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既視感

ある謎の女の子と出会った優輝

この子は一体…?

その後、女の子が落ち着くまで俺は馬乗りにされたままでいた

正直居心地悪くは無い…


女の子「あ、ご、ごめんなさい!すぐ退きます!」

そう言って慌てて退こうとして女の子は机に手をつこうとした


…が、慌てていて机を空振りに再度倒れてきた


優輝「え…?」

バタンッ…


驚いたのも束の間、俺の唇に柔らかい何かが重なった…


それは、女の子の唇だった…


急展開のあまり、お互い我に戻るまで無心でキスをしていた


優輝「ご、ごめん!!!」

先に我に返って、女の子の肩を押して体を起こした

俺は顔を真っ赤にした

目が合わせられなくて、左下に目線がいってしまう


女の子「え、あ、あの…その

ご、ごめん…なさい…」

女の子も同じ気持ちなのか、顔を真っ赤にし動揺していた


お互いが落ち着くまで少し時間がかかった


優輝「えっと、それでどうしてこんな事を…?」

お互い落ち着いたろうと思い話を切り出した


女の子「…私、高校生になってから、自分の意志とは関係なく死のうとしちゃうんです…」


優輝「意識と関係なく?」


女の子「はい…病院にも行きました、でもこれといった病気があるわけでもなく

何か精神的な面である訳でもないんです…」


これは、不思議な子に出会ったなぁ…


優輝「そっか、大変だったね

でも良かった、助けられて」

そう言うと女の子はまた涙を流した


女の子「信じて…くれるんですか?

こんな話を…」


優輝「うん、信じるよ」

泣いている女の子がそう言ってるんだ、信じる他ない


女の子「ありがとう…ございます…」


優輝「うん!」

俺は慰めるように答えた


ガラガラ…


ドアの開く音が聞こえた

中学生くらいの女の子が入ってきた


中学生?「あ!!お姉ちゃんやっと見つけた!」

どうやら、この女の子の妹らしい


中学生「お姉ちゃんが泣いてる…

そこの男の人に何かされたの?!」


優輝「え!?いや違う違う!」


女の子「違うよ…あい、この人は助けてくれたの」

妹の名前はあいというのか


あい「ほんと?とりあえずお母さん待ってるからいこ!」


女の子「あ、うんごめんね

あの、ありがとうございます…」


優輝「う、うん。気おつけて」


女の子「あの名前聞いてもいいですか?」


優輝「あ、俺は南雲 優輝、2年生だよ、クラスはここの教室

君の名前は?」


もも「私は愛佳 もも(あいか もも)です…

私もこのクラスに転校に来ました」


優輝「今日来る予定だった子って君だったんだ、よろしくね!」


もも「はい!ありがとうございます。

それじゃあ、また」


優輝「うん、気おつけてね」

そう言ってお互い手を振った


なお終始、妹さんには睨まれていた


優輝「さて、俺も定期回収して帰るかな」

定期を持って俺は家に帰った


俺は女の子のももという名前が

俺の知ってるある人と同じ名前なのを思った。

ももという名前は俺にとって忘れられない名前なので、少し既視感を感じた


だが、俺には近くて遠い存在だ


唇の感触が未だ残っている…


そう考えながら俺は今日を終えた

優輝が抱いた既視感とは…?

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