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ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
23/128

理科室 その後 『 ~ トキオの家 ~ 』



『 ~ トキオの場合 ~ 』



--- トキオの家 ---


「何?なんなの?あのハナって子!ギャーギャーうるさいのよ!」

ナジミが冷蔵庫から当たり前のようにオレンジジュースを取り出す。


「仕方ねぇだろ、あの状況じゃ・・・

 どう考えてもオレたちが悪いんだから・・・」


「ま、そうなんだけど・・・」


これで本当にあの2人とは、もう会うことはないだろう。

学校ですれ違っても恐らくハナちゃんからは無視されるはずだ。

だけどそれでいい。

この結末でいいのだ。



「てか、トキオ!

 よくもアタシを置き去りしたわね!」


「あ、理科室か?」


「そうよ!

 何で戻って来ないのよ!!」

ナジミがオレンジジュースを片手にオレの横に座る。


「あのね!あの後、大変だったんだから!」

クルッとオレの方を向くとポニーテールが揺れる。


「何が?」


「何がってアンタね!

 アタシ、上の窓から廊下に出たんだからね!」


「何で?中からカギ開けて出ればいいだろ?」


「トキオ!あんたやっぱアホたんだね。

 理科室のドアどうやって閉めんのよ!

 カギ持ってないのよ!

 ドアのカギが開いてたらそれこそ問題でしょうが!!

 あの2人に、中にまだ誰か居たって勘ぐられたら面倒くさいでしょ!」


「あ、そっか・・・

 でもナジミ、よく上の窓まで登れたな?すげーよ」


「へ!アタシをなめんじゃないよ!

 時間かかったけど脱出ぐらいできるわよ!!」


「ま、これで理科室にお化け出なくなるから良かったんじゃね?

 解決ってことだろ?」


「まあ、そうね・・・」


あの2人の教師が約束を守るかどうかは分からない。

ただ一つ目安となるのは、ナジミが設置した『なんでも解決箱』だ。

もしあの箱を2人の教師が撤去したなら危険信号といえる。

一つの目安だけど・・・




「お~いトキオ!

 居るかー!!

 ちょっと玄関まで来てくれ!!」


オヤジが玄関から叫ぶ。


何だよ、玄関って・・・

めんどくさいなー


「わかったー!いま行くー!」


オレはソファから立ち上がると玄関へと向かう。

ナジミもオレンジジュースをテーブルに置いて後ろから付いてくる。


玄関のオヤジがウキウキで言う。


「トキオ!紹介する!」


へ!!?


な!何でココに!

なんで!?


「こちら!今、俺とお付き合いしている高峰さんだ!」


な!にぃぃいい!!?

なんでー!!?


オレとナジミは口を開け、のけぞる。













『 ~ ナジミの場合 ~ 』



--- トキオの家 ---



「てか、トキオ!

 よくもアタシを置き去りしたわね!」


「あ、理科室か?」


何よそのアホ面は!

ごめんの一言ぐらい言いなさいよ!

それに何なの!

逃げる時、どさくさに紛れて、あのおさげ女と仲良く手なんか繋いじゃって!!

なーにが『行きましょう!トキオくん!』だ!

デレデレしてんじゃないわよ!


ま、とにかく理科室のお化けの件はこれで終了ね!


「お~いトキオ!

 居るかー!!

 ちょっと玄関まで来てくれ!!」


お!


トキオのおじさんが帰ってきた。


玄関まで来い?

何だろう?


アタシはオレンジジュースをテーブルに置くとトキオと一緒に玄関へ向かう。


トキオのおじさんがウキウキで言う。


「トキオ!紹介する!

 こちら!今、俺とお付き合いしている高峰さんだ!」


知らない女性だ。


が!!


その後ろの女は知っている!!


「で、こちらが娘さんのハナさんだ!」


ハ!ハナーーー!!!


マジかー!!?


トキオとアタシは口を開け、のけぞる。






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