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駅前のカフェ 『~ その後 ~』
「なぁお前知ってる?三度笠の男って」
「ああ知ってる知ってる。駅前のカフェの事件だろ?」
「そうそう、拳銃強盗をやっつけた奴」
「犯人が銃撃ちまくったのにケガ人も出なかったんだってな」
「なんか拳銃を巨大な手で吹き飛ばしたって」
「そう、それで口から毒矢を飛ばして忽然と消えたらしいぜ」
「らしいな、で、後には物凄い死臭が漂ってたって話だ」
強盗の拳銃はモデルガンだったが、改造した形跡があった。
弾などは入っていなかった。
トキオたちは大した怪我も無く未成年ということもあり情報は最小限に抑えられた。
そのため噂が噂を呼び、事件の真相とはかけ離れた架空の事実があらぬ方向へと向かっていた。
カフェに居た三度笠の男は犯人の前に立っていただけだ。
そう、立っていただけ・・・
--- トキオの家 ---
「きたきたきたきた!
来たわよ!トキオ!!
やっと来たのよ!!」
「何だよナジミ・・・
なにが来たんだよ?」
「依頼よ!依頼!!」
「依頼?」
「ほらトキオ!何もたもたしてんの!すぐ準備よ!!」
「はあ!?」
「ついにボロ服三度笠の、出動よッ!!」
「はあ?ナジミ・・・
お前ナニ言ってんの?」
「学校の理科室に行くのよ!」
「は?何で?」
「理科室のお化け退治よトキオッ!!
決行は二日後の水曜日!
あんたの誕生日よ!!」




