表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネジレコネクション  作者: 刺片多 健
15/128

理科室 『ナジミの場合』


--- トキオの家 数日前 ---



「来たわよ!トキオ!!

 依頼が来たのよ!!」


「依頼?」


「理科室のお化け退治よトキオッ!!」


「はあ!?」


「ついにボロ服三度笠の、出動よッ!!」



アタシが職員室入口の横に置いた『なんでも解決箱』には数件の依頼があった。

こういう物は堂々と設置するに限る。

教師たちは他の教師が生徒と一緒に何か始めたのだろうぐらいしか思わないはずだ。

思惑は的中。

数日経過しても『なんでも解決箱』はそのまま置かれており、今では当たり前の様に留まっている。


そして数件の依頼の中から一番難解な依頼がこの理科室のお化け退治だ。

最初の依頼は難解なものほど成し遂げた成果は巨大なものとなる。


この難解依頼を解決するとボロ服三度笠の存在を大きく世に知らしめることができるのだ!!


依頼を要約すると、放課後の運動場で部活をしていると4階の理科室の窓に人影が見えるというもの。

特にここ最近、何度も目撃されているということだ。

放課後の理科室は当然使用されていない。

カギもかけられて人が入ることはできない。


ということは、これ間違いなくお化け!!

キャー!来たわよ!トキオ!!


「トキオ!あんたボロ服あるわよね!!」


「ああアレ?うん、乾いてる」


「か、乾いてる!?

 乾いてるってあんた!まさか洗ったりしてないわよね!!?」


「洗うに決まってんだろ、あのボロ服くっせえんだから」


てめぇ!トキオ!!

ウソだろ!!!


「あんた!!何やってんのよ!!

 ボロ服三度笠が立ち去った後には死臭が漂ってないといけないのよ!!

 スッぱ臭くないといけないのよ!!

 洗っていい香りさせてどうすんのよ!!」


「いや、だって・・・」


だってもクソもないわよ!!!


「しょうがないわね!まあいい!アタシが何とかするわ!!

 とにかくトキオ!

 あんたはボロ服と三度笠を用意するのよ!!わかった!!」




--- ナジミの部屋 その夜 ---




きょうはオレのバースデーパーテーだ!

オレにつきあってくれベイベー!!


  放課後4階渡り廊下へ 相田トキオ



よし出来た!

A4コピー用紙の手紙だ!

水曜日にこの手紙をおさげのユイの鞄に入れればオーケーだ。


今回の依頼を解決するには協力者が必要だ。

おさげのユイとアタシは喫茶店で面識がある。

というかバレてる。

だから協力してもらう。

何せ相手はお化けなのだ。

得体の知れない相手なのだ。


おさげのユイはトキオの為なら必ず協力する。

なぜあの女がそこまでトキオにメロメロなのかはナゾだが絶対に協力する。

おさげのユイってのはそういう女だ。

その流れで今度こそユイにトキオを盛大に振ってもらうという作戦だ。

まさに完璧!

完璧なのだ!!




--- 4階渡り廊下 ---



「ナジミ、ここで待つって誰を?」


「いいから、いいからトキオ。

 あ、ほらっ来、」


って!?マジか!

ミスった!!

おさげのユイ一人じゃない!!

ハナと一緒じゃねぇか!!!

てっきり今度は一人で来ると思っていたが、

ハナに相談しやがった!!

誤算だ!


「ちょ!トキオ!

 あたし後ろに隠れる!!


「え!?ナジミ!何?なんで?

 ど、どうすんだよこれ!?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ