表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
59/128

賭博場 『トキオの場合』



--- 麻雀店の前 ---



「着いたぞ、ココの2階だ」

タツノスケと呼ばれていた男がアゴで指す。


マージャン屋?

ここにゴンっていう元組長が居るのか・・・


「いいか、これからお前は噂の殺し屋から本物の殺し屋になる。

 男なら覚悟を決めろ」


は!?

あんた、お前は何もしなくていい。とか言ってたんじゃねぇの?

オレ、今から殺し屋になんの?

何を言ってんの?


「よし、それじゃ行こうか、

 三度笠の殺し屋さん」


いやいやいや。

殺し屋さんってアンタ!

どうする?

てかオレ、一緒に階段上がってるし。

どうすんの?


「止まれ・・・」

タツノスケが階段の途中で振り向く。


「ここで、三度笠を被って仮面を付けろ。

 お前の顔は絶対に見られるな。

 いいか、声も出すなよ」


オレはコクリとうなずき、レインコートを脱ぎ階段に置く。

三度笠をかぶり、アゴひもをちょうちょ結びにする。


そして、呪いの・・・

呪いの・・・

仮面を・・・


「何してる、早く仮面を付けろ」


「でも、呪いが・・・」


「呪いなんてあるわけないだろ。

 それが噂ってもんだ。

 早く付けろ」


オレは呪いの仮面をつける。


くさ!


てか臭ぇ!めちゃくちゃ臭え!

というかコレ本物の死臭!!

呪われる前に臭さで頭がどうにかなりそう!

くっせー!!


「いいか、よく聞け。

 俺が先に入る。

 お前は合図をしたら中に入れ」


「合図?」


「そうだ。入ってすぐに花瓶がある。

 俺が花瓶を割ったらそれが合図だ。

 いいな?」


「はい」


「こういうのは演出が大事だ。

 お前はゆっくりと入って一言も喋るな。

 ただ立っていればいい。

 後は全部俺がやる。

 分かったな?」


「は、はい」


オッケー!

立ってればいいのね?

花瓶が割れたらマージャン屋の中に入って、

立ってればいいのね?

オッケーです!


「よし、それじゃ始める」

タツノスケがマージャン屋の中に入った。


よし、花瓶が割れるまで待てばいいんだな。

楽勝だ!

オレはマージャン屋のドアのそばまで来てスタンバイする。

中からの音に集中する。

もうすぐ花瓶が割れる。

そしたら、このドアを開けて中に、


「おい!お前!

 そこで何してる!!」


え!?


どデカイ男が階段をゆっくりと上がってきた。


え?あ?

花瓶・・・


「何だてめぇ!

 その格好は!!」


どデカイ男がすぐそばまでやってきた。


か、か、花瓶・・・

合図・・・

まだ割れてない・・・


「何してるか聞いてんだろが!!」


どデカイ男がドアの前まで来た。

オレを見下ろす。

というか三度笠でどデカイ男は見えない。

たぶんオレを見下ろしている。


「何なんだその格好は!

 何とか言っ、」



ガシャバーーン!!



凄まじい勢いでマージャン屋のドアが開く。

どデカイ男はドアに吹き飛ばされ階段を転げ落ちる。


開いたドアからタツノスケが飛び出す。


「逃げるぞ!サンド!!」


タツノスケが階段を駆け下りる。

オレも一緒に駆け下りる。

途中で脱いであったレインコートをつかみ取る。


「待てゴラぁーー!!」


マージャン屋から男たちが飛び出す。

階段の下で悶絶している、どデカイ男をタツノスケとオレが飛び越える。


「待てー!」


背後から怒号が聞こえた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ