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ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
33/128

カフェ 『トキオの場合』


--- 駅前のカフェ ---



カランカラン♪


カフェの扉のカウベルがオレたちを招き入れる。

カウンターのおっさんが口をあんぐり開けてこっちを見ている。


そりゃそうやろ。

ついさっき出て行った奴らが、また来たら、

そりゃそうなるやろ。


オレ達メンバーは、

コーヒー、

オレンジジュース、

ダージリンティー、

アイスコーヒーをそれぞれ注文する。


「それで?相田くん、作戦ってどうすんのよ?」

ハナちゃんがおしぼりで手を拭く。


「ん~・・・」


どうしよう・・・

オレは美少女ユイちゃんにいいところを見せようと先走ったことを少しだけ後悔した。

なんにも思いつかないからだ。


というかこの美少女、


あのおさげのユイちゃんなんだよな~。

なんか雰囲気とか全然違うし・・・

オレ、この美少女から、それじゃ!付き合ってください!とか言われてちゃってるし!

うっひょ~!!



・・・・・。



いや・・・でも。


もう会わないって決めてたんだよなぁ。

だけどストーカー被害に会ってるんなら何とかしてやらなくちゃなぁ。

でも、

な~んも思いつかねぇーなぁ~。



「そうだ!トキオ!簡単よ!」

なにかを思いついたナジミがピンと指を立てる。


「ストーキングすればいいのよ!」


は?


「ストーキング?」

オレとハナちゃんと美少女ユイちゃんが声を合わせる。


「そう!ユイさんのストーカーの後をつければいいんですよ!

 ストーカーをストーキングするんですよ!」


「なるほど。

 それを写真や動画に撮って証拠にするってことだな!」


「なに言ってんの!あんたたち!

 そんなおとり捜査みたいな事!

 ユイが危険じゃない!」


「ん~確かに、危険と言えば危険だな・・・」


「でもハナ先輩!警察は何もしてくれないんですよ?」


「それはそうなんだけど・・・」


「私!やる!」


「え!?ユイ!!」


「私!やる!!おとりになる!」


「ちょっとユイ!どういう事か分かってるの?」


「うん。だって、つけられてるのが本当なら、やってもやらなくても常におとりってことでしょ?

 だったら証拠を見つけて警察に持っていった方がいいと思う」


「ん~確かに証拠があると警察も対応してくれるしなぁ・・・」


「どうします?ハナ先輩?」


「わ、分かったわ・・・

 だけどユイ!これだけは約束して!

 絶対に無理しちゃダメよ!」


「うん、分かった」



という、オレが居なくても何とかなる感じで話しが進んだ。



「お待たせしました」


カフェのおっさんが注文を持ってきた。

このおっさん、やけにオレをジロジロ見やがる。

何なんだ?


おっさんがカウンターへ戻っていく。



「で、具体的にどうするの?」

ハナちゃんがストローをアイスコーヒーに差し込む。


「さっそく明日から下校中のユイちゃんの後をオレたちが隠れてついて行こう!

 それで怪しい奴が現れるのを監視すればいい!」


「そうね、それで一緒に家まで行けばユイを守る事にもなるわね」


「みんな、ありがとう・・・」


「じゃ、明日から作戦開始だ!」





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