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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第17章 ヘカトンケイル討伐!
192/213

ー11ー

 次の日の朝、5時には弥鈴ちゃんが起きて着替え支度をし、庭の掃除を始める。わたしもちょっと気になって起き出し、一緒に手伝うことにした。そのうち真中もやって来て手伝ってくれる。そのあとお供えものを運び、台所へ行ってお味噌汁を作り始める。わたしも切るのを手伝った。そこへ潮兄もやって来て、朝ご飯のおかずを作り始める。そうして6時頃には用意が出来て皆を起こした。


「……ちょっと早くねぇか?」

「文句言わない。早く来る!」

「はい、はい……」


 居間には朝ご飯が綺麗に並んでいた。

「では、いただきます!」

「うわ、うめー! この味噌汁」

「わたしとアリスお姉さまが作ったのだ。当たり前であろう」


 いや、わたしはほんのちょっとなんだけど……。


「今日はこのあとどうするの?」

「わたしは、神社の仕事があるので……」


 弥鈴ちゃん、大変だなぁ……。


「わたしの家に行って、真中を親に紹介するか?」

「え!? 早いよぉ〜……」

「こういうのは早い方が良いんだよ」

「という訳で、決まりだね」

「じゃあ、わたしは本屋にでも行って帰ろうかなぁ」

「アリスは、岡部太一とデートだ」

「え? なんでそうなるの?」

「二人のこと気になってんだろう? どっちが良いか、3人でデートしてこいよ。それとも何か?わたしとそんなにキスしたいのかぁ?」

「わかったわかったって、デートしてきます!」


 そんな訳で、わたしはデートに決まった。

 取り敢えずAFセットを家に置いて、駅の近くで待ち合わせ。本屋に寄って気に入ったの買って。近くのスターバックスに寄って、コーヒーってAFのこととか色々楽しく話した。それから小物売りや寄って、アレ良いねコレ良いねして、家に帰った。

 

「ただいまー」

「あら、おかえりなさい。アリス。デートはどうだったの?」

「うーん……わかんない」

「え?」

「どっちもどっちっていうか……」

「決め手がない?」

「うん。それ」

「そういうのは付き合っていくうちに、分かっていくものよ」

「それが2人居て……選ぶ段階だから」

「あらあら、贅沢な悩みね」

「それはそれで大変なんです」

「世の中には選ばれない人だっているのよ。そのこと分かってる?」

「……勉強になります」

「はいはい。手と顔洗ってらっしゃい」

「は~い」


 そのあとご飯って、風呂って、2階でしばらくゆったりとした。

 昼間のことをふと思い出す。2人と居て今日は楽しかった。何も不満はない。ゲームやっていて楽しいし、仲間だし、友達だし、恋人?

 ……急に恋人となるとハードルが高くなる気がする。それはわたしの気のせい? 別に恋人になったって、結婚するとは限らない。だったら付き合ってみたら?……そぅだよね。取り敢えず付き合ってみて、それで決めて良いのかも知れない。


 時間になったので、わたしはAFセットを取り出し、ログインすることにした。



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