表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
83/128

トキオ宅 『トキオの場合』



「トキオ君!始まったんだ!

 仮面の呪いが始まったんだよ!」

暗闇の中、スマホのライトで部屋を照らしながらブラザー兄が興奮して叫ぶ。


この人、何こんなに興奮してんだよ?

ただの停電じゃないか。


プルルルル!プルルルル!


俺のスマホが鳴る。

ナジミからだ。


「あー、もしもし、ナジミ?」


『ちょっと・・・トキオ・・・』

ヘルメットをかぶっている為よく聞こえない。


「ごめんナジミ。

 ヘルメットをかぶってるからよく聞こえないんだよね」


『もー・・・今・・・行く・・・』


ブツッ!


切れた。


何だったんだろう?

とにかくまずは電気を回復させることだ。


「トキオ君!それじゃ行こう!」

ブラザー兄がオレの肩をポンッと叩く。


「え?どこへ?」


「決まってるじゃないか!

 お風呂だよ!お風呂に入るんだよ!」


は?


「いや、まずは電気をつけないと・・・」


「無駄だよトキオ君!」


「何でですか?」


「決まってるじゃないか!

 呪いだからだよ!」


そう言うと、ブラザー兄がヘルメットに頬をへばりつける勢いで近寄る。

オレの顔の前に突き出したカメラにフレームインするためだ。

ブラザー兄がカメラに向かって叫ぶ。


「さぁ!みなさん!

 ついに呪いが始まりました!

 仮面の呪い!只今より!スタートです!」


「ヤベーよ!兄!

 すっげードキドキしてきた!」

反対側からブラザー弟も顔を近づける。


「おう!弟よ!

 さぁ!それでは我々廃墟ブラザーズと呪われた男は、

 これより儀式を行うのであります!!」


儀式?

何?


「兄よ!どんな儀式をするんだ!?」


「決まってるじゃないか!

 お清めの儀式さ!

 お風呂場でお清めの儀式をするのさ!」


はぁ?


「そうか!兄!

 呪いを解くのか!」


「そうだ!弟よ!

 さあ!行こう!呪われし男よ!」

ブラザー兄が、ミュージカルのスタイルでオレに手を差し伸べる。


は?


ブラザー兄がささやく。

「手を取って・・・」


はぁ?


ブラザー兄がささやく。

「手を取るんだよ・・・トキオ君」


オレがそっとブラザー兄の手を取る。


「さぁ!呪われし男よ!

 覚悟はよいかッ!!」


いいわけねぇよ。


「ゆこう!呪われし男よ!

 聖なる清めの地!

 お風呂場へ!!」


何いってんのよアンタ・・・





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ