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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第三期】、第3章《りなりぃ~》
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-2-

「そうですか……古龍王がそんなことを。ハハ、実に彼らしいなぁ」


 次の日の夜。ギルド拠点へ入ると冬馬さんが居たので昨日あったことを全て話した。すると、そんな呑気な言葉が返ってきたのだ。わたしはそれで一瞬ポカーンとしてしまったけど、とにかくちゃんとケジメはつけないとっ。


「すみません……。わたしきっと余計なことを言ってしまいました、本当にバカです」

「いや、アリスはなにも悪くないよ。どの道、いつかは向こうに知られることだったと思うから」

「……ええ、私もそう思います」


 フェイトさんとランズが、わたしのことを気遣いそういう優しい言葉を掛けてくれた。だけど今回もまたみんなに迷惑かけたかも知れないので、余計に申し訳ない気持ちが増し胸がズキリと痛む。

 それでわたしが元気なく俯いていると、誰かがわたしの肩にそっと手を軽くトンと置いてきた。

 カテリナさんだ。


「まあ、アリス。そう深刻に考え過ぎるなよっ。これで『天山』も『対・天山』も同時に敵に回したのかもしれないが…………なっ?」


 ──ぐほッ!!


 あ、いやっ、今のそれって! 余りフォローにはなってないように思われるのでありますがあ……?


「まあ大丈夫、大丈夫っ♪ それでいてアリスが地雷なのは相変わらずなのも確かだけど…………なっ?」



 ──更に、ぐはッ!! グサッ!!


 い、今のそれは更に心がえぐられ……っ!


「まあ、そんなんでも大丈夫なんだから♪」


 いや、いやや! ぜんぜんっ、大丈夫ではないように思えてきたのでありますがあーっ!?


「だからそんな顔すんなって、だったらそれをこれから一緒にさぁ、みんなで解決すりゃいいことだろう? なっ?」

「……え?」


「という訳でアリス、これから早速《ヴォルガノ狩り》と《幻聖獣狩り》を寝る間も惜しんで仲良く頑張ろうか。なっ? 今日から夏休みだし、問題はないだろう?」


「…………」

 これもどうも冗談とかではないっぽいので思わず泣きそうなほど参るよ。でもまぁ~、迷惑掛けた分は頑張るしかないもんね?

 そんな訳で、前回のアルケミ討伐メンバーにザカールさんを新たに加え、早速ヴォルガノたん狩りへとわたし達は向かうことに決めた。


 因みに魔聖水もそろそろなくなるんだよねぇ~っ、これが。なので金策ならぬリフィル対策も同時に考える必要がある、ってことで。



 はぁ~……前途多難だよぉ~っ。




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