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中学入学編②

翌日、小学生以来に久々に全力で走ったため全身筋肉痛だった。

朝、登校して教室についた俺は

「ふぅ、痛い。」と小さくつぶやく。

「昨日、走ってたね。お疲れ」

声をかけてきたのは隣の席の一条七穂さんだ。


入学して初めの自己紹介以来とくに話してなかった俺はびっくりして

「えっ。あぁ見たんだ」

とドギマギしてしまいながら返答した。

「松尾君って足速いんだね。かっこいいじゃん!」

と彼女がほめてきたので益々陰キャの俺はドギマギして


「あ、うん。ありがと。」


それで会話は終了してしまった。

一条七穂さんは、黒髪ボブのかわいらしい見た目をしているが、目が特徴的でキリっとしていて目力がある。

中学にあがるタイミングで熊本から引っ越してきて周りに知り合いは居ないそうだ。

小学生までは、空手をやっていたそうで黒帯らしい。すべて自己紹介の時の情報だ。


俺はというと、ごく平凡でブスではないが特にかっこよくもない見た目を個人的には思う。

一応、汚い見た目よりも綺麗な方がいいということで流行りのマッシュの髪形に整えてはいるが効果があるのかないのか。

休み時間では、だいたい静かにラノベを読んでいて(念のためカバーはしている)

がやがや騒いでいるグループには所属していない。


『入学したばかりでなんでそんな仲いいの?』

コミュ力お化けに関心させらている。


1限目は英語だ。正直中学1年の最初の英語なんて簡単すぎる。A-ℤまでの書き方を覚えるだけだ。

「あ。」

消しゴムが落ちてしまい、一条さんの方に転がってしまう。

ひゅっ!!!

『おっと。』

一条さんが消しゴムを拾って雑に下投げで返してくる。

「あ…ありがと。」

『そんなに嫌だったかな。』

普通に渡してくれればいいのに投げ返してきたので嫌われてるとその時思った。


【一条サイド】

『あぁぁぁ、やってしまったぁぁぁ』

『なんか、緊張して投げちゃった。どうしよう、絶対嫌な人だと思われちゃったよね~』

実は、七穂は松尾の事を本気でかっこいいと思っていたのである。

『松尾君って落ち着いてるし、話し方とかから優しい雰囲気ダダ洩れだしかっこいいんだよね。大人ってかんじで緊張しちゃう。はぁ、好きかも。』

【一条サイドー終】


英語の授業がおわり、俺はトイレに向かう。

「松尾~」

昨日出会った光信だ。


「光信君、昨日はお疲れ様」

「恭平でいいぞ。俺も竜太でいいか?これから最強コンビになるんだしよ」

「最強コンビかわかんないけど、わかった。じゃあ、恭平。なんか用事?」


声をかけてきた理由を聞いてみる。


「あ~、そうだ。昨日は先輩らオフだったから今日から先輩らと練習だぜ。

ぶっ倒そうな!」

「いやいや、さすがにまだ勝てないよ~」

「お(笑)、いずれは勝つってことか。さすが相棒!」

「ちょっ、そういうわけじゃ。。。ま、負けたくないとは思うけどさぁ」


俺は、恭平にあれだけ大差で負けたから恭平にまずは追い付きたいという思いしかなかった。

先輩は、一旦二の次だと思っていた。恭平にも少しは認められてるみたいだし。


「んじゃ、部活でまた会おうぜ~」


俺は放課後の部活でまたまた、衝撃を受けることになる。


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