその羊用紙をユウコに渡す。


 そして、ユウコも同じように宣言した。


「我。白川優子は契約を制約する」


 契約は成された。


 ユウコは笑いながら、グイッとミリに詰め寄っる。


何か怖い・・・・・


「お話ししましょう!!」


 話かよ!!そして、長い長い夜が始まった・・・・・・


今夜は寝れるかな・・・・・


話し合いでした・・・・・

次はユウコとミリが友情を育みます!

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