下校中 2日目 『トキオの場合』
--- ボロ服専門店 ザ・ボロボロの前 ---
スッぱい臭いのするボロ服専門店の車は盗まれたものだった。
確かに犯罪に使う車は盗難車が多い。
白昼、堂々と人を連れ去るのはリスクが高い。
これでナジミを見つける手掛かりは無くなった・・・
なくなった・・・
ん!?
「あ!そうだ!」
オレは数日前の事を思い出し、ハナちゃんにスマホの画面を見せた。
--- 数日前 トキオの家 ---
「そう言えばナジミ。
お前、オレのスマホいじった?」
オレの横でオレンジジュースを飲むナジミに聞いた。
「え?何で?」
「いや、ほら、これ。
地図になんかアイコンが出てるんだよ」
オレはナジミにスマホの画面を見せる。
「あ、それアタシよ」
「アタシって、
どういうことだよ?」
「お互いの居場所がわかるように設定したのよ!」
「なんで?」
「いいじゃない!
お互いどこに居るか分かるのよ?
すごくない?」
「お互い?」
「アタシもアンタの居場所が分かるのよ!」
「目的は何だよ?」
「何でもいいでしょ!」
「設定解除しろよ」
「イヤよ!」
「何で?」
「めんどくさいでしょ!」
何なんだよ・・・
ま、別にいいけど・・・
という事があった。
--- ボロ服専門店 ザ・ボロボロの前 ---
オレがスマホの画面をハナちゃんに見せる。
「これで、ナジミの居場所が分かるんだ」
「何でもっと早く言わないのよ!」
「あ、いや、今、思い出したんだよ」
「で!どこ!?
ナジミはどこに居るの!?
ちょっと見せて!!」
ハナちゃんがオレからスマホを奪い取る。
「ち、近いわ!
ここからそんなに遠くないわ!
行きましょう!相田くん!」
「わかった!」
オレは自転車の後ろに乗る。
「しっかり捕まって!相田くん!!」
ハナちゃんの立ちこぎが再び始まる。
ハナちゃんのお尻がオレの目の前でゆれる。




