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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第三期】、第3章《りなりぃ~》
96/213

-1-

 はいっ! 皆様、大変お待たせしましたぁ~っ

【第三期】第3章《りなりぃ~》投稿開始致します。


 なんだそのタイトルは?と思わないでくださいっ、これが自分の限界なんですっ……。すみません。だけど内容的には間違ってはないはずっ!


 因みに、アリスの貧乏ぶりは相変わらずです……(泣 




「つまり、噂は本当だったということですか? 古龍王さん」

「ああ、残念だが……そうなる」


 地のエレメント・女神バヌファが威圧的な微笑みを浮かべる城内にて、『対・天山ギルド同盟』が極秘に会議を開いていた。


「ふん。今さらそう驚くほどのことじゃあ~ない。予想通りだったってことだろ?」

「バヌー、お前にしては珍しいな。予想通りだったから許してやる、そういうことか? 思っていたよりも人の良いヤツだな」


「はっ、バ~カ。予想通りだったから当然に予定通り潰してやる、ってこったろッ」

「ああ、なるほどな。それならば納得だ」

「まあ……待て」


 バヌーとアシュベルの話を聞き、古龍王は困り顔を見せ話を止めた。


「薔薇の騎士団については、どうやら裏で色々な計画が図られてのようだが。しかし、この同じ勢力内で2勢力を相手に戦うのは余り賢い選択だとは思えない」

「ん? だからアイツ等を許せ、そう仰りたいのですか? 古龍王さん」


「……無理か?」


「そんなのッ、無理に決まってんだろがっ! アンタ、どうかしちまったんじゃないのかあー!? 奴らが先にオレ達を騙してきたんだぜッ。だったらよっ、当然にっ仕返ししてやるのが普通だし筋じゃねぇーのかよッ!」

「まあ、そういきり立つなバヌー。古龍王さんの意見にも一理ある」


「アシュベル、お前っ……こんな野郎の肩を持つ気かよぉっ」

「そうではない。そうではないが、古龍王さんは今我々に戦う為の条件付けを提示してくれただろ。気づかなかったのか?」


「条件!?」

「バヌー、聞き漏らすな。そんなだからお前は前回の決戦でも下手を打つ。

いいか、古龍王さんはさっきこう言ったんだ。2勢力と戦うのは得策じゃない、それはつまり片方の連盟と手を組むのであれば大いに励め、ってな」


「「──!?」」

「──!! へぇ~っ……なるほどねぇ、流石だ」


「ま、待て……!」

「では古龍王さん、あとは我々の方で策を練りますのでどうかご安心を」


 アシュベルとバヌーは愉快そうにクックッと笑いながらそう言い残し出ていった。



「上手いことあの二人にやられたわね、古龍王」

「……清翔妃か」

 会議室の入り口に、1人の女性が壁に寄りかかりながら軽く笑顔を投げ掛け立っていた。間もなくその形の良い唇を動かす。


「だから忠告したのよ。少数の人員で極秘の会議を開くにしても、可能な限り意見を同じくする者としっかり根回しした上でなさい、ってね」

「むぅ……」


「古龍王、あなたは本当に人がいいのね。まるで人を疑うことを知らない。通りで、あの冬馬さんもあなただけは信用する筈だわ」

「……その言葉、とても褒められた様には聞こえんな」


「そんなの当然でしょう? 実際、褒めてなんかないんだから」

「…………」


「だけど、私はそういうの嫌いじゃないわ。いつまでも変わらないあなたのままで居てねぇ~っ、古龍王~」

 清翔妃は笑顔でそう言って手をふりふり出ていった。古龍王はそのあとでふっと笑む。清翔妃らしいな、と。



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