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死に僕と生き君

高校2年生の南雲優輝なぐも ゆうき

彼は死にたいが口癖、そして今日新たな出会いが待っていた


『 死にたい』


それは、俺がいつも思う感情だ


その感情はいつもがいつも重い気持ちから来るものではなく

殆どが軽い気持ちで思ってしまう感情だ


だが俺はある日ある女の子に出会い色々変わった…


桜の季節が終わり夏が始まる頃

俺はいつも通り朝を迎えた

外はまだ少し暗い、スマホを見ると、まだ5時半だった

寝たのは1時半くらいかな。

遅寝早起きな俺はこれだけで十分だ

さて電車の時間まで時間を潰すか…


俺は南雲なぐも 優輝ゆうき

いつも死にたいと思ってる普通の男子高校生だ()

今は電車が来る時間までスマホゲームの周回中…


《最寄り駅》

今日も今日とて学校だ

いつもの椅子の端っこに座って着くまで寝るのは至福だなぁ

このまま…ずっと寝て…

キキーッッ!!!!!!ガタン…プシュゥー…


電車が急ブレーキをかけた


南雲「なんだ…?」


アナウンス「えー、只今1つ先の駅で飛び降り未遂があり電車の到着予定時刻が遅れてしまいます

ご了承くださいませー」


朝から何やら珍しい事が起きてる様だ。

まぁ、寝る時間が増えるからいいか…


《学校から最寄りの駅》

駅から出るといつも待っている友人がいる。


奏「おはよ、ゆーき!」

こいつは未柳みやなぎ かなと小学高から高校までずっと同じ学校のいわゆる幼馴染


優輝「お、おはよごめんな、少し遅れた」


奏「電車が遅れたのはお前のせいじゃないだろ〜笑」


まぁ、確かに。だが性格上すぐ謝ってしまう…


奏「てか、飛び降り未遂したのってうちの高校の子だってさ、友達から同じ高校の制服だってきたんだよね」


優輝「え?そうなのか?」


奏「そそ、てか俺いつも優輝が死にたい死にたい言ってるからほんとに死のうとしてるんかと思って心配したぞぉ〜」


優輝「あぁ、ごめんな」

そんな話をしながら2人で学校に向かった

向かう途中、奏の友達が何人か奏に挨拶をした

奏は学校では顔が広いから俺とは正反対だと感じる…


《教室》

優輝「ふぅ、やっとこさ着いた」


彩華「あ、2人共おはよー」

そう言って手を振っているのは

高宮たかみや 彩華さやか未柳と同じく小学校から同じの幼馴染だ


優輝「おはよ」


奏「お、さやちゃんおはよぉ〜」


彩華「2人共、知ってる?

今朝の電車止まった理由!」


優輝「あぁ、知ってるよ

来る時に二人で話してたし」


彩華「なんだ、もう知ってるのかぁ」


奏「俺の伝達情報力を侮ったな!笑」


彩華「で、でも、今日は転校生が来るみたいだし楽しみ!」


優輝「もう少しでHLがはじまるぞ」


キーンコーンカーンコーン


チャイムと同じ頃に担任が入った


担任「えー、おはようございます

まず、伝える事が2点あります

1つ目は転校生が今日来る予定でしたが、諸事情であしたになりました

えー、それともう1つ今朝の電車が遅れた事は先生達でも把握しているので、今日の遅刻した人は遅刻にはなりませんのでこれから来た生徒にも伝えておいてください

それではHLを終わりますー」

そう言って担任は出ていった


無愛想な担任だなぁ…いつも


いつも通りの学校が始まった


《放課後》


奏や彩華はそれぞれ部活に行った

ちなみに俺は帰宅部だ

さて、帰るか


《駅》


ん、あれ?定期がない…


教室に忘れた様だ


はぁ…取りに戻るか…


《廊下》

外は部活をしている声が聞こえ

廊下には誰も人がいなかった

静かな廊下、日差しが射し込んでいた

自分の教室に入ろうとすると

誰かが教室にいるのに気づいた


そこには自分の席に座って外を眺めている女の子がいた


顔が見えないな…

というかなんで俺の席なんかに


俺の席は後ろの左端っこ

つまり窓に隣接してる


取りに行きにくいなぁ…

そう思っていると、女の子が急に立ち上がり机に乗った

窓は空いていて、とても危ない状況だった

おいおい、危ないぞ?!

教室は4階で下はコンクリ、死んでしまうかもしれない


そう思い女の子が窓の外に足を出した瞬間

引き留めようと教室に入り

急いで女の子を教室側に引っ張った


優輝「危ない!!!」


女の子「え、」

女の子は引っ張られて事に驚いてよろけて自分の方に倒れてきた


優輝「いってて…だ、大丈夫?」

目を開けると自分に馬乗りになる様に女の子は倒れていた


女の子は泣いていた

だけど、とても綺麗な顔立ちで見蕩れていた。


優輝「いや、え、あ!

ご、ごめん!!痛かった!?」

痛くて泣いていると思い直ぐに謝った


優輝「で、でもどうして…?」

そう思って、聞いた


女の子「……ううん…違う…の…」

女の子は大きな涙を流しながら答えた


女の子「本当は…生き…たい…の…」


泣きながらそう答えた女の子はとても綺麗で俺は

またその子に見蕩れていた…


それが初めての出会いだった

優輝が教室で出会った女の子の「生きたい」これにはどんな理由があり、何故こんな事をしてしまうのか?

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