突然ごめん
親愛なるリュイシャオへ
突然こんな手紙をもらったら君は驚くかもしれない。あるいわ、君に届く前に多くのファンレターとともにどこかの事務所の片隅で何年も置き去りにされるかも。僕はもしかしたらそれを望んでいるかもしれない。
今更君にこんな手紙を書いたところでどうなるものでもないのだけれど、最近、酷く懐かしくあの頃を思い出してしまうんだ。
どうしてなんだろうね。あの頃僕たちは将来の夢に向かって瞳を輝かせながら理想を語っていたっけ。
青の頃が僕の人生の中で一番幸せだっったように思うのはまだ早すぎるだろうか。
木にはどうしているの。元気にしてる?なんてことぼくはわざわざて手紙に書かなくても君のことなら大抵のことは知ってる。世界的に有名な俳優、ソシテ映画監督のリュイシャオの話題は毎日のようにニュースで流れているし経済関係からファッション誌にいたるまで必ずどこかで君の記事が掲載されているからね。
相変わらずの美男子っぷりで女の子たちが騒ぐのも無理はないかな。髪型もあの頃のままなんだね。
おかげで僕は君が画面を見つめるたび胸が締め付けられるような痛みに耐えなければならない。
多分この痛みは一生消えないと思う。
これは罰、なんだ。君の拒絶した僕への。だから君はそんなに冷たい瞳で人を見るのかな?
すまない。
君は僕のことなんかとっくに忘れているのかもしれないね。
今更こんな事を言ってもどうなるものでもないんだけど僕には考える時間がたくさんあるんだ。今いることろはとてもたいくつなところでね。
一日中テレビを見ているか雑誌を読んでいるか考え事をしているか、しかないところなんだ。人生考える時間があるとだんだん変な事を考えれしまうことってあるだろう。いままさに僕はそんな状態なんだ。
だから僕は思ったままをこの手紙に書いている。
すこし長くなると思うけど出来れば最後で読んでほしい。
ぼくは僕なりに君への思いに結着をつけなければならない。
そうしないと死んでも死にきれないからね。