表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

中学入学編①

俺は、小学生の時から特に目立たない男だった。常に会話の中心にはおらずたまにいじられたりする程度。いじめられるなんてことはなかったが、教室では大人しく、授業中に自ら発表なんてことしたことない。

そんな平凡な俺が中学生から親友と出会い、恋愛も経験し最愛の人と出会う。そんな俺の物語である。


舞台は福岡の地だ。

小学校が終わり、中学に入学した俺は球技が苦手で少しだけ足の速さに自信があった俺は陸上部に入部した。


「記録会はじめるぞー」

監督の先生が声を掛ける。


「はーい。」

入部した1年生がそろって返事をした。

短距離が得意な奴は、100m走の記録会 長距離が得意な奴は1500m走の記録を測定する。


俺は、小学生の時校内のマラソン大会で1位になったことがあったので1500mの記録を図ってもらうことにした。ここで、親友となりライバルとなる恭平という男と出会うのだ。

「よーい、どん!」

一斉に1500mの出場者が走り出す。といっても4人だが。


小学生で多少速かったとしても走ったことがあるのは、精々1000m程度だ。未知の距離。。。

ペース配分が分からないが、なんとなく4番目で前の奴についていく。

しかし、そこで一人ペースが明らかに速いやつがいる!

どんどん、2位集団を離していく。


『なんだ、あいつは体力もつのか?』そんなことを俺は思っていた。


しかし、レースは中盤を過ぎても距離が縮まるどころか離れていく。200m近く既に離れてしまった。


『おいおい、まじか』


俺は初めての経験だった。小学生の時に負けたとしても2秒程度の差でしか負けたことがなかったので、正直その時勝てないと思ってしまった。

終盤でもそいつは1位のままだ。2位集団の奴らはペースが速かったようで、体力が持たずに段々と勝手に脱落していき、俺が2位になっていた。


『よし、このペースを維持すれば他の奴には負けない。』

『でも、あいつには追い付けないな』


悔しいが、無理してペースを上げてヘロヘロになって順位を下げることはやめておいた。


「ゴーール!」

1位の男が声を上げながらゴールした。俺はそいつの20秒後にゴールした。

「はぁ、はぁ、はぁ」

結構きつかった。顔が上げららず膝に手を付き呼吸をなんとか整えようとする。

「おまえ、何小?」

1位のやつが話しかけてきた。

「はぁ、はぁ。え?」

「何小学校から来たん?」

「西小だけど」

「へぇー、おまえが西小の1位か、結構早いな。」

「いや、君がダントツじゃん。早すぎ。それに1位だったのは4年生の時だけだよ。」

「まぁ。めっちゃ無理してたからなw。あと300m長かったら足止まってた。結構ギリよ。」

「お前名前は?」

「松尾竜太です。」

「俺は、光信恭平。これからよろしくな。多分おれらいいコンビ慣れるぜ!」

2位以下の奴がゴールし始めた。


『まぁ、悪い人ではなさそうだな』


これが俺のライバルで親友の恭平との出会い。

出会ったときはまじで勝てないと思ったやつ。まずは、恭平と肩を並べられるように俺は頑張る決意をした。


光信恭平 5分00秒

松尾竜太 5分20秒


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ