夕暮れの理科室 『ナジミの場合』
ガチャガチャ!
理科室のカギが中から解除される。
ガララララ!!
理科室のドアが開くと、そこに、
トキオが立っている。
「あんた何アホみたいな顔して立ってんのよ!
早く準備するわよ!!」
「準備って何すんだよ?」
「そこよ!開けて!」
薄暗い理科室の掃除道具入れをアタシが指差す。
ガシャン
トキオが掃除道具入れを開ける。
「ナジミ、お前これいつ入れたんだよ?」
トキオが掃除道具入れからパンパンになったオレンジ色のリュックと三度笠を取り出す。
「理科室の窓を開けた時よ!
そんなことはどうでもいいからトキオ!準備よ!
リュックの中にセットが入ってるから!!」
「セットって?」
「ボロ服三度笠セットに決まってるでしょ!!」
「え!?準備って・・・
これに着替えろってか!?」
「そうよ!
それに着替えて理科室のお化けをやっつけるのよ!!
いいからトキオ!早く着替えなさい!!」
「これのどこがパーティーなんだよ・・・」
「ある意味パーティーみたいなもんよ!
早くこれもかぶりなさい!!」
三度笠をトキオにかぶせる。
「ナジミ!お前これ、固結びすんなよ!!
ほどけなくなんだからよ!!」
ちっ!うっせーな!
「いいからほら!結ぶわよ!!
あ!ちょっと何!
じっとしてなさい!!」
「ばかナジミ!
こっちはズボンはいてんだよ!」
ビリィビリィィィ!!
「あ、ああ・・・
やぶれた・・・
ズボンが・・・やぶれた」
「いいじゃない、元からボロボロなんだから・・・」
「お前これ、パンツ丸出しじゃんかよ!!」
「・・・・・」
「おい!何笑ってんだよナジミ!!
この部分はなッ、超人ハルクでもケンシロウでも破れてねぇんだぞ!!
どうすんだよコレ!!」
ガララララ!!
突然、理科室のドアが開いた。
ゲッ!まずい!!
カギかけるの忘れてた!!
「トキオくん!
誰か来た!!」
おさげのユイがドアを開けると同時に叫んだ。




