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転生しても私は私  作者: 柳銀竜
メイド 編
12/174

王宮の廃屋

シュエ視点です!

 

  とても気持ちのいい・・・・棲んだ空気が漂うの早朝。


 シュエは、近衛騎士団の詰め所に向かっていた。


そこで、手下と言っても過言ではない者達にユリナの事を頼む(しつこく、しつこーく 言い聞かせた)ユリナを、女官長のところに送っていたガウリスが詰め所に戻って来ると、シュエはユリナの住む宿舎を聞いた。


そして団長の資料を漁り、場所が判明(警備上 宿舎が何処か団長が確認する。漁ったのがバレたら懲罰ものだ) シュエ達五人は、資料を他の紙に書き写して資料を戻してから、紙を片手に詰め所をあとにした。











 一時間半。歩き続けて、やっとついたその場所は・・・・・


 数人の男達が、ある廃屋の前に唖然としていた。


「本当に此処か・・・・・」


 何か・・・・

幽霊的な者が、住んでいそうな木製の一軒家の前でシュエが呟いた。


恋人のユリナが、住む事になる宿舎を確認にきたのだが・・・

嫌がらせは有るとは思ったが、此処までするか!


「ああ。此処だ・・・・・」


 自分が指示した訳でも無いのに、近衛騎士のガウリスは唖然と建物をみあげていた。

余りに酷い建物に顔もひきつっている。


「先々代の王の手作りだってさ」


 栗毛の騎士は、資料を見ながらシュエに報告する。


「・・・・王が死んでから、手を入れてないってさ」


 金髪の騎士は、一軒家を見上げながらそう口にした。


「鍵もないらしい」


 赤目の騎士は、扉を見ながら呆れ顔でそう口にした。

城内に、よくこんな建物が会ったモノだ。



 シュエが一軒家の中に入る。

暫くすると入口から、唸るように外の騎士達に命じた。


「おい!ガウリス!近衛騎士団の宿舎から、余っている寝具一式とカーテン持ってこい!

あとタオル数枚!他の者はありったけの板と釘それから、金槌と鍋にヤカン。湯をいれるタライに水差しだ!急げ!」


「「「「はい!」」」」


 四人は各々走り、目的の物を探しにいく。

 そして命じた本人は、箒とちりとりを取り、雑巾と水を持ってきて掃除の準備を開始した。


 言われたものを見つけて、四人が戻って来ると、シュエ廃屋の修理と掃除をを開始した。


 木材を使い、穴の空いた屋根や壁を塞ぐ。

それから皆で壁の隙間を塞いでいく、力の強い軍人が五人もいるので、数時間で終った。


 穴を塞ぎ終わると、箒で掃いて濡れ雑巾でふく、乾いた雑巾で乾拭きをして掃終了。つぎは家具だ。


 外にだした家具を、念入りに修理をしてから拭きあげる。


 今日は偶々、騎士団の詰め所のガラスが割れていて、新しいガラスが倉庫に置いてあった。

なのでそれを拝借して、剥き出しの窓に嵌める。


 そして、カーテンを釘で打ち付け、紐をかける場所も釘で作る。


修理をしたベッドを部屋に入れ込み、綿の入った布団を乗せてシーツをかける。そして枕を置き、毛布をかけて、厚い布をかける(ユリナは寒がりだ)


 この宿舎には、クローゼットが無かったので、板で手作りした。

それを拭き、作ったクローゼットを入れ込んだ。

 その中に、ユリナのバッグから出した服をかける。バッグはクローゼットの下に入れて、扉を閉める。


 そして、机を入れ込みカーテンをテーブルクロスの様に机の上にかけた。


 そして気を利かせたガウディが、持ってきた花瓶をまん中に置き、近くで咲いていた花を生けた。


ふきあげた台所には、桶とタライを置き籠を近くの床に置いて、タオルを入れる。

そして、鍋とヤカンをおき食器類も置いた(これは、厨房から貰ってきた。沢山あるし、数えたりしないようだから絶対バレない・・・・・・と、思う)部屋はこれでいい。


 次は入口の鍵だ。

 シュエは、自分の貴重品を入れる箱の鍵を外し、扉につけ直しす。


「よし!完璧だ!私は、ガラスと鍵を買ってくる!それまでガラスの件はなんとしても誤魔化せ!団長にはなんとしてもな!」


「「「「了解!」」」」


 彼ら四人は見習いの頃。

生意気なシュエを、集団で暴行しようとした。

だが・・・逆にボコボコにされ、それ以来シュエに逆らえないようになっていた。

ぶっちゃけ怖いのだ・・・・・殺されそうで・・・・・







 ユリナが、姫様の部屋から帰ってくると、部屋が綺麗になっていた。

 どう考えても、シュエがやったんだだと思う・・・・・


「後でシュエにお礼いわなきゃね」


 シュエに小さい頃から尽くされている彼女は気付かない・・・・・


 明らかに彼はやり過ぎだという事に・・・・・


 今日もシュエは、ユリナに尽くす

 愛しい愛しいあの人に・・



シュエと愉快な仲間達でした!

次。ユリナの話に戻ります。


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