下校中 『トキオの場合』
--- 男を追跡中 ---
「ゲッ!」
ストーカー男が振り向いた!
と思ったらこっち来た!
!!!?
ど、どうする!
ガバッ!!
え!?
ナジミがオレに抱きついてきた!
な!!?
ナジミ!!
というかオレの頭部を羽交い締めにしてきた!
「フガッ!フガッ!」
クッ!!
胸が!顔に、胸が!!
息が!!息ができない!!
「フガッ!フガッ!」
や!やめろ!
ナジミ!!
胸に!
か!顔が!!
やめてくれ!!
「あんたたち何やってんのよ?」
ハナちゃんがゴミを見るような目でオレたちを見る。
「あ!いや!違うんだ!ハナちゃん!
これは!」
「そんな事より男は?」
「あ、いや・・・あれ?」
「もう、あんたたち!何やってんのよ!
手分けして探すわよ!!」
--- 男を捜索中 ---
3人それぞれがバラバラになり男を捜索中である。
クッソ!ナジミめ!
あんなに胸に顔を押し付けたら!
胸に押し付けたら・・・
むねに・・・
かお・・・
うわぁああ!!
何なんだコレ!!
というか、そんな事より男だ!
ストーカー男を探さなくては!
どこだ!?
どこに行った!
帽子をかぶって・・・
サングラスに、マスクをして・・・
クソ!ついさっきまで居たんだ!
そんなに遠くまで行っていないはず・・・
どこだ・・・
どこだよ・・・
・・・・・あ。
いた。
あいつだ。
いたぞ!
見つけた!!
どうする?
ナジミに連絡するか?
よし!
連絡しよう!
合流した方が良さそうだ!
ん?
何だ?
男はアパートの2階へとゆっくり上がっていく。
こ!ここが奴の家か?
奴のアジトなのか!!
さ、撮影だ!
証拠を撮るんだ!!
オレはハナちゃんが言っていたように電柱に身を隠す。
スマホのカメラ部分だけを電柱からそっと出し、男を撮り続ける。
スマホの画面に男が写っている。
男はアパートの2階に階段を上がりながら、サングラスとマスクを外す。
一番奥の部屋の前で止まる。
よし!
いいぞ!
こっちを向け!
男はドアのカギを開ける。
そして一瞬こっちを向いた。
え!?
男はドアを開け部屋の中に入った。
こ!こいつ!!?
・・・こ。
・・・この男は・・・




