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四月十八日に君は世界を壊す  作者: 望月白兎
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誰かの記憶

怪獣、それはフィクションの中に存在する

すべての生き物を超越した怪物のこと。


怪獣の作品は数えたら切りがないが、基本どの作品にも圧倒的な力を振るいながら人類に絶望をもたらす怪獣の姿が写っている。そこに憧れを持つ者もいれば、神視する者もいる。



作品は沢山ありいろんな展開があるのも怪獣映画のいいところの一つだ。 


でもそんな沢山ある怪獣作品には全部一つの共通点がある。


怪獣は『死なない』



記憶が再生される



「君にはさ、私がどうみえるのかな?」


すべてが手遅れになった街で、彼女は悲しげな表情で俺に問を投げる。


崩壊したビル、燃え盛る公共施設、泣き叫ぶ子供たち、そして助けを求める人々。


そんな地獄のような場所の中心にいた俺と彼女。


彼女が今、俺に求めている言葉は分かる。

だけど俺にはそれを言葉にすることができない。

いや違うな、多分僕は言葉にしたくないのだ。


こんな地獄をみてもなお俺には分からない。


この世界は彼女より本当に価値があるのだろうか?


思えば彼女に会うまで俺も地獄にいた。


その地獄が今戻ってきただけだ。


なのに何故こんなにも苦しいのだろうか。


その言葉を僕と彼女は持ち合わせていない。


生まれてから一度ももらったこともない()()を俺らは口に出せない。


そう考えながら僕は人類にとって最悪の選択を選ぶ。


「俺には君が!」 カチャ


電源が切れるように記憶はそこで消えた



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