駅前広場 『ナジミの場合』
--- 駅前の広場 ---
「白い帽子の人ってオレたちのこと知らないんだよな?」
トキオがアホ面で聞いてくる。
「そうね」
「こっちが見つけないといけないわけか・・・
白い帽子・・・
あ!もしかしてあの人かな?」
トキオがアホ面で指差す。
「あ、ほんとだ!きっとそうよ!!」
アタシが大きく手を振る。
それに気づいた白い帽子の女性がコクリとうなずき近づいてくる。
「こんにちは♪」
白い帽子の女性は満面の笑みで挨拶する。
うわ~綺麗な人だ。
こんな人が学校にいたなんて・・・
ふとトキオを見る。
完璧に完成されたアホ面だ。
白い帽子の女性に釘付けになっている。
トキオは口を開けて、なぜかちょっとアゴを出している。
ドカッ!!
アタシはトキオのケツをフルスイングで蹴飛ばす。
トキオがエビぞりで『く』の字になる。
「すみません。
それじゃ詳しく話しを聞かせてもらえますか?」
「うん、じゃ、あそこのカフェに入りましょう、トキオくん!」
ト、トキオくん?
え!?
おめー知り合いなのか?
この綺麗な人と、
知り合いなのか!?
トキオを見ると、アホ面を継続中だ。
何だコイツは。
ドカッ!!
アタシはトキオのケツをフルスイングで蹴飛ばす。
トキオがエビぞりで『く』の字になる。
今度は両手を上げたりしてより『く』の字になる。
プルルルル!
・・・プルルルル!
アタシのスマホが鳴る。
あ、ハナ先輩からだ。
アタシが電話に出ると、ハナ先輩からおさげのユイと一緒かを聞かれた。
あのおさげ女とは一緒にいないことを告げると電話は切れた。
アタシたち3人は駅前のカフェへ向かった。
--- 駅前のカフェ ---
あの事件のあったカフェだ。
事件後、数日は立ち入り禁止の黄色いバリケードテープで封鎖されていたが、今はもう営業を再開している。
白い帽子を取った女性は美しいの一言だ。
ヘアスタイルもバッチリ決まっている。
確かにこの美しさならストーカーに狙われるかもしれない。
だってカフェに入ってテーブルにつくわずかな時間に客のほとんどが振り返ってるんだから。
トキオはコーヒー。
アタシはオレンジジュース。
白い帽子の女性はダージリンティーをそれぞれ注文した。
カフェのマスターが注文を取りテーブルを後にすると白い帽子の女性が口を開いた。
「ねぇトキオくん、ナジミさん・・・」
え?
アタシとトキオを知ってる?
「そんなに経ってないのに、
このカフェで3人揃うのは久しぶりに感じるね」
カランカラン♪
カフェのドアが開きカウベルの音と共に、
ハナ先輩が現れた。
「ユイ!!
何してるの!!」
ハナ先輩が白い帽子の女性に向かって叫ぶ。
は?
え?えー!!?
この綺麗な人って!
お!おさげ女!!?




