下校中 2日目 『ナジミの場合』
--- ユイのマンションの前 ---
キキィーーーー!!!
え!?
なに!?
大きな車が!
うわ!ドアから覆面の男が!
え!?
アタシのカバンを引っ張ってる!?
と、取られる!
ダメ!
この中には、個人情報濃縮マシーンという名のスマホが入っているのよ!
アタシはスマホを取られるわけにはいかないのよ!
なぜなら、アタシのチョー恥ずかしいアレとかコレとかが見られてしまうからよ!
放すか!
誰が放すかよ!!
なめんなよ!コノ覆面ヤロー!!
え!?
あんたは!?
ストーカー!?
後ろからストーカーが突っ込んできた!
ストーカーポリスメンがアタシと覆面男に突っ込んできた!
バチバチバチ!!
なに!?
この音!?
うわ!スタンガン!?
え!?
ストーカーポリスメンがスタンガンを食らって痺れてる!?
うわッ!
痺れてるストーカーポリスメンと一緒に車に押し込められる!!
バタン!!
車のドアが閉まる。
車が急発進する。
え!?
どういう事?
アタシ、誘拐されたの!?
--- 犯人逃走中の車内 ---
「し!静かにしてろよ!」
後部座席の覆面男がスタンガンをアタシに向けて言う。
アタシの隣でストーカーポリスメンがスタンガンを食らって失神している。
布粘着テープで手足をグルグルに巻かれている。
帽子とサングラス、マスクは外され、口と目にも粘着テープを貼られている。
なぜか車内はどこかで嗅いだことのあるようなスッぱい臭いがする。
そしてアタシは縛られてはいない・・・
何なの?
なにが起こっているの?
落ち着け!
おちつけ!アタシ!!
状況を整理するんだ!
まず、アタシに横づけした車から覆面男が飛び出してきた。
うん、ここまではいい。
そして覆面男はアタシのカバンを引ったくろうとした。
だからアタシはカバンを取られないようにと覆面男と引っ張り合いになった。
そしたら、ストーカーポリスメンが何か叫びながら飛び込んできた。
と、思ったら今度は運転席から降りてきた覆面男が、
スタンガンでストーカーポリスメンを後ろからバチバチってやった。
ピクピクなってるストーカーポリスメンの顔面をスタンガンを持った覆面男が車内に向かって殴り飛ばした。
と同時にアタシも車内に引きずり込まれた・・・
なんで?
何でストーカーポリスメンはスタンガンを食らったの?
何でストーカーポリスメンは粘着テープでグルグル巻きにされてるの?
こいつらとは仲間じゃないってこと?
どういうこと?
「おい!早くしろ!」
運転席の覆面男が叫ぶ!
「わかってるよ!
おい!お前!カバンをかせ!」
覆面男がスタンガンをアタシに向けて言う。
「イヤよ!」
「はぁ!?」
「渡すわけないでしょ!」
当然だ!
なぜならこの中には、個人情報濃縮マシーンという名の、
「おい!お前!この男みたいになりたいのか!?」
覆面男が失神しているストーカーポリスメンをスタンガンで指差す。
「なりたくないわよ!」
「だったらカバンを渡せ!」
「イヤよ!」
「はぁ!?
お前!状況を分かってんのか!!
こうだぞ!!おら!!」
覆面男が、失神しているストーカーポリスメンの尻にスタンガンを当てる。
バチバチバチ!!
「フガッ!フガッ!フガッ!」
電撃で目覚めたポリスメンがもがき苦しむ。太ももから先がプルプル震える。
「やめなさいよ!!」
「だったらカバンを渡せ!」
「イヤよ!」
「はぁ!?」
「おい!何やってんだよ!
早くしろ!」
運転席の覆面男が叫ぶ!
「く、くそ!!」
バチバチバチ!!
覆面男がアタシにスタンガンを向けてきた。




