表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
86/128

トキオ宅 『~ モノローグ ~』その3



『ナジミの場合』




「俺が、三度笠の殺し屋だ」


え?

マモル?

あんた何いってんの?


「俺とお前で決着をつけよう」


「・・・お前が、

 三度笠の殺し屋だって証拠は?」

女の殺し屋がマモルに聞く。


「セットだ。

 セットがある」


「セット?」


「ああ、三度笠のコスチュームのセットだ」


「・・・・・」


「あんな物、今すぐに用意なんて出来ないだろ?」


「そ、そうね」


マモルがアタシの方をチラリと見る。

「ナジミ。

 わるいが、三度笠と仮面を持って来てくれるか?」


「分かったわ」


「あ、ナジミ。

 家の中は暗い。懐中電灯を忘れるな」


「大丈夫!アタシにはコレがあるわ!

 一度やってみたかったのよね、コレ!」

アタシは暗視ゴーグルを装着する。


「うわ~!スゴイ!見えるわ!」


「ナジミ、気を付けろよ。

 それと出来れば、そこの車のカギも頼む」


「了解したわ!」

アタシは敬礼をしてトキオの家へと入る。


いつも見慣れたトキオの家が緑色の視界に見えるのは、ちょっと異様な感じだ。

風呂場の方でトキオたちの声がする。


何やってんだあいつら・・・


アタシは階段を上がり、2階のトキオの部屋へ向かう。

緑色の暗視映像は映画で見た感じだ。


トキオの部屋のドアを開け中に入る。

部屋には誰もいない。


ベッドのそばに三度笠と仮面が無造作に置かれている。


よし、後は車のカギだ。

たぶん、ブラザー兄が持ってるはず。

1階の風呂場へ行こう。


あ!


ふと見ると兄弟が持って来た撮影機材の横に、車のカギが転がっている。


ラッキー!!


アタシは車のカギを取り1階へと降り、玄関から外に出る。


「お待たせ!」


アタシがマモルと女の殺し屋に三度笠と仮面を見せる。


「どうだ?これで信じたか?」


「わ、分かったわ」


「よし、ナジミ!

 車のカギを開けて、中に三度笠と仮面を入れてくれるか!?」


「了解しました!」

アタシは車のカギを開け、後部座席に三度笠と仮面を投げ入れる。


マモルが女の殺し屋を肩で抱え上げて運んでくる。

車のトランクを開け、女の殺し屋を中に入れる。


「どうするつもり?」

女の殺し屋がトランクの中から尋ねる。


「言っただろ?

 場所を変えて、これから決着をつける。

 俺とお前の2人だけでな」


バタン!


マモルがトランクを閉める。


「ねぇ、マモル。

 決着をつけるって・・・

 そんな事しなくちゃいけないの?」


「ナジミ。

 あの女がいるのはケジメをつける世界だ。

 このままでは終わらない」


「・・・・・」


「だから、終わらせなければならない。

 分かるな?」


「・・・うん」


「じゃ、行ってくる」


「マモル!」


「ん?」


「戻って来てよ」


マモルが小さくほほ笑む。

「ナジミ・・・」


「何?」


「そういうのは暗視ゴーグルを外してから言うもんだ」


「・・・イヤよ。恥ずかしいじゃない」


「待ってろ、必ず戻って来る。

 車も返さないといけないしな」


「うん」


バタン。


マモルが車に乗り込む。

車は異常にゆっくりと進む。


たぶんフロントガラスが割れて、前が見えにくからだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ