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転生しても私は私  作者: 柳銀竜
猫VS犬
145/174

来てください!!

 

 ユリナ達が、まだイデア達と旅をしていた頃・・・


 ユリナ達を襲った盗賊。その盗賊から助けた犬獣人の少女。それがスズだ・・・


彼女はたしか、好きな人を落とすと言っていた。


 そんなスズが今。若い猫獣人の男性と一緒に、店に入って来たのだ。彼がその思い人かもしれない。


 ユリナが先に気付き、スズを見ると視線に気づいたスズが、視線のする方を見る。

そしてユリナを見つけると、嬉しそうに叫んだ。


「ユリナ様!!」


「モグュモグモグもぐ!!もごもご!?」


 しかし・・


ユリナは、追加注文していた枝豆を口一杯に頬張っていたせいで、喋れない・・

何とか喋ろうとするが、無理だった・・・


「・・飲み込んでからでいいですよ」


 スズが少し・・呆れたように、ユリナを見ながらそう言う。


するとユリナは、枝豆を素早く枝豆を咀嚼して飲み込んむ。

そして何事も無かったように笑いながら、スズに話しかけた。

おっと・・口元に粕が残っていた・・不味い不味い・・・


「久しぶりだね!スズ!!あれ?その人・・・・」


 ユリナがスズの横にいた男性について口にすると、男性は一歩前に出てユリナ達に頭を下げた。


そして、静に口を開いく。


「始めまして。僕はムネスケ・タケダと申します」


 ああ!!やっぱりアンタがネスケか!!


 ユリナは意味ありげに笑いながら、スズに親指を立てる。


「・・上手くいったみたいだね!」


 ユリナの反応に、スズは幸せそうな笑顔で頷いた。


「うん!来週には結婚式をするんだ!」


「そうなんだ!」


 来週かよ!!早いな・・婚約期間一年も無くないか?


 ユリナが心の中で、突っ込みを入れていると、スズがグイッとユリナの前に出た。


「ユリナ様!!ここで会ったのも何かの縁です!結婚式に来てください!!」


「・・・・・」


 スズの台詞に、ユリナは沈黙した。


 ・・結婚式か・・めんどいな・・


「・・駄目ですか?」


 スズが心底悲しげにユリナを見る。止めて!!良心が痛むから!!


 数秒後・・まだ見てる・・・数分後・・まだ見てる・・・


 ・・ああ!!わかったよ!!


「いくよ!行くから!」


 ユリナが根負けしスズに叫ぶと、スズは、嬉しそうに笑って頭を下げた。


「ありがとうございます!!ユリナ様!!」


 誇らしげに笑うムネスケ。幸せそうに笑うスズを尻目に、ガクリと項垂れるユリナ。


その後ろで、シュエとグレルはユリナのドレスの相談を始めていた・・・・・




次はスズの結婚式です!

・・・・・すんなりとは・・・・終わりません。

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