理科室 その後 『ハナの場合』その2
--- ハナの家 ---
「ねえ、ハナ。
お母さん、ちょっとあなたに話しがあるんだけど・・・」
「な~に?男?」
「え?何でわかるの?」
バレバレよ。
ここ3か月ほどのお母さんのウキウキっぷりは半端じゃなかったわ。
なんかもうまるで少女のようにウキウキして・・・
お父さんとお母さんは5年前から離婚しているが、まだ一緒に仕事をしている。
どうやらその方が都合がいいらしい。
お父さんは近所に住んでいるので、わたしとはちょくちょく会っている。
離婚の原因はお父さんの浮気だ。
それに関しては許す気はないが、わたしにとっては一応お父さんをやってくれている。
「たぶん3か月ぐらい前からでしょ?」
「え?何でわかるの、ハナ」
「分かるわよ。あんなにはしゃいでちゃ」
「お母さん、そんなにはしゃいでた?」
「はしゃぐも何も・・・
で、どうするの?」
「どうするって?」
「結婚すんの?」
「え!?いや!まだお付き合いを始めたところなのよ」
わたしにとってはどちらでもいい。
どうせ、高校を卒業すれば一人暮らしを始める事になっている。
だからお母さんには幸せになって欲しい。
「でも、わたしに言うって事はお母さん本気なんでしょ?」
「ええ・・・まあ、そうね・・・」
「で、どんな人?」
「昔の知り合いなの・・・」
「え?いつの?」
「大学のころ・・・」
「へえ~、そうなんだ」
「それで今、下に来てるの」
「え!?」
はあ!?
急やろ!?
それ、急すぎるやろ!!?
「ハナ、会ってもらえるかな?」
えー!!?
という流れから、お母さんの付き合っている人と会うことになった。
イケオジというほどでもないが、顔はちょっと好みかも。
これって母親ゆずりってやつかな。
名前はアイダさん。
アイダ?
いやな予感がした。
息子が一人いるらしい。
息子?
いやな予感がした。
しかし、あのアイダには、妹がいる。
一人息子ではない。
しかも年齢は一つ下らしい。
だから、
アイツなはずはない。
という流れから、なぜかアイダさんのお宅にお邪魔することになった。
--- アイダさんの家 ---
「お~いトキオ!
居るかー!!
ちょっと玄関まで来てくれ!!」
ト!ト!
トキオ!!?
今、トキオって言った!?
トキオって言ったのか!!!
な!!!
で!出たー!!
ボサボサ頭のトキオが現れた!
ウソやろー!!
後ろに妹?のナジミが!
「で、後ろの子が、向かいに住んでるナジミちゃん!
トキオとは幼稚園からの幼馴染!」
アイダさんがウキウキで紹介する。
む!向かいに住んでる?
おさ、
幼馴染?お前!
妹じゃねーのかーッ!!
何なんだ!おめーら!!
全部ウソなのか!!
おめーらウソだらけじゃねーか!!




