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20.続・獣が来りて炎を吹く_side01

 シュベルホ村の中央、そこで灰色狼の獣人達と一人戦う緑髪の女性、キートリーの姿があった。


「ガァァッ!」

「はいぃぃっ!!」


 -バゴンッ!-


 こちらの前方に不用心に迫って来たルプス族の一人、相手の振り下ろしてきた爪を闘気を纏った左手で払いのけ、


「せいやぁーっ!!」


 -ドゴォッ!-


 間髪入れずに一歩前に踏み込んでの必殺の右肘打ち。


「グホッ!?」


 -ヒューッ-

 -ドッガァッン!-


 ワタクシの一撃を喰らった相手はあっさりと身体ごと吹き飛び、近くの木造の家の壁に突っ込むことになりますの。


(手応え良し、速さ、威力、共に良し。流石に水魔術と風魔術のダブル強化魔術は動きが違いますわねえ)


 今ワタクシに掛かっている二つの強化魔術は、マースの天恵魔術とパヤージュ達の速度強化魔術。限界以上に底上げされたワタクシの力とスピードは、そこいらの雑魚が複数掛かってこようがどうにかなる程度のシロモノではありませんわ。


「エルネストォ!?クソがっ!!この女ァ!!」


 -ゴウゥッ-


 ワタクシに接近するのは危険と判断したのか、前方のルプス族の一人が掌に炎の塊を作り出し、それをこちらに投げつけてきます。

 ですけれど、今更そんなモノでワタクシをどうにかできるとでも?


「ふんっ」


 -パシィッ-

 -ヒュルルル ボウッ-


 ワタクシは避けるまでも無いと、飛んできた炎球を闘気を纏った右拳で撃ち弾きます。ワタクシに弾かれてあっさりと軌道を変えた炎球は、そのまま奥の森の木にぶつかり木を燃え上がらせましたの。


「ルプス族も質が落ちたモノですわねえ、カール?」

「クソっ、ボーフォートの爆裂女め!いつもいつもデタラメやりやがって!!お前等も撃てェ!!」

「「「ガルルァ!」」」


 悪態を付きつつも連続で火球を放って来るカール達。ですがこんなモノいくつ放られたところで今のワタクシに届くハズも無く。ワタクシは両手に纏った闘気で火球を次々と弾き返します。


「あら?はい、それ、次、そこ、次はこっち?はっ!ほら、ほらほら、あなた方、攻撃が、追いついて、おりませんわよ?」

「なんでだっ!?なんで一つもマトモに当たりやがらねえ!?」


 飛んでくる火球をダンスでも踊るようにバシバシとはたき落としながら前進するワタクシ。相手からすれば、さぞ恐ろしいことでしょうね。

 そんな時左側から聞こえてきた雌狼の声。


「チッ!ええいっ!」


(ガレリア?ま、カールがいるならアレもいるでしょうね)


 ガレリアの声に少し身構えたワタクシですが、


「お前達!あの爆裂女と騎兵を合流させるんじゃあないよ!炎撃斉射ァ!!」


 いざガレリアが飛ばした火球はワタクシにではなく、ワタクシに付いてきていた騎兵隊の方へと飛んで行く。


「ぐあっ!」

「火がっ!うわああああっっ!?」

「ヒヒーンッ!?」

「リカード!?キートン!?」

「構うな!お嬢様に続け!!」


 倒れる馬、騎兵隊から上がる悲鳴。


(二人やられた?あの程度の火球をマトモに食らったと?騎兵隊も新兵混じりとは言え、少々気を抜きすぎではありませんこと?)


 ワタクシに言わせればうろたえ弾、腰の引けたルプス族の火球などそんなモノ。だけどそんなひょろひょろ弾に被害を受けているグレッグ達はいくらなんでも不甲斐なさすぎですわ。


「グレッグ、その、腑抜けた、様子、では、騎兵隊長の座も、降ろさなくては、なりません、わねえ!」

「ついで見てえにこっちの攻撃弾きやがってクソがァ!」


 パシンパシンとカール達の火球をはたき落としつつ、グレッグに向けて叱咤の言葉をかけるワタクシ。

 ですがここで重大な事に気が付きます。


(味方の援護が止まっている?だからですのね!?)


「お父様!あのハゲ!何をサボってんですのよっ!?」


 騎兵隊が消耗した理由を理解したと同時に、思わず出たお父様への悪態。元よりワタクシ達に前に出てくれと行ったのがお父様、当然それなりの援護射撃が有って然るべき、それが例え乱戦であってもです。でも味方からの氷の刃は一つも飛んできていませんわ。


(何故射撃を止めたんですの?騎兵と魔術師の両方に新兵が混じっているから?誤射を怖がっている場合ではないでしょうに!!)


 そうこうしている内に被害は広がって行きます。


「ぎゃああっ!燃えるっ!?身体がっ!!」

「ダグ!」


 ワタクシの後方で火球の直撃を受け落馬する騎兵と、それを心配し彼の名前を呼ぶ別の騎兵の声。


「熱いっ!?熱いっ!!うわあああっっ!!??」


 新兵のダグは悲鳴を上げつつ燃える身体で地面を転げ回るも、一度付いた火はまるで消えず、彼の身体は肉の焦げる臭いと共に段々と焼けて、ついには動かなくなる。


(また一人!ワタクシは兎も角、騎兵隊が味方の援護射撃も無しで前に出ればこうもなりますっ!!)


 味方の援護の無さと、騎兵隊の被害に気を取られていた矢先、


「狙えっ!お前らも全力であの爆裂女を狙ええ!!」

「何っ!?このっ!!くっ!?」


 カールの号令と共に左右と前方から集中的に火球を浴びせられる事になるワタクシ。


(先ほどと火球の威力がまるで違う!?今までは手を抜いていたと言う事!?)


 三方向のルプス族達の手から口から、大小様々な火球がワタクシを襲います。ですがこの程度でやられるワタクシではありませんわよ。


「しかしっ!この程度でっ!ワタクシをっ!倒せるとっ!思わない事っ!」


 少々忙しくはなりましたけど、このまま火球を弾く演舞を続ける事になるワタクシ。でもこれが、ワタクシが踊っているのではなく、踊らされていると気付くのにそれ程時間は係りませんでしたわ。


「ぎゃあっ!?」

「がはっ!?」

「ぎっ!?」


 連続で響く甲高い音金属音と共に、後方の防御陣地から聞こえてくる魔術師達の断末魔。


「なんですのっ!?誰がやられた!?結界は張ってあるのに!?何故そんな一辺に!?」


 後ろの音も声も聞こえていても、ワタクシには振り向いている暇など無い位の集中放火。微かに気配だけで後ろの状況がただ事では無いことを察します。


「何だっ!?いやっ!アイツか!?良いぞっ!!逃がすなっ!あの女をここに釘付けにしろォ!」

「カール!アナタまさかっ!?」


 カールが何をしようとこんなところに居たか、何故ワタクシが集中砲火を受けているのか、理由を察したワタクシがそれを口にする前に、後方の結界の中のバヤールの装甲からもう一度響いてくる甲高い連続した金属音。


「あがっ!?」

「ぎゃっ!?」


 聞こえる魔術師達の悲鳴。結界に守られているバヤールの中からは、聞こえてくるハズの無い悲鳴。ワタクシは当然気づきます。カールはワタクシを足止めするためにここに居るのだと。


「カール!!ワタクシを釣りましたわねっ!?」

「馬鹿が!気付くの遅えんだよっ!!姉貴ぃぃーっ!!行ってくれぇぇーーっ!!」

「あいよぉっ!上等だよウルペス族!ここまでお膳立てしてくれるなんてねぇっ!!」


 集中放火を弾くのに精一杯で動けないワタクシの視界の隅に、ガレリアの走る姿が映る。彼女の手にはどこで捕まえたのか、必死に逃れようともがいているゴブリンの姿。


Perfetta(ペルフェッタ)!!この薄壁がぁっ!喰らえってんだよおおっっ!!ガルルァァァアァァァーーーッッッ!!!!」


 ドスの利いたガレリアの叫びと共に、彼女は掴んでいたゴブリンの全身を青い炎で燃やし、結界に叩き付けた。


「ゲギャアアアーーーッッ!?」


 断末魔の悲鳴を上げながらバチバチと音を鳴らし結界に弾かれるゴブリン。ゴブリンの身体は青い炎で焼かれながらガレリアの手によって結界に押し付けられ続け、間もなく黒く焼け爛れて行く。

 ガレリアの一撃で大きく揺らめく結界。先ほど声と気配で感じ取ったバヤール内の魔術師達の死。結界を張った魔術師達を大量に消耗した時に、あのような一撃を喰らえば何が起こるか、わからないワタクシではありません。


(マズい!?結界が消え……)


 そして、


 -バツンッ!-


 太い紐を引きちぎったかのような大きな音が響き先ほどまでバヤールを守っていた結界が、お見事綺麗さっぱりと、消え去りました。


「結界!破られましたっ!!」


 バヤールから聞こえてくる明らかに焦っている魔術師の報告。


「ついて来なぁぁ!お前達ぃぃーーっ!!」

「「「グルァァーーッ!!」」」


 間髪入れずにガレリアの号令と共に残っていたルプス族が一斉に結界の無くなったバヤールへ向かって走り出す。


「うおおおっっ!?サティ!!頼むっっ!!」


 今更サティ頼みで焦った声のお父様。


(このままでは防御陣地内に侵入したルプス族と魔術師達の乱戦になる!戻らなくては!)


 結界の消えた防御陣形など、ルプス族であれば直ぐに突破出来ますわ。バヤール内に残っている魔術師達では接近戦でルプス族との戦闘など不利も不利。であればワタクシは彼らを守るために真っ先に防御陣地内の救援に戻らなければならないところ。

 ですけれど、そんなワタクシの足止めをしてくるモノが一人。


「そうはさせませ……っ!?カール!?」

「行かせるかよぉっ!!」


 バヤールの救援に向かおうとしたワタクシに、ただ一人残っていたカールが背後から組み付いてきましたの。


「このっ!クソ犬がっ!離しなさいっ!!」

「がっ!?おごっっ!?離すかよっっ!!」


 ワタクシは組み付き密着した背後のカールの頭を何度も肘で殴りつけ、身体を振り回し脱出しようとしましたが、


「しつこいと言っているでしょうっ!!」

「ぐぅっっ!?死んでも逃がさねえっ!!」


 執拗に組み付いてくるカールを振り解けません。何度殴っても、頭から血を流しつつも、ワタクシを決して放そうとしないカール。

 そんな時、ワタクシの位置に騎兵隊が追い付きました。


「お嬢様!!」

「グレッグ!」

「直ぐにそのルプス族を剥しますっ!!」

「これはワタクシが何とかします!それより結界の消えた防御陣地の救援に走りなさいっ!!」

「しかしっ!?」

「いいから今すぐ行きなさいっ!!」

「はっ!!お前達!防御陣地の救援に向かうぞ!!」

「「「はっ!」」」


 グレッグ達騎兵隊に防御陣地への救援に向かうよう指示し、ワタクシはまたカールとの密着格闘に戻ります。


「いい加減にぃぃっ!!」

「ぐげっ!?」


 ワタクシは組み付いたカールごと勢いよく走り出し、近くの家の壁に向かって背中からカールを壁に思いっきりぶつけました。大きな衝撃音と共にミシミシと音を立ててを倒れる家。かなりの打撃になったハズですけれど、それでもカールはワタクシを離す様子がありません。

 そんな折、防御陣地から聞こえてくるお姉様の叫び。


「あああああっっ!!皆ごめんっ!!アタシっ!マースを取返しに行くっ!!」

「お姉様!?ケリコ!?」


 ワタクシに組み付いたままのカールを殴りつけながらお姉様の声を追ってみれば、そこには半悪魔化したお姉様とケリコが走っています。そして二人の更に前を見てみれば、何故かマースを脇に抱えたまま走るお父様の姿。ワタクシはワケが分からなさ過ぎて理解が及びません。


「お父様!?マース!?何故二人が!?防御陣地で何が起こっているんですの!?」

「コォォアァァァッッ!!」


 ワタクシが状況を読めず動揺している隙に、後方の密着しているカールの口から焼けるような高温を感じ出します。


(密着している状態で口からの火球!?自滅する気ですの!?であればっ!!)


 これを脅威と感じたワタクシは、両手の闘気を更に濃く橙色に染めて自分の腹へと両掌を合わせます。


「繰気!!」


 そして両手に込めた闘気を、ワタクシの腹ごと背中のカールに目掛けて撃ち放ちますの。


「撃発!!」


 但し、発射位置はワタクシの背中から。掌に集めた闘気を無理やり腹部を通過させ、背中へ収束、そこから後方へ向けて闘気を撃ち出す。少々トリッキーな技になりますけれど、闘気放出技を操る以上、これぐらいの操作はしてみせますとも。


「ぐおおああーーっ!?」


 ワタクシの放出した闘気は組み付いていたカールを吹き飛ばし、彼の身体をそのまま後方の廃墟に叩きつけます。


「ぐぅぅっ!?これはなかなか……お腹に、来ますわねぇ……っ」


 大量の闘気を無理やり通過させた以上、ワタクシの腹もノーダメージとは行きません。穴こそ開いていませんが、自分の腹を思いっきりボディーブローしたかのような鈍痛が走り、満足に声も出せません。

 そんな時、防御陣地から響く二人の女性の声。


「プロテクテッドエリア!!」


 サティの短縮呪文詠唱の声と、


「殺しに来たよおおぉぉっ!!ボースゥゥゥッッ!!!」


 ガレリアの殺意に満ちた咆哮。

 それと同時に防御陣地の結界は張り直されました。


「ガァッ!?」

「ギャッ!?」


 ガレリアに続き結界内に侵入しようとしていたルプス族が、結界に弾き出された声が聞こえます。


(サティ!結界を張りましたのね!でもガレリアが結界内に入った!?)


 サティは結界を張る事に成功し多数のルプス族からの襲撃を阻止することには成功しましたが、ガレリアの結界内への侵入を許してしまったようですわね。


「クソッ!やってくれんじゃねえかぁっ!ガレリアぁぁっっ!!」


(お父様の声!?お父様が中に居る!?お父様はさっき東に走って行ったハズでは!?)


「げっ!?結界内に敵が入ってる!!北西から1!北東から3!他は……結界の外に残ってるのは、北西3!北に4!北東に4だ!」


 何故か東に走って行ったハズのお父様の声が防御陣地のから響き、上空のプレクトからの報告が耳に入ります。


(ガレリア以外にも結界内に侵入にしたルプス族が3体!?グレッグ!騎兵隊は!?ダメっ!結界内に入れていない!!)


 3体のルプス族の結界内への侵入を許してしまったようです。ワタクシは防御陣地へ向かわせた騎兵隊の様子を確認しますが、サティが短縮魔術で急遽結界を張った為、彼らは僅かに遅く結界手前で足止めを喰らっていました。


「うおおっっ!?止まれっ!止まれーっ!!結界に焼かれるぞっ!?」

「ヒヒーンッ!?」


 グレッグの止まれと言う指示の声と馬の嘶く鳴き声。

 そしてそんな足の止まった騎兵を周りのルプス族が見逃すハズも無く。


「ガルルァ!!」

「ぐあっ!?」

「ヒヒーンッ!?」

 

 ルプス族の一人に襲い掛かられた騎兵が負傷して落馬。襲われて怯んだ馬が放馬状態のまま走り出します。


「ドナルドォ!?クソッ!各騎徒歩戦闘用意!降りて戦うぞ!!」


 グレッグがそう言って、騎兵隊は馬を降りて迫るルプス族と白兵戦に入りました。

 そこで再び入る上空のプレクトからの報告。


「千歳!?なんで結界の外に出てんのっ!?猫のねーちゃんもだ!!は??ボースのおっさん!?なんで二人いんの!?なんでマースを抱えてんの!?」


(やはりお父様が二人いる!?しかもマースを攫って!?見間違えでなければどちらかが偽物と考えるのが妥当ですけれど、お姉様が追って行っているのであればそちらが偽物かしら!?)


 状況は余談を許さず、こうなるとワタクシものんびりしてはいられません。ワタクシは痛む腹を我慢しつつ、胸の前で両手を合わせ、大きく深呼吸。


「はーーっ……すぅーっ」


(3回目!)


 橙色に光るワタクシの身体、これで"集気法"は3回目。ワタクシの身体に再び闘気が満ち、同時に腹の鈍痛も回復します。


(白兵戦に入ったグレッグ達と、敵の侵入を許してしまった防御陣地、どちらに……いえ、防御陣地の救援が先ですわね。中に居るモノでマトモに接近戦が出来るのはショーンと、本物がいるのであればお父様くらい。ワタクシが行かなければ部隊の壊滅は必至。東へ連れ去られたマースも気になりますけれど、そちらはお姉様とケリコに任せるしか!)


 益々混沌としていく戦場。ワタクシは防御陣地の救援に向かう事を決意します。サティの結界が張ってあるとは言え、ワタクシの力であれば無理やりこじ開けて入る事は可能。被害を最小限に抑えるならば、結界内のガレリアを含むルプス族の掃討が最優先。

 ですが、状況がワタクシを救援に向かうのを許してはくれないようです。


(何っ!この大量の闘気はっ!?後ろっ!?)


 突如、後方から大量の闘気の気配を感じ取ったワタクシ。振り返って見てみれば、そこに居たのは、


「赤い闘気!?カール!!」


 全身に大量の赤い闘気を纏ったカールが立っていましたの。

お読みいただきありがとうございます。

よろしければ、ブックマーク、★評価等よろしくお願いいたします。


状況は少し戻り、シュベルホ村で戦闘中のキートリー視点へ。

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