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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】 第18章 大決戦!
208/213

ー8ー

 天空の城に光り輝きながら降り立つと、女神ファリアのところに皆集まっていた。わたしもそこへ向かう。


「予定では今日までに講和に持ち込みたいニャリが、現状難しいニャリ。少しでも戦力差をつけ、有利な交渉をしたいにゃりので、みな頑張んってくれにゃ」

「「「にゃにゃん!!!」」」


 行くと猫パンチさんが皆の士気を上げていた。


「猫パンチさん。今の戦力差ってどんななんですか?」

「87と270にゃり」

「あら? 圧倒してるじゃないですか」

「うちはランカー外もいれてるにゃりからにゃ。ランカーだけで考えたら、150ニャリ」

「それでも十分な気がしますけど……」

「そうにゃりが、今日中でというのがにゃ……」

「向こうが停戦を持ち掛けてくればいいのですよ」

 冬馬さんだ。

「問題は、どの辺りで下りるのか、ですね」

「主だった者を中心に倒していくかにゃ」

「そうですね、そうしましょう」


 そんな訳でいつものようにパーティーを編成し、街中へと出かけた。さあ、主だった者を倒すぞー! と思ったけど、どのくらい居るんだっけ?


「主だった人ってどのくらい居るんです?」

 わたしは天龍姫さんに聞いた。

「わたしが認識している限りでは、ミリオン、グリトール、バヌワーン、アイリ、シャラトワ、スリング、バヌー、アシュベル、アナウェル、メリーゼ、キシリウム。

このうち既に胴を大破などしているのは、バヌー、アシュベル、アナウェル、ミリオン、スリング」

「あと6人てすか?」

「そうですね。この残り6が居なくなれば、戦意喪失するんじゃないかしら?」

「そうと決まれば早く探しましょう!」


 といってもこの広いシャインティア、街中を探すだけでも大変。相手は街中だけでなく、狩場にもいるかもしれないのだから。


「グリトール発見! この近くだ」

 仲間からの報告を受け、その場所へと向かう。居た。うちのパーティーと戦っている最中のようだ。乱入してもいいのかな?

「アリス! レジナで」

「あ、はいっ!」

 

「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 グリトールに無属性のダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

 

 それから素早く離れ、防御する。グリトールは剣を振るいスキルを放ってきた。全体ダメージを受ける。


「ちっ、不感症が!」

「ちがいますーっ」



「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 グリトールを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 グリトールの小手と指輪が大破した。

「テメェ、不感症ぉー!」

「感じまーす」


 グリトールが八の字に槍を振り回しスキル攻撃してきた。それを天龍姫さんが受け止める。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 グリトールを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 グリトール肩当てとすね当てが大破し、胴が中破した。その胴をフェイトさんが剣のスキルで攻撃し、大破させた。


「ちくしょう!」

 グリトールは逃げ出していった。


「よっしゃ!」

「次は?」

「バヌワーンとシャラトワが割と近くにいます」

「よし、行こう!!」


 うちの仲間のパーティーとバヌワーンとシャラトワのパーティーが戦い合っていた。

「アリス! レジナ」

「はいっ!」


「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 バヌワーンに無属性のダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

 

 それから素早く離れ、防御する。バヌワーンは剣を振るいスキルを放ってきた。全体ダメージを受ける。


「例の不感症か!」

「だから、感じますって!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 バヌワーンを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レ!?」


 そこへシャラトワが攻撃を仕掛けてきた。腕を少し切られ鮮血がながれた。


「アリスさんをちゃんと守ってください!」

「「にゃにゃん!!!」」


「流石の不感症も、痛みは感じるのだな?」

「どっちも感じるし!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 バヌワーンを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 空かさず離れ、防御する。バヌワーンの指輪が大破した。バヌワーンは長剣を振り回しスキルを唱えた。わたしは全体ダメージを受けた。


「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 バヌワーンに無属性のダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

 

 それから素早く離れ、防御する。バヌワーンの小手とすね当てが大破した。バヌワーンは剣を振るいスキルを放ってきた。全体ダメージを受ける。


「クソッ……割に合わん」

「バヌワーン、撤退するか?」

 シャラトワの言葉にバヌワーンは頷く。

「撤退させるか!」

 フェイトさんとランズさん天龍姫さんで一気に襲いかかった。攻防が続く中、お互いの装備が傷んでゆく。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 バヌワーンを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 バヌワーンの兜が大破し、胴が中破した。それを天龍姫さんが槍で切り裂き、大破させた。


「おのれ!! 不感症!」

「めっちゃ感じるし!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 シャラトワを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 空かさず離れ、防御する。シャラトワの小手とレギンスが大破した。


「ちっ、不感症が!」

「だから違うって! 凄い感じるんだから!」

「ほざくなー!」


シャラトワの攻撃をギリギリで避ける。


「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 シャラトワに無属性のダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

 

 シャラトワの髪飾りと腕輪が大破した。そこへマーナとザカールさんも攻撃する。シャラトワは堪らず逃げ出した。

「そうはいかない!」


「ご!」 ←ゴッデスウィング!


 最速で追いかけ、追いつき、追い抜き、唱えた!


「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 逃げるシャラトワに無属性のダメージを与えた。そして空かさず抱きつき、シャラトワの震える耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 シャラトワの首飾りと胴が大破し、裸となった。シャラトワは恥ずかしさからその場に蹲って泣いている。


「よし! あとはメリーゼ」

 そう気合入れていると、向こうから小さな白旗持って歩いてくる人がいた。メリーゼだった。


「だって、わたし1人で勝てる訳がないでしょう?」


 という訳でギルド戦争は終結した。



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