~♡みんなの事知っちゃいましょうか♡~
────私はブラコンです。それも超がつくほどの────
「よし、出来た!」
「お兄ちゃん、朝ごはんできたよ起きて」
「うーん」ムニャムニャ
「もうお兄ちゃんってば、」
(あーなんでこんなお兄ちゃんかっこいいの♡ホントはみんなの前に出て欲しくないしなんなら私が一生お世話してあげてもいいのに……)
「おはよう、お兄ちゃん♪」
「おはよう、美乃」
僕の名前は椿雪斗。どこにでもいる平凡な高校2年生だ。彼女いた経験 なし、特技なし、顔も普通、勉強運動普通、趣味はゲームとアニメを少々、友達はいない。もう一度言おう友達はいない。
ラノベやアニメでよくある友達じゃないけど多少は話すと言った人物もいない、完璧なるぼっちだ!最初は、友達がいない事に不安や焦りも覚えていたが、何年かするうちに慣れてしまった。言ってて悲しい。
そんなどうでもいい事を考えていたら学校についてしまった、またなんの中身もない空気みたいな日常のはじまりだ。
(あっ雪斗くんだ)
私の名前は涼風鈴。夏生まれで、風鈴が響くいい季節に生まれたという事でこう名付けられた。でも、今となってはこの名前を呪いだと思っている。名前みたいに爽やかな美少女ではなく、コミュ障で根暗一歩手前の女子だ。優しい友達のおかげで、ぼっちになったり、浮いたりする事はないが、正直変わりたい。
こんな私でも、絶賛片想い中の相手がいる。実は中学の頃から、想ってたりする。この性格のおかげで告白どころか、ほとんど喋った事すらない。正直言うとイケメンでも無いし、頭脳明晰、運動神経抜群なわけでもないが、雰囲気に一目惚れしてしまったのだ。でも、もう高校2年生、今年こそ頑張らないと取り返しがつかなくなる。頑張れ鈴!
「鈴!おはよう今日もかわいいね♪」
「お、おはよう柚萌ちゃん…そ、そんなことないよ汗」
この私とは、正反対と言ってもいい太陽みたいな子は、琴葉柚萌ちゃん。成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群、性格も明るくクラスの人気者といっていい存在の子だ。なんでこんなすごい子と仲が良いかというと……私が知りたいくらいだ。この子がいなかったら今頃クラスで浮いてる地味な一人になってた事だろ。ほんと感謝しかない……
「それで、おはようくらいは言えたの?」
「うっ……まだ(ボソッ)」
「はぁ(ため息)…流石に挨拶くらい言えないと、告白とかいう前に、話すこともなく高校生活終わっちゃうよ?」
「そ、それは分かってるんだけど……」
「あっ!いいこと思いついちゃった☆」
「柚萌ちゃんのいい事で良かった試しが……」
「雪斗くーん、おはよう今時間ある?」
「ん?あるけど……なんか用ですか?」
「いやちょっとねチラとりあえずこっち来てよ♪」
「はぁ……(妹以外の女の子に話しかけられたのいつ以来だろドキドキ)」
「突然で悪いんだけどね、この子と仲良くして欲しいなって」
「「は?」」
「いやさ、この子見ての通り可愛いのに、内気な性格なせいというか男の子の友達がいなくてね……だから同じ性格っぽい雪斗くんなら仲良くなりやすいかなって……ね?(上目遣い)」
「ちょっ……ちょまま、ゆゆゆ、柚萌ちゃん!」
「なんでこんなこと……」
「だって、鈴一人に任せてたらいつまでたっても進まなそうだったし……それに男の子の友達作って欲しいのも本音だからね♪」
「だ、だからってこんな強引にしなくても……いきなりで雪斗くんも困っt」
「(僕にも友達が、それも女の子!)無言のガッツポーズ」
「……向こうは歓迎っぽいよ笑」
「ゆ、雪斗くんがいいなら……」
「ってことだから雪斗くんよろしくね!」
「うん!……名前聞いてもいいかな?」
「えっと涼風鈴でしゅ……あっ/////」
「あははゆっくりで大丈夫だよ。僕の名前は椿雪斗よろしくね」
「う、うん。よろしく/////」
そんなこんなで、学校生活初の友達(しかも女の子!)との学園生活が始まるのだった。
「ん?この感じはお兄ちゃんと女の子の距離が近づいた予感……ぐぬぬ」妹ちゃんを交えて修羅場も始まる予感……?
プロローグ 完
初投稿なんで誤字、脱字あるかもやけど許してな……泣
改行のコツや色々なコツあればアドバイスどんどんくださいませ。