ー13ー
「はぁー。平和だねー」
「つか、確かに平和だよね」
死闘の大決戦が終わってから、数週間後。長いようで短い夏休みが終わり、二学期が始まっていた。
あのあとAF内では、わたしが使う《神気魔法・略式!》に皆んな恐れを為し、とても平和な日々が続いている。
今では退屈なくらいだ。
因みに、白き魔術師ユイリさんとはあのあと知り合いになり、今では仲良くやっている。そして、次の大決戦では絶対に負けないからな、と会う度に妙に気合いを見せ、とても明るく元気一杯な印象の人で。これからも仲良くやって行けそうな気がしている。
「よっ♪」
「お、いらっしゃい。りなりぃ~」
「つか、今日は遅かったね?」
いつものように学校の屋上で真中とお昼ってると、花藤璃奈がにこやかな笑みを浮かべてやって来た。
「途中でこいつらを見つけたから、拾ってきてやったぜ」
「おい、こら! 拾ってきたとはなんだよ!?」
「まったく、失礼な話です」
誰かと思えば、岡部くんと太一だ。
「太一、丁度良かった。今度の週末にさ、AFの内の人で、会いたいってメールで伝えて来てる人が居るから付き合ってくれないかな?」
「いいよ。で、その人って誰?」
「つか、天龍姫さんだよ」
「「「まじかー!!」」」
岡部くんと太一と花藤璃奈が途端に驚いてる。そりゃそうか。わたしだってこの話が来て直ぐの時は、凄い驚いた訳だし。
「それは是非にも会ってみたいよな!」
「うんうん!! という訳で、私もそれに混ぜてくれよ」
「はいはいはい。そう言うと思ってました。一応、天龍姫さんからのオーケーは既に頂いておりますから安心して」
「「よし来たっ!! さすが、出来る子!」」
二人は大喜びで参加。勿論、太一も参加。これに真中も加わって、5人で会うことに決めた。んだけど……この事を美玲ちゃんに話したら、美玲ちゃんも参加することに決まった。
──そんなこんなで週末。駅近くのマックで皆んなと落ち合い、天龍姫さんとの待ち合わせ場所に向かった。
天龍姫さんが一体どんな人なのか興味津々に心踊り、皆んなもそれは楽しみにしている。そして、そこに現れた人を見て……。優しげなその微笑みを見つめて。わたしは、そこで元気一杯に大きく手を振り。これから始まり、きっとずっと起こり続くだろう人生の楽しみというものを大いに思い描き。今日もまた、そしてこれから先も、愉快に生きようと心に決めている──。




