お城に行こう!
スズの結婚式があった翌日。
ユリナ達は、宿を引き払ってから馬車に乗り、城に向かっていた。
服装はゼルギュウム式の正装だ・・死ぬほど暑い。
「じゃあ城に行こうか・・・面倒な事はさっさと終わらせたいし」
・・・それに暑いしな・・・
ユリナが夏バテで、ゲッソリしがならそう言った。
「そうだな」
「行くか」
シュエ達も、暑さにウンザリしているようで力無く答えた。
町を走ること一時間。
ハヤワーン城に到着した。王が住む城は、平安時代の宮廷みたいな平屋の神殿の様な建物だった。
馬車が城につくと、ユリナ達は門番に止められた。
「そこの馬車!!止まりなさい。そして、身分証を見せてください」
御者をしていたグレルは、身分証の提示を求められて、ゴソゴソと懐を探る・・あっ!あったあった・・
「ほい」
「え!しっ失礼しました!お通りください」
グレル達が、身分証を提示すると皆こんな反応だ。
まあ門番達は、大体平民だからしかたないが・・
ユリナ達は馬車を、馬屋番に預けて(馬じゃなくて、牛がいたから馬屋番じゃなくて牛屋番かもしれない)
案内人に連れられて、廊下を歩くすると・・
「ムネスケ様は、汚ならしいキャット族の貴女には・・・相応しくないわよ!別れなさい!!」
「新婚ホヤホヤで・・・別れるわけ無いじゃない!」
「別れなさいよ!」
「そうよそうよ!!」
簾で仕切られた部屋の向こうで、スズと猫獣人の女性達が、言い争いをしていた。
言い争いをしているスズは、風呂敷袋を抱えているので、ムネスケに忘れ物を届けに来たんだろうな・・
しかし声はかけない・・面倒だからだ・・
「・・行こうか・・」
「・・そうですね」
ユリナはいきなり修羅場に遭遇して、冷や汗をかいている案内人を促し、その場を後にした。
シュエとグレルは、修羅場より足元が気になるらしい。
なんと、ハヤワーン城は土足禁止だった。
二人はしきりに足元を確認・・あれ?私の足元確認してるような・・まあ・・・いいか。
ユリナは、気にしない事に決めてそのまま歩く。
そして、四人が奥に進んでいくと・・・・・
「スズと別れろ!!キャット族!」
「そうだ!そうだ!」
「貴様に!!スズは勿体ない!!」
廊下のど真ん中で、コタロウがムネスケに突っかかっていた。
こいつも・・・しつこい奴だ。
「・・貴方も諦めが悪いですね・・彼女はもう、私の妻ですよ」
「何を!!」
ムネスケが、見下すようにコタロウを見ると、コタロウが掴みかかってくる。
ムネスケは、掴みかかって来たコタロウの攻撃を、ヒラリとかわした。
「避けるな!」
「バカですか?避けるに決まってるだろう」
ムネスケの発言は正論だが、頭に血が上ったコタロウは、聞く耳をもたないどころか、怒りをヒートアップさせていた・・
「貴様!!」
コタロウは再び掴みかかるが、又もやヒラリとかわされる。
再び掴みかかるが、またかわされる。
暫くそれを繰り返していると、いきなり現れた兵達が、コタロウを連れて消えていった。
多分、摘まみ出されたんだろう・・
「・・行こうか・・」
「はい・・・」
ユリナは、再び冷や汗をかいている案内人を促して歩きだした・・・
お城でした・・・・・
次は・・・・やっと国宝を返却し終わります・・・・・長かったです・・・・・




