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ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
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下校中 2日目 『ハナの場合』



--- ユイのマンションの前 ---



「ど、どこに行くの?」


わたしは半泣きでボサボサ頭に聞く。


「ちょっと距離があるけど、行けない距離じゃない。

 駅の裏側!」


!?


駅の裏側?

だったら!!


「自転車!

 自転車がある!」


「え?どこに?」


「お母さんの店に自転車があるの!

 ここからだと走ればすぐよ!!」


「よし!行こう!ハナちゃん!!」


わたしとボサボサ頭は走った・・・




--- ハナの母親の美容室 ---


「お母さん!!

 自転車借りるねッ!!」


わたしは店のドアを開けるなり叫んだ。


「え!?ハナ!!」


お母さんの驚く声が聞こえた。


「行こう!相田くん!!」


わたしは自転車に飛びつく。


え!?

何してるの?


ボサボサ頭が自転車の後ろの荷台に座っている。


「あ、オレ自転車乗れないんだ」


はあ!?


ま!いいわ!!


よし!


「相田くん!しっかり捕まって!」


「うん!」


とにかく急がなくちゃ!

わたしは立ちこぎで自転車を爆走させる。


「どっち!?

 相田くん!!」


「あの角を左!!」


わたしは立ちこぎで自転車を爆走させる。





--- 駅の裏側 ---


「まだ!?

 どこなの!?」


「あそこ!!

 あそこだハナちゃん!

 見えた!!」


え!?


< ボロ服専門店 ザ・ボロボロ >


「ココ!

 ここだよ!!」


「ボロ服専門店?」


「そう、あの車の後ろにこの店の名前が書いてあったんだ!

 よし!行こう!」


「え?」


行くってあなた!

犯人は3人なのよ!

いや!もっといるかもしれない!!

て!ちょっと、待って!


ボサボサ頭が、ボロ服専門店 ザ・ボロボロの扉を手前に開ける。

店内から扉の風圧で、なんだかスッぱい臭いがする。


「え!?相田くん!

 なんかスッぱい臭いがするんだけど!」


「いいから行こう!ハナちゃん!」


わたし達が店内に入ったと同時に店長と店員の会話が聞こえてきた。


「どうするんスか、店長。

 車無いと配達ヤバいっスよ?」


「仕方ないだろ?盗まれたんだから。

 警察からの連絡待ってるところなんだからさぁ・・・

 あ、お前、歩いて配達ってできる?」


「え~、マジっスか?」


という会話だ。


わたしとボサボサ頭はソッと店から出る。


盗まれた・・・

車を盗まれた・・・


ダメだ。


振り出しに戻った。

手掛かりが・・・

唯一の手掛かりが・・・


消えた・・・



やはり、警察に言うべきか・・・


いや、相手は3人。

しかも計画的。

犯人たちは全員警官の可能性が高い!!

しかし・・・

手掛かりが消えた今、どうすることもできない。

一体どうすれば・・・



「あ!そうだ!」

ボサボサ頭がそう言って、わたしにスマホの画面を見せた。


え?


それって・・・





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