ー15ー
ユルルングルの近くのワープポイントに光り輝きながら降り立つ。既に皆待っていた。
「まいど、遅くなってごめんね」
「時間通りだから大丈夫だよ、アリス」
「じゃあ今日はヴリトラといきますか!」
「「「にゃにゃん!!!」」」
雪山の山々が見える起伏の激しい雪原をずっと行くと、1箇所だけ火山の山が見えてきた。そこにここから見ても大きい何かが居る。ヴリトラだ。
「よし、行くぞ!」
「「「にゃにゃん!!!」」」
ヴリトラは近づくと羽ばたいてきた。そしてドスンと降り、身動きが取れなくなる。そこへ空かさず、210度、強烈なマグマの炎を吐いてきた。カテリナとフェイトさんが火傷した。アチアチ! そこへ更に咆哮を上げ動けなくしてから、体当たりをして来た。ランズさんがこれに突き飛ばされた。そこへ天龍姫さんが隙をついて一閃した。見事!
ヴリトラが身体を震わせ、次の瞬間、口を大きく開き激しい波動を浴びせてきた。装備品が全体的に傷む。
「これは避けないと駄目だな。装備がやられる」
「身体を震わせたあとでしたから、それを合図に、ですかね」
ヴリトラは羽ばたいてきた。そしてドスンと降り、身動きが取れなくなる。そこへ空かさず、210度、強烈なマグマの炎を吐いてきた。マーナとわたしが火傷した。アチアチ! って、体力半分も削って来る!?
そこへ更に咆哮を上げ動けなくしてから、天龍姫さんがこれに突き飛ばされた。
ヴリトラが身体を震わせ、次の瞬間、口を大きく開き激しい波動を浴びせてきた。
「みんな、逃げて!!」
「「「にゃにゃん!!!」」」
何とか逃げ切った。危ない。
「コイツはきついな……」
「誰だよ、ユルルングルより楽だと言ったのは!?」
「フェイトさんです……」
「そうでした……」
こうした攻防をその後、30分続けたが2度波動から逃げ損ね、今回の討伐は断念した。




