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4話

さて、産まれたての竜にも鳥のように刷り込みができるらしい

それで真っ黒な竜が選んだ親はと言うと…………




キルスには申し訳ないけど僕でした

理由は簡単だった

何故なら産まれたての竜は魔力をうまく使えない

その為に目に魔力を込める事ができない

結果、キルスを把握ができないからだった


まあそんな訳でいきなり親になった僕だった

普通の子育てはこの様子を察して色々と工夫をして動く必要があるが、僕の場合は違う


何故なら言葉が分かるからだった


キュー(腹減ったー)


と言われれば適当な爬虫類を探して〆る


キュー(眠いー)


と言われれば抱っこして揺らす


キュー(散歩ー)


と言われれば一緒に森を歩いて回った


始めは親になり損ねて拗ねていたキルスもいつしか存在を確認され、今では仲の良い友達になっており不満は何処かへ飛んでいった様だった


今も実際、竜の背中に乗り散歩している

さて、そろそろ親になったからには仕事をする必要がある


そう、名付けだ!

キルスはずっと考えていた名前があったようだが


キュー(ダメ名前はパパに付けてもらうの!)


と言われ撃沈していた


まあそんな訳で名前を付けるのだが……竜をよく見てみる

真っ黒で子犬ほどの大きさ、背中からは羽根が生えている

皮膚は爬虫類かと思いきや毛で覆われていてモフモフだった

後は女の子って事くらいだった





悩んだ結果


名前はクロナにした


男の子ならシンプルにクロで良かったが少しは可愛らしくした

色を名前に入れたのは僕もシンクで色が基準になっているからだ


クロナも自分の名前を気に入っているようだし良しとしよう


問題のキルスもクロナちゃーんと猫なで声で話しかけているから問題ない筈だ


キルス曰く竜は犬と似たような感じで人間の1年で20歳になるらしい

その後は遅いらしいのだが要するに一年で全て教え込まなければならないということだった



そんな訳で1年間はシンクの教育パパぶりが発揮される筈だろう





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