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探偵、邂逅、動く世界

 結局そのまま授業に那珂川さんもあの一樹って人も戻ってこなかった。その後の生物の授業で雑談を話す教師にであった。教師はかわったことを話していた。人の記憶についての雑談だ。人には短期記憶、中期記憶、長期記憶という3つがあるそうだ。それぞれ脳で記憶される場所が違うと言う。私はつい気になって聞き入っていた。一人の生徒が変わったことを言ってきた。


「例えば、脳に刺激を与えることで記憶を消したり、違う記憶を刷り込むことってできるのでしょうか?」


 そんなこと出来ないと思っていた。だが、その教師はこう言ってきた。


「脳についてのメカニズムはなかなか解明されていない。だが、不可能ではないかもしれない。既視感というものもある。経験をしていないのに知っていることがある。


 それは何かの情報の断片を脳が勝手に組み替えたのかもしれないし、前世の記憶とも言われている。だが、その情報の伝達情報を操作できてしまえば、他人の記憶を前世の記憶のように記憶させることができるかもしれない。


 まあ、そんな実験は許されることではないがな。では、授業に戻ろう」


 私はつい聞き入ってしまった。自分の記憶が自分のものと限らないかもしれない。私はそんなことを考えていた。いや、私が持つべきだった記憶についてなのかもしれない。


 そんなことを考えていたらいつの間にか授業が終わっていた。ミライに声をかけたら部活だと言われた。部活棟というものがあるらしい。指差した方は少し離れたところにあった。


「そこで何するの?」


 返って来た答えは「まあ、トモの演奏を聞きながら私も楽器をいじるくらいかな?ちょうど部活棟もその横だし」だった。結局部活棟に行かないのか。どうしてかミライはつかみどころがない。いつも明るくて楽しそうなのだけれど。


 さっき話していた悠里はすでに他のメンバーと話している。どうやら同じ寮のメンバーらしい。どうしてこれだけしか人がいないのに寮を分ける必要があるのだろう。


 不思議だった。仕方がなく私は一人で寮に戻ることに決めた。それに、このカバンに入れている日記を読みたいからだ。


 私は教室を出て下駄箱を開けようとした。その時どこからか視線を感じた。でも周りを見ても誰もいない。下駄箱を開ける。何か中に入っている。封筒が入っている。ラブレターなのだろうか。でも、私は今日男性と話していない。ひょっとしてトモだったらいいのに。そう思った。封筒を開ける。そこにはこう書かれていた。


「ウソツキ」


 それだけだった。ウソをついていると誰かに告発をされたみたいだ。でも、これだけだと意味がわからない。だって、生まれてずっと嘘を一回もついていない人を探す方が大変だ。というか、今日私がこの学園に来て今に至るまでついた嘘を考えてみる。でも、それを嘘と判断するには真実を知っていないといけない。


 考えてもわからない。私は手紙をカバンの中に入れて歩き出した。今の所私が信用できる相手はトモしかいない。ミライも那珂川さんもどこかわからないところがある。裏がないのはトモしか思いつかなった。


 そう思い上履きのまま私は部活棟を目指して歩いた。



 結論から言うと私は迷子になった。この年になって迷子になるなんて思っていなかった。普通に目的地を目指して歩けばつくと思っていた。けれど、どうしてかまっすぐ進んでいるはずなのに徐々にずれていくのだ。


 そして、どこにも地図らしいものがない。廊下を歩いているだけなのにどうしてかうまく行かない。窓から部活棟が見えなくなったので階段をあがって歩く。それがいけなかったのかもしれない。不思議と1階と2階で違うように見えるのだ。何かがおかしい。


 同じような景色に見える。目印だったはずの文化棟はもう見えなくなっている。とりあえず来た道を戻ればいいのだ。私はそう思って振り返った。


 まるで廊下が伸びていくみたいに遠く感じる。そして、薄暗くなっていく。こんな所私歩いてきたのだろうか。わからない。なぜか壁も床も古く感じる。ほこりの臭いがする。


 怖い。怖い。怖い。


 徐々に暗くなっていく。私はそんな中明かりのついている教室を発見した。誰かがいるんだ。とりあえず誰でもいい。私はすがる気持ちでその教室の扉に手をかけた。


 抵抗もなく扉は開く。明るいと思っていたはずなのに教室の中はそこまで明るくなかった。目の前におかっぱの真っ黒な髪をした女の子がいる。後ろ姿しか見えない。


「あの、私、迷子になって。出口を教えてほしいんです」


 そう話しかけた。真っ黒なおかっぱの少女が振り向く。


 真っ白な顔をしている。どこか見たことがある顔。大きな目はまるで人形のようにも見えた。瞳が真っ黒に見える。目がすごく大きいのだ。少女が言う。


「こんなところに人が来るなんて珍しいこともあるものだ。どうやってここまで来たのか僕に話してみるがいいよ。その話しが面白かったら僕が珍しくも助けてあげようじゃないか」


 そう言って笑った少女の口がやけに赤く見えた。私は文化棟に行きたくて歩いていたら迷子になったと伝えた。


「くだらん。そんな理由でここにたどりつくものがいるなんて。もう少し考えものだな。もう君に興味はなくなった。勝手に出て行って、どこかに行くといいさ」


「だから私は迷子なんです。助けてください。いや、せめてどうすれば教室か下駄箱の所に行けるのか教えてください」


 私はそうすがった。少女が言う。


「そんなことは簡単なことだ。扉を開いて歩いていけばいい。そのうちどこかにたどり着く。この教室を背にして歩けばこの教室以外にはたどり着くだろうさ。それともこの僕を楽しませるだけの話しを君がしてくれるのなら考えてあげてもいいだろう。では、話し給え」


 そう言って不敵に少女は笑う。何を話せばいいのだ。わからない。そう思っていたらかカバンに入れていたあの「ウソツキ」と書かれた封筒が滑り落ちた。


「ほう、君はその話しを選ぶらしい。まあ、それは一つなんだろう」


 ただ単に落ちただけなのにまるで決まったことのようにこの少女は話す。


「何?あなたは一体何なの?」


 私は怖くなった。けれど、体が動かない。怖いのに、逃げたいのに体が動かないのだ。少女が言う。


「よりによって僕に質問をするなんて、君を面白いな。僕は僕さ。何物でもない。君には僕がどう見えているのか興味すらないしね。そんな話しでいいのかい?もっと話すべきことがあるのに気が付かないとでもいうのかい。それともそうやって焦らすことが君の嗜好なのかい。さっさと本題を話し給え」


 少女は微動だにしない。なのにこの雰囲気はなんだろう。冷や汗が止まらない。全てを見透かされるような目。私は目をそらしたかった。けれどそれすらもかなわなかった。それにこの少女は私が話すことを知っているように感じる。


「あなたは何でも知っているの?それとも見透かしているだけなの?」


 私は恐怖からなのか、そう口に出してしまった。少女が言う。


「僕は何も知らないし、興味すらない。そうだね、君がこの学園では宗像いおって名乗っていることくらいしか僕は知らないよ。ふふ」


 私は鞄を落とした。どうして名前のことを知っているのだろう。少女が言う。


「そりゃ、知っているだろう。この学園には娯楽と呼べるものなんてないんだよ。こんな変な時期に転校してくる子のことなんてみんなが知っている。まあ、もっとも君自身は色々とあるみたいだけれどね。でも、それも僕には関係のないことだ。もっと君は聞きたいことがあるだろう。どうして聞かないんだ。この僕に」


 少女は笑っている。私は何を聞くべきなのだろう。わからない。いや、わかっている。でも、聞くわけにはいかない。そうだ。私は誰かに監視されていた。そしてあの「ウソツキ」あれを聞いてみよう。


「私は今日転校してきたばっかりなのに、下駄箱には『ウソツキ』と手紙を入れられるし、監視というかつけられている感じがするの。犯人はあなたにはわかるの?」


 そういうと少女はあくびをしながらこう言ってきた。


「それは簡単なことが。君が嘘をつていることを知っているものがその手紙を入れたんだよ。もしくは君が嘘をついていると誤解をしたものかな。まあ、どっちでもいいさ。僕には関係ないし、そこまで重要でもないしね。それに犯人を知ったとして君はどうしたいんだい?相手に『なんでこんなことをしたの?』って、ただ、ただ、問いただしたいだけなのかい?手紙が入っていたくらいで世界が壊れるわけでもなければ、君が死ぬわけでもない。誰かに監視されているのだって同じことさ。誰かは誰かを見ている。その視線に気が付くか気が付かないかだけだ。これで解決さ」


 何も解決をしていない。だが、言われて思った。私は犯人を捕まえてどうしたいというのだろう。ただ好奇心なだけなのだろうか。それに面と向かって「やめて」なんて言えないし、それに「ウソツキ」の意味もわからない。少女が言う。


「意味なんてないんだよ。この世界に意味を求めるから間違っている。そういうものだと受け止めれば何の問題もないんだよ。それとも意味を求めて、それを知って何になると言うのかね。その果てにあるのはただの自己満足というものだよ。さあ、もっと面白いことがあるだろう。話し給え」


 私は気が付いていた。自分の中のなぞ。いや、『アレ』ではない。多分『コレ』だ。私は部外者だったのだ。けれどいきなり巻き込まれたのだ。部外者で何も知らないのに。あんなもの見つけたくもなかった。私は聞いた。


「伊央星羅の事件を知りたい。あの事件の真相を。私はどうして巻き込まれなければならなかったのか。それが知りたい」


 そう言った瞬間部屋が明るくなった気がした。目の前の少女が笑いながら拍手をしている。少女が言う。


「そう、それが聞きたかったんだ。だって探偵である僕は誰かに依頼をされない限り踏み込むことはできないからね。あの事件はそう、星羅の件は特殊すぎるからね。さあ、この僕を退屈させないでくれ給え」


 そう笑っている少女を見て思った。探偵。死神。そう。


「別名死神という名なの。だって、かかわる事件は絶対誰かが死ぬらしいから。あいつらも本当に真実を知りたければ探偵にお願いすればいいのに。誰かを生贄に出したら真実を知ることだってできるのにね」


 悠里の声が耳にこだました。


「助けて、死にたくない」


 私はそう言った。足は動いてくれなかった。ただ、力なく折れ曲がるだけ。私の頭が下に沈んでいく。少女が言う。


「助けて?僕は誰も助けないよ。どうして助けないといけないんだい。人はね、勝手に叫んで勝手に苦しんでいく。ただそれだけさ。自分で知らないうちに自分の首を絞めているだけさ。誰も誰かを助けることなんてできないんだよ。勝手に人は助かったと思い込み、勝手に納得する。ただ、それだけさ」


 私はその言葉を聞きながら意識を失った。




 目を醒ます。天井が近い。ここはどこだろう。


「気が付いた?」


 目の前にミライが居た。


「かたっち目を醒ましたよ」


 ミライはそう言った。周りを見る。寮だ。私はいつの間にか寮に戻ってきていた。どうやって戻ったのだろう。あの薄暗い教室で黒いおかっぱの少女、探偵と名乗った、死神と言われているあの少女との会話は何だったのだろう。私は近くにあったカバンを手に取った。だが、そのカバンの中からなくなっていたのだ。


 あの「ウソツキ」の手紙とそう、天井裏で見つめた「伊央星羅」の日記が。私は起き上がる。少しクラクラする。


「大丈夫ですか?」


 そう言って扉の前に居たのは那珂川さんだった。ものすごく心配そうな顔をしている。だが、私はあわてていた。あの日記を失くすべきじゃなかったのだ。しかもまだ中を読んでいない。でも、日記を奪った相手は私が日記を読んでいないことを知らないだろう。私は狙われる。そう、思った。


「まだ、横になったほうがいいわよ。宗像さん、顔色真っ青ですから」


 確かにクラクラしている。でも、探さないと。いや、違う。私から日記を奪った相手を探さないといけない。


「私は一体どうしてここに?」


 私は那珂川さんに聞いた。どれだけフラフラしていても気持ちが悪くてもわかることがある。誰かが私をここまで運んだはずだ。その相手がまず疑わしい。だが、那珂川さんがこう言ったのだ。


「宗像さん、わからないの。なかなか帰ってこないのでみんなで心配をして探しにいったの。するとこの寮の玄関で宗像さんが倒れていたの。その時は体は冷えて大変な状態だったわ。でも、無意識なのかふらふらっと歩いたかと思ったらベッドにもぐりこんだのよ。覚えていないの?」


 私は頷くことしかできなかった。


「あたたかいものが飲みたい」


 そう言われたからなのかもしれない。体がものすごく冷たく感じる。何か温かいものを飲みたかった。


「持ってこようか?」


 那珂川さんがそう言ってくれた。だが、私は自分で歩いていくと伝えた。怖いのだ。この目で見ないと不安になるのだ。何が起きるのかわからない。私は狙われている。誰に狙われているのかわからない。でも、だからこそ全員を疑うべきだ。そう思ったのだ。


 ゆっくり降りて行った。


 共有スペースに何人も人がいる。昨日と同じみたい。ただ、みんなが心配そうに私を見てくれている。ミライが私の所にマグカップを持ってきた。2つ手にしている。


「ホットミルクとアップルティー。どっちがいい?」


 私はホットミルクを手に取った。アップルティーはミライが手にしている。私の横にミライが座り、その横には那珂川さんが座った。那珂川さんが言う。


「何があったの。皆心配しているの。探し回っていたんだから」


 私は部活棟に行こうとして迷子になったことを話した。けれど、それだけでは誰も納得をしてくれなかった。私は話すことに決めた。


 あの「ウソツキ」の手紙について、迷子になった話し、探偵と名乗った少女にあったこと。そう言った瞬間に私を嫌っているあの男性、名前を一樹とかいうあの男性がいきなり話してきた。


「おい、あの探偵にだぞ。死神に会ったのか。誰も見つけられていないアイツを」


 そう言った瞬間、電気が消えた。真っ暗になる。1秒か2秒なのかわからない。けれどすぐに電気は戻った。でも、その数秒だけだったけれど騒然となった。


 電気がついて気が付いたこと。部屋の一番奥にいたのだ。あの黒髪のおかっぱの少女が。少女が言う。


「おやおや、僕の依頼人は一体何をしているというのかね。もっときちんと話さないとここにいる皆を納得させることなんてできやしないこともわからないのかい。仕方がないからこうやって僕が出向いてあげたから安心し給え。


 君たちの中で何人かは僕を探そうと躍起になってみたみたいだけれど、僕はどこにでもいたのだよ。どこにでもいるということは、まあ、どこにもいないという意味でもあるのだけれどね。彼女、そうここでは確か宗像いおと名乗っている彼女から依頼を受けたのだよ。伊央星羅についての調査をね。まあ、待ち給え。


 彼女はもう関係者なのだよ。だが、その関係性は失ってしまっている。彼女は伊央星羅が残した日記を手にしてしまったのだよ。だが、不運にも中身を読む前に奪われてしまった。奪うことができたのはこの寮に居た人たちだろう。


 君たちもわかっているだろう。あの伊央星羅の事件はかなり特殊なのだということを。そして、もう一つ。あの事件に関わっている人物。まあ、犯人というにはちょと語弊がありそうだけれど、君たちにわかりやすく言うならば犯人と呼んであげた方がわかりやすいのだろう。その犯人は当たり前だがこの寮にいる」


 そう言いきった所で一樹が叫びだした。


「おい、お前に一体何がわかるというのだ。というか、お前が探偵だと、死神だということを証明するものでもあるというのか?それに今の状況だと一番怪しいのはお前だろう」


 それに続けて那珂川さんが言う。


「まず、名乗るのが礼儀でしょう。あなたは誰なのですか?」


 そう言われて探偵は肩をすくめてこう言ってきた。


「ふふふ。僕が探偵かどうかなんてものを決めるのは結果だけだよ。それに名前に何の意味があるというのかい。この学園の中で名前なんて記号と同じようなものじゃないか。きちんと本名を名乗っているものもいれば、そうでないものもいる。だから名前を名乗ったところでそれに意味なんてないさ。


 まあ、嘆き苦しみ約束をした木の下に言って懐かしい思いに浸っている、俺かわいそうだろう男には何もわからないかも知れないがね。でも、あんなところで待っていた所で伊央星羅は現れはしないけれどね。でも、そう言われても君はあの場所で待ち続けるのだろう。無駄に、無意味に、無策にね。時間の無駄なのにも関わらずにさ」


 そう言われて一樹の表情は怒りで爆発しそうに見えた。というか、誰もが近づかないようにしている。黒髪のおかっぱの少女が続ける。


「そちらの優等生さんだって似たようなものじゃないか。学園が何か隠していると思いながらその奥に踏み込む勇気がない。自己矛盾を見ないふりをしているだけ。私は頑張ったという言い訳は手に入ったのかい」


 那珂川さんも俯いて黙ってしまった。一人だけ部屋から逃げようとした子がいる。黒いおかっぱの少女が言う。


「おやおや、この部屋から逃げたいのかい。そう言えば、君は部屋中を花で埋め尽くしている子だよね。君は一体何をしたいのかな?今この場でこの場所を離れるとただただ疑われるだけにも関わらず、それでも逃げたいのかい?安心し給え。僕は君がそこまでして隠したい事には興味はまったくないからね。でも、隠すためにあんなにも花が必要だったのかい?」


 そう言われてその女の子は腰が砕けたのかその場に座りだした。


「まあ、いいさ。僕が今回この案件に手を出すということを説明しに来た意味はあっただろう。では、僕はそろそろ帰るとするよ。では、会いましょう。僕に会いたい人、会いたくない人いるだろうけれど、その思いは、願いはいつだってかなわないからね」


 そう言った瞬間にまた電気が消えた。数秒だけだ。そして、電気がつくとそこにはあのおかっぱの少女はいなくなっていた。


「とんでもないことになったね」


 横にいたミライがそう言ってきた。金髪のトモが近くにやってきた。


「とりあえず、明日みんなで話そうか。今日はそれどころじゃないみたいだし」


 那珂川さんも放心している。とりあえず部屋に戻ることにした。


 部屋に戻ってからミライに聞いた。


「さっき床に倒れ込んだ子ってミライが前にいた部屋の同居人の子?」


 ミライは花がダメなのだ。そう言っていたのを覚えている。なんであの子は座り込んだのだろう。ミライが言う。


「ああ、佐久間るいね。あの子はなぜか探偵のことを知っていたの。伊央星羅の事件が起きた時に言いだしたのよ。この学園の誰かから聞いたって話しだったと思うけどよく知らない。私あの子と関わりたくないのよ。変な子だから」


 ミライはそう言ってベッドに入って行った。


「もう、今日は疲れたから寝るね。おやすみ」


 私も眠ることに決めた。明日この佐久間るいが行方不明になることも知らずに。

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