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転生しても私は私  作者: 柳銀竜
虚無討伐 編
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国宝って・・・・・

不思議アイテムについてでした!

次はいよいよ船に乗ります!

 

「と言うわけだ!」


 王の執務室でユリナ達五人は、国宝について王から話を聞いていた。


 何故か、慌てて帰って行った使者達の代わりに、マクダルア王が国宝について説明をする。


・・すでに城 処か王都にすらいない・・・彼等に、何があった!!


「陛下!質問があります!」


 イデアが手を上げると、マクダルア王が答えた。


「何だ?イデア王女」


「この品々は何故、まとめてではなく一人一人に渡されたのですか?剣は別でしたが」


「国宝には意思があるらしい・・

国宝が、何となく意思を伝えてくるんだそうだ。

剣は、グレルを選んだ。だから主であるイグニスに渡したらしい」


 王は、ため息をついて遠い目をしていた。

言い訳大変でしたね。


「そうなんですか・・・」


 イデアが納得すると、ユリナが声をあげる。


「あれ?」


 ユリナを不思議に思い、イデアがユリナにどうしたか聞いてくる。


「どうしたの?」


 ユリナは、うーんと唸りながらイデアに言う。


「シュエと、イグニス様が剣をもらったのは分かるけど・・ミンスは、何で盾を渡されたのかな?戦闘要員じゃないよね?」


 ユリナはミンスを見る。


・・・どう見ても非戦闘員。

 よくて回復係だ。


「盾に気に入られた・・と言うことだろう」


 マクダルア王が難しい顔で言う


 ・・・盾・・女好きなのか?


 ユリナは腕を組んで唸りながら、自分が渡された水筒を見る。


「ミンスは盾と護り玉。イデアは魔獣の人形。イグニス様とシュエは剣・・私は水筒か・・

寧ろ、水筒に選んでもらって喜ぶべきか・・・」


 下手したら、何も渡されなかったかもしれないしな。


ただの水筒、何か地味に役に立つけど・・・文句を言う資格は無いが・・何かガッカリ・・地味すぎる。


 ユリナが心の中で、不満をつらつら考えていると、イデアがユリナを見ながら呟いた。


「ユリナが食いしん坊だからかしら・・・」


 ユリナは、イデアの台詞を聞いてビクッとした。

確かに・・お腹に肉付いているけどさ!


「イデア様・・・薄々気づいていたから・・・言わないで・・」


 ユリナは、ズイッとイデアに詰め寄り黙らせた。


駄目だよ・・女にそれは禁句・・


 イデアは口をつぐみ、ウンウン激しく首を縦に振って、頷く。


・・・顔色が、少し悪いが気にしない・・・


 マクダルア王は、ユリナ達を放置して(女の禁句に。とやかく言うと墓穴を掘る)国宝について話初めた。


「魔獣は高貴な者が好きみたいだな・・・・・この呪文・・そんな空気が染みだしてる・・てか・・長い・・長すぎる上に鬱陶しい・・」


 マクダルア王は、渡されていた羊用紙を開き読み初める。


・・・呪文に、高貴な姫だの何だの鬱陶しい台詞が並び、後半は魔獣を賛美する文言が・・・


ナルシストだな・・かなりの・・・・


 イデアに渡していいのか?保護者に怒られそうな、あれな魔獣だ・・・・・

 マクダルア王が、羊皮紙を見ながら固まる。


 ミンスは既に、木簡を渡されていて・・顔を、ひきつらせながら読んでいた。


「勾玉も・・私は神を敬っていますが・・この神には、会いたくありませんわ」


 ミンスは、木簡をクルクルと丸め、片付ける。

最後まで読んでいないが、大まかに言うと・・こんな事が書いてある・・


 このように祈って下さい。


美しい海神よ高貴で、慈悲深く、汚れなき命が・・・

そのくらい読んで、ミンスは読むのを止めた。


・・・祈る気が削がれる・・・


 クルクルと木簡を巻き終わり、近くにいた王付の侍女に渡した。

 呼び出す予定は皆無。

 なので、これはいらない。

・・寧ろ出てこないでほしい・・・


「俺は元々継ぐ予定の剣だからな・・・問題ないな・・」


 イグニスは、紅茶を飲みながら腰にさしている剣を見た。

・・既に、何年も共にいたような錯覚を覚える。

 シュエも剣を出して口を開く。


「氷結の剣は元々メチェーリ家の家宝だからな・・・王妃の事件で取り上げられていた品だ」


 シュエは、剣を触りながら安堵したように笑う。

良かったな・・しかし。


「マジ?」


 ユリナはシュエを見ながら言った。王妃様最悪だな・・


「ああ。しかも、これは氷結術士だったメチェーリの初代当主が、自分の為に作った物で、氷結術士以外か使えばたちまち体が凍る・・・」


 シュエはニヤリと笑う。


怖い!なんつう能力を持つ剣だよ!ハッ!もし陛下が触っていたら・・・


怖い!もしかして・・それ狙ってたんじゃ・

時代的に、タンペット先生か・・


 ユリナはプルプル震えながらシュエを見た。

・・・・笑ってるよ!


 イデアは、好奇心一杯の顔で(父親の危機に関しては、どうでもいいらしい)イグニスに向かって身体をのりだした。


「イグニス様の剣も(灼熱)って言わなかったかしら?もしかして!」


 イグニスは楽しそうにニヤリ笑う。

・・・自慢気だ・・・


「フフフ・・・俺は灼熱術士!真っ黒な炎を操り何でも燃やせるぞ!」


 イグニスが笑いながら机の上に手を出すと掌を上に向ける。

 すると、真っ黒な炎がボワッと燃えて消えた。

シュエは素早く、ユリナとイデアを庇う。


 誰にも、助けて貰えなかったマクダルア王の髪が焦げる。

誰か助けてやれよ・・・


 ユリナはビックリして、反射的にイグニスを怒鳴る。


「コワッ!危ないよ!」


「私・・・髪が・・」


 方針するマクダルア王を無視して、イグニスは悪い悪いと言うように笑う。

 声を出そうとしたイグニス。だが、イグニスの身体が、バリバリと音をたてて凍り始める。


「うお゛っ!なっ!悪い!謝る!謝るから!」


 シュエの目が物騒に光る。


ヘタをしたら、ユリナが黒こげだった。


・・・シュエは、イグニスを殺す気満々だ。


「止めて!シュエ!イデア様を未亡人にする気かぁぁぁ!」


 正確には、結婚してないから未亡人にはならない。そして、ユリナがシュエをポカッと殴って止める。


 シュエはシュンとしながらユリナを見た・・・なんだその目は!


「イグニス王太子は、ユリナとユリナの主を殺しかけた・・・」


 あくまでも、ユリナの為らしい・・・


 ユリナはため息を吐きながら、シュエを見る。

 王太子を殺っちゃ駄目でしょ!


「シュエ!」


 ユリナがギッと睨むと、シュエが落ち込みなから渋々頷いた。

・・・本当に渋々だ・・


「・・・・分かった・・・」


 イグニスの体の氷が、パリパリと音をたてて剥がれ落ちる。


 イグニスは安堵のため息をついく。

もう二度と、調子にのらないようにしよう。

イグニスは硬く誓った・・・・・


 何事も無かった様に、シュエが優雅にお茶を飲み、イグニスが落ち着いてきたのを見計らってから、ミンスがシュエとイグニスに尋ねた。


「シュエ様とイグニス様訓練要らないのでは?」


 ミンスが二人に聞くと、彼らは軽く頷いた。


「いらんな」


「いりませんね」


 バン!勢いよく執務室の扉が開き騒がしいやつが入ってきた。

・・・・・もしかしなくても・・・グレルだ


「じゃあ俺を手伝ってくれ!」


 大量の素材(何かの植物から尻尾まで)を抱えたグレルが叫ぶ。

 イグニスとシュエは頷いてから、椅子から立ち上がり扉に向かう。

 イグニスは、怠そうにグレルに言った。


「まあ・・暇だしな」


「何をすればいい?」


 グレルの側まできたシュエが、グレルに問いかける。

 すると、グレルは手に持っていた素材を全てシュエに手渡した。


「俺と一緒に、これをひたすら磨り潰してくれ・・ものすごい匂いするから・・・気をつてくれよ。

あっ陛下!密閉されて隔離された部屋とか、無いですか?」


 グレルがマクダルア王に聞く。

 王は少し考えてから、王宮の奧を指差す。


「離宮を使え・・物凄く臭いと分かれば・・・側室になりたいとか女共が言わなくなるだろう・・・」


 マクダルア王は疲れたように笑う・・王様は・・・大変だ・・・


 グレルはニッと笑いながら、王にビシッと騎士の敬礼をする。


「了解です!最低でも十年は使えなくしておきます!」


 グレルはニヤリと笑う。悪い奴め・・・・・

 王は自分も楽しそうに笑いながら心の中で呟いた。


「おい・・俺達に匂い染み込まないか・・・」


「・・氷で幕を作るか・・・」


 臭いと聞いて、ビビるイグニス。


 シュエは自分だけは助かろうと、夏に暑さを凌ぐために、よく使う魔術を使おうと考える。

 それを聞いてイグニスは、シュエを睨んだ。

 イグニスの灼熱術は、燃やす事はできても、身体を覆う事は出来ない・・そんな術はない。

・・シュエ!ずるいぞ!


「特性匂い消しがあるから、大丈夫ですよ・・・ただ・・身体にしか使えないから服は駄目になる」


 グレルは、言いにくそうに言いながら、イグニスを見る。

・・・すがる様な目だ。


「イグニス様」


「服かして!」


 グレルは、ジッとイグニスを見る。


 シュエは、ジロッとイグニスを見る。


 数秒。ユリナとイデアとミンスもジッとイグニスを見る。


グレルは服が少ないし、シュエも大して服を持って来ていない。


ユリナ達は、臭い二人と一緒に居たくはない。


服くらい・・イグニス様・・・


 数分後。イグニスは耐えきれなくなくなりその場で怒鳴った。


 王は完成に忘れられている。

・・・哀れだ 。


「てめぇら!・・くっ分かった!分かったって!てめえは怖いんだよ!冷気を止めろ!」


 イライラし始めていたシュエが、冷気を納める。


「・・・あ・・・申し訳ない・・・」


 あっと、声をあげてから冷気を納めてシュエがイグニスに謝る。


 ・・無意識だったらいしい・・・


「・・何時もの事ですよ・・」


 ユリナは笑いながら、イグニスを見る・・マジか・・・こいつ・・恐すぎだ!


 イグニスが服を貸すことを了承するのを確認してから、シュエは執務室を出る。

・・荷物を抱えたままで、どうやってドアノブ回したのだろうか・・

謎だ・・・


「では行きましょう。さっさと作らないと」


 執務室を出ると、大量の素材が置いてあった・・・


マジか・・・

 グレルは、床に置いてある素材を半分くらい持ってイグニスに渡す。

 イグニスは何も言わず(シュエに睨まれて何も言えず)荷物を抱えて、残りをグレルが抱える。


「・・・行くか・・」


「・・・うん・・」


 三人は離宮に向かい去って行った。

 王は気をを取り直して、部屋に残った三人に笑顔を向ける。


「では訓練を初めようか!」


「「いやです!」」


 笑顔でミンスとイデアが声を揃える。ユリナは笑顔で無言

 水筒に訓練はいらない。


「・・・訓練・・・・」


「「い・や・で・す!」」


 王がボソボソ言うと、イデアとミンスが凄みを帯びた笑顔で宣言する。

・・・・・魔獣も海神も呼び出したく無いようだ。


「・・・わっ・・分かった・・下がっていい・・・・」


「「「はい!」」」


 王は敗北した。


 ユリナ達は王の執務室を出て王妃の私室に向かう。


服を返しに。多分・・再び着せ替え人形になるだろうと肩を落としながら・・・・・



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