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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第17章 ヘカトンケイル討伐!
190/213

ー9ー

 炎の城へ光り輝きながら降り立つ。皆も遅れて次々と降り立った。

 見ると猫パンチさんが女神イルオナさんのところに居るのでそちらへと向かった。

「今日の作戦とかありますか?」

「特にないにゃり。天空を天山メンバーが守り、炎は【にゃん♪】が守ることにはなってるにゃりな」

「【対にゃん♪連合】は、また攻めて来るのかな?」

「来るとは思うにゃりが……どっちに来るかは謎にゃりな」

「冬馬さんは何か言ってます?」

「何も……そこで静かにしているにゃり」

 見ると、柱にもたれ掛かりのんびりとしている。

「まだ特に情報も来てにゃいから、作戦の立てようもなかろうにゃりからにゃ。仕方ないで」



 しばらくして決戦開始のカウントダウンが始まり、開始された。わたし達は直ぐに決戦場に光り輝きながら降り立ち、情報を確認した。まだ動きはない。


 が、ほどなく天空の城に【対にゃん♪連合】が大軍勢で現れたと連絡があった。


「今回も狙いは天空の城かにゃ?」

「……そうとは限りませんよ」

 冬馬さんだ。

「天空に来ているメンバーに、ランカーがどのくらい居るか調べて貰ってください」

「わかったにゃ!」

 

 そうか……数だけ並べて実際の戦力はこちらに……ってこともあるのか。もしそうなら、冬馬さんが居なかったら、嵌められていた。


「見た所、ランカーらしき者は居ないそうにゃ!」

「そうですか……では、こちらは警戒を。

アリスさんもいつでも出られるようにパーティーを組んで準備しておいてください」

「あ、はいっ!」


 言われて直ぐにパーティーを組んだ。フェイトさん、ランズベルナントさん、ザカールさん、ミレネさん、カテリナさん、アザミューナさん、マーナ、それからわたし。


 パーティーを組んで直ぐであれだけど……おトイレ行きたくなっちゃった。まだ敵も来てないみたいだし、そんな訳で皆に訳を言って部屋を出る。そしてトイレに向かっていると、潮兄さんの部屋から声が聞こえてきた。それも何処かで聞いたことのあるような名前と声。わたしは、申し訳ないなぁ……と思いながらも耳を欹てた。


「猫パンチさん、敵の一番の主力が来るとすれば、天空から遠い南門です。状況を見て、アリスさん達を南にお願いします」


 ──カラッ。

「……冬馬さん?」


 わたしは思わず、襖を開けてしまった。開けずに知らないふりすれば良かだたんだろうけど、つい……。


「……アリスさん。言いたいことがあれば後で聞きますから、今はお願いします。締めてください」

「……わかりました」


 わたしはトイレに行き戻り、AFセットを装着しながらも考えていた。皆に言うべきかどうか……。


「アリス? ボーッとしてどうした?」

「あ、いや、ごめん。なんでもない」

「お、来たぞ。南からだ」


 南? 冬馬さんの読み通りだ。


「南へ急いで向かいます!」

「え? ああ、わかった」

「「にゃにゃん!!」」


 南門は既に激戦だった。ランカーが複数人見えた。


「ご!」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。


「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方の敵に突っ込み辺りを燃やす。


 その炎を掻い潜り、わたしに突進してくる者が居た。


「わが名はシャラトワ。アリス、勝負!!」

 素早い攻撃で避けきることが出来ず、腕を切られた。

「くっ……」


「ふぁ!」

「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方のシャラトワに突っ込み辺りを燃やす。だが、耐性があるのかシャラトワには炎が余り効かない。炎を振り払い、笑っている。


 やはりほかの召還獣も開拓しとくべきだった。いや、今からでも遅くはない。

 わたしはポケットノートを開いて、それらしい組み合わせを探した。


 わたしは、魔聖水を一気飲みっ! それからスキル一覧から最高位・合成召還魔法〈メテルフォルセ〉を選択。更に最高位召還魔法〈アルカマアロー〉を嵌め込み、そこへ〈アイス〉を嵌める。そのあとに上位召還魔法〈フェルフォルセ〉を嵌め込み、そこへ上級白魔法〈レジェヌドール〉と上級黒魔法〈アイスドール〉の2つ魔法を発動し嵌める。この時点で発動分の精神力が不足したので、再び魔聖水を一気飲みっ。


 そのあとわたしは大きく息を吸い込み、シェイキング。すると、黄金色に輝きながらスキルが現れた──それを素早くタップし、発動する。



「《合成召喚:冥海神姫スキュレー!》』」」


 途端、巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


「──なっ!? うわっ!!」


 相変わらず言ってることは意味不明だけど、スキュレーはシャラトワを捕らえ、無属性の攻撃を加えていた。その耐性はないので、そのままダメージとしてシャラトワを襲う。


 そしてその間にわたしは、これをアウラ·インフォーマルにファルモルと入れ替えた。


「スキュレー! 更に攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


「何いってんだ!? コイツ!!」


 わたしもそう思う……。でも確実にシャラトワにダメージを与えている。と、その時!? わたしの頬を剣が掠めた。


「バヌワーン、遅い!」

「何言ってやがる。1人で何とかしろよ!」


 そう言ってバヌワーンという人は、わたしに対し剣を構えてきた。


「余り相手にしたくない相手だが、仕方ない」

 そう言うなりスキルを唱えながら剣を振った。無数の打撃を受ける。


「スキュレー! この者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


「うわ、なんだコイツ!?」


 バヌワーンを捕獲している間にシャラトワがスキル攻撃してきた。避け切れずダメージを受けた。流石にランカー2人は、わたしには荷が重たすぎる。だけど、ほかのメンバーも余裕がなさそうだった。



「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 シャラトワを捕らえ、無属性ダメージを与える。その間にバヌワーンがスキル攻撃を放ってきた。わたしは全体ダメージを受ける。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


「ちっ!!」


 逃げるバヌワーンをスキュレーは捕まえ、無属性ダメージを与える。スキュレーたん、確実に捕らえてくれるからありがたい。


 その間にシャラトワが抜け出し、スキル攻撃をしてきた。全体ダメージを受ける。コレの繰り返しで参る。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


「くそっ、コイツ!」

 シャラトワを捕らえ、無属性ダメージを与える。そして、ちょっとわるいけど………。


 シャラトワに抱きつき、アリスは唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 シャラトワの指輪と腕輪が大破した。

 これで引いてくれれば……。ところが逆にシャラトワの心に火をつけた。


「テメェ……ふざけんなぁあー!!」

 わたしの胴目掛けてスキルを唱えながら突き刺してきた。わたしは口から血を吐く。胴の耐久は間に合ってるけど、これは相手に傷を負わせるスキルだ。


 堪らず、片膝を突いてしまった。


「アリス!!」

 それに気づいたフェイトさんが駆け付けてくれる。

「だ……大丈夫…」

 わたしは薬袋から傷薬を取り出し飲んだ。痛みが少し緩和された。これくらいで負けてられない!


「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 シャラトワを捕らえ、無属性ダメージを与える。その隙にバヌワーンがスキルを唱えながら剣を振って来た。フェイトさんがそれを払い除け、攻撃するが、それも避けられる。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 バヌワーンを捕らえ、無属性ダメージを与える。

「くそっ」


「フェイトさん、例のヤツ、やります!」

「例のヤツ? あ、わかった!」


 わたしは白と黒の二つ魔法を同時発動させ、上級召還術士スキル〈フェルフォルセ〉を唱えシェイキングし、《ステルス・ホールド》をフェイトさんに向け放った!


 バヌワーンに向かっていたフェイトさんの身体は間もなく消え、次の瞬間、バヌワーンの腹に突き刺しスキルを放ち、切り裂いていた。それにより、バヌワーンは消滅する。


 残るはシャラトワだ。たが、それを見たシャラトワはその場から逃げ出した。それを見て、わたしはホッとしそのままヘナヘナと腰を抜かした。それくらい強い相手だった。


「腰を抜かしてる暇はないぞ!!」

「あ、はいっ!!」


 南門は今にも突破されそうだった。数も多ければランカーも多い。流石、天山ギルド本営を支えた大手3ギルドだけのことはある。

 北門西門東門からもその状況を見て加勢に出した。


「負けてらんないっ!」


「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 敵のランカーらしき1人を捕まえ、無属性ダメージを与えた。


「フェイトさん、例のヤツいきます!」

「わかった!」


 わたしは白と黒の二つ魔法を同時発動させ、上級召還術士スキル〈フェルフォルセ〉を唱えシェイキングし、《ステルス・ホールド》をフェイトさんに向け放った!


 ランカーに向かっていたフェイトさんの身体は間もなく消え、次の瞬間、腹に突き刺しスキルを放ち、切り裂いていた。それにより消滅する。


「よし!」

「結局、これが一番効率いいかも?」

「そうだな」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 またしても敵のランカーらしき1人を捕まえ、無属性ダメージを与えた。


「フェイトさん、例のヤツいきます!」

「わかった!」


 わたしは白と黒の二つ魔法を同時発動させ、上級召還術士スキル〈フェルフォルセ〉を唱えシェイキングし、《ステルス・ホールド》をフェイトさんに向け──その間際にわたしは肩を切られた。痛い……。


「わたしの名はアイリ。好き勝手してくれるな、お前!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。


「くそっ。なんだコイツ!」


「フェイトさん、例のヤツいきます!」

「わかった!」


 わたしは白と黒の二つ魔法を同時発動させ、上級召還術士スキル〈フェルフォルセ〉を唱えシェイキングし、《ステルス・ホールド》をフェイトさんに向け放った!


 アイリに向かっていたフェイトさんの身体は間もなく消え、次の瞬間、アイリは遠くに飛び交わしていた!?


「見てたんだ。同じ手に何度引っ掛かるかよ!」


「だったら!」


「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。

 空かさず、アイリに抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レ!?」


 アイリの短剣がわたしの腹部に突き刺さり、血が飛び出た。痛い……。兎に角、距離を取る。


「お前、ナメたことしてくれるな……」

 

「アリス、大丈夫か!?」

「何とか……傷薬飲む」

 薬袋から傷薬を取り飲んだ。痛みが緩和された。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」



 アリスはそこまで唱え、距離を取り、アイリの攻撃を交わした。



「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 アリスはそこまで唱え、距離を取り、アイリの攻撃を交わした。アイリの腕輪と指輪が大破した。


「き、貴様……許さん!!」


「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。

 空かさず、アイリに抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


「お前っ、許さん!!」


 アリスはそこまで唱え、距離を取ったが、遅れ手を切られた。痛い……。更に追い掛けて来て、振り回し、投げ、それが脚に刺さった。それで倒れてしまう。

 そこにフェイトさんが現れ、庇ってくれた。

「ありがとうございます」

「大丈夫か?」

「なんとか……傷薬を飲みます」

 薬袋から傷薬を取り出し飲んだ。痛みが緩和された。


 そこにもう1人現れた。

「スリング、邪魔をするな!」

「いや、手間取ってるようだからよ……」

「だったら、あの男の方を抑えろ」

「わかった」


 スリングはフェイトさんに飛び掛かり剣を振るった。フェイトさんは交わし、スキルを唱えながら剣を振る。スリングはそれを受け流し、交わした。


 アイリがわたしに攻撃仕掛けてきた。わたしは交わし、逃げ、言った。



「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:……違う? そうではない?? グラウコス、私を殺したのは、ソナタではなかったの………?》


 アイリを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 そこで距離を取る。が、アイリは追い掛けて来て短剣を高速で突いて来た。スキルだ! 十数撃も受け、鎧が欠けた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《 冥海神姫:キルケー……まさか、アナタなの? 親友だと信じてきたアナタが、この私を裏切って……いた?!》


 アイリは咄嗟に逃げようとするがやはり捕まり、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


「ちくしょー!!」


 わたしは素早く距離を取る。アイリの肩当てと小手が大破した。まだ、来る気?! アイリはスキルを唱えながら短剣を振るってきた。装備に無数の傷が入る。


「ご!」

「ら」

「す!!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


 だがその時、アイリは姿を消した。ログアウトしたようだ。ならばと、アリスは相手を変えた


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 スリングを捕まえ、無属性ダメージを与えた。

 空かさず、スリングに抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 そして距離を取る。


「くそっ、装備がやられたのか?」

 スリングはそう言って後方に退避した。


「はぁ……なんとか凌いだけど」


 南門はもう突破されつつあった。冬馬さんの指示で中央に集まり、女神イルオナを守る作戦に変えた。時間はあと少しだ。


「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 ランカーを捕まえ、無属性ダメージを与えた。

 空かさず、ランカーに抱きつき唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 そして距離を取る。ランカーの小手と指輪が大破した。

「うわあー! やられた」


 前方を見ると南門から【対にゃん♪連合】の人たちが大勢でやってきた。わたしはその中に飛び込む。そして、

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 装備品が大破する音が響き渡る。中には装備が壊れ、裸になる人も居た。でも【対にゃん♪連合】の勢いは止まらず、女神イルオナの周りで激戦が続いた。


「ご!」

「ら」

「す!!」


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》


 ランカーを捕まえ、無属性ダメージを与えた。

 空かさず、ランカーに抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 そして距離を取る。ランカーの小手と指輪が大破した。確実だけど、一人一人こんなやってたって切りが無い。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」

「ご!」

「ら」

「す!!」


 光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。巨大な魔法陣が目の前に展開し、その中から上半身は美しい女性、下半身は魚、腹部からは6つの犬の頭と12本の蛸状の触手が気味悪くクネクネとうねり。そして、上半身のその手には剣を携えた美しくも醜い化け物が現れた。


「スキュレー! あの者を攻撃せよ!」


《冥海神姫:おお……グラウコス。私はソナタのことを許しはしない…!》



 ランカーを捕まえ、無属性ダメージを与えた。そして空かさず抱きつき耳元で唱えた。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 空かさず距離を取る。切はないけど、これしかないか……。もう間もなく終わる筈だし。

 そう思っていると、防衛柱の1つが壊された。ヤバい! 続いて2つ目も。


 皆懸命に守ってるけど、数が違う。そうこうしてる間に3本目も破壊された。4本目を倒そうとしている人をわたしは杖でポコポコ叩いた。なんと相手のイヤリングが大破した。


改めて確認……。

猛毒追加 (対人のみ、25%の確率で5秒度に相手最大体力の3%ダメージ、持続時間15秒):相手耐性無効化-7%ダウン(対人のみ:最大3回重ね可、持続タイム7秒):相手装備被弾(対人のみ、13%の確率で装備 (ランダム)追加被弾+18%)】


 こうなれば嫌がらせだ!ポコポコ叩いてやる!

 でも間もなく4本目も破壊された。そしていよいよ女神イルオナだけとなる。


 イルオナさんが苦悩の表情を浮かべ遂に倒れた。


「くそっ、やられた」

「取り返そう!」

「「「にゃにゃん!!!」」」


 そこから4本柱を倒し女神イルオナを倒すまでに許された時間はもう5分間。わたしは柱に向かって叩き、敵が来たら押し倒して「レジナ」を唱えた。ボコボコにされるけど、構ってられない。装備を大破させる。裸で泣きながら逃げていった……。

 柱が1本倒れ破壊。残り、3本。

 柱をボコボコ殴っていると後ろから刺された。痛みを堪えながら振り返り、レジナを唱える。更に押し倒し、唱え続けた。その者の大半が大破し、逃げていった。わたしは刺されたまま、起き上がり、血を噴き出す。痛い……どうかなりそうだ。でも痛み止めはもうない。再び柱をボコボコ叩く。2本目を破壊した。でも残り時間1分。そのタイミングで残り2本も破壊した。あとはイルオナさんだけだ!

 皆でイルオナさんを攻撃した。腕も脚も身体も痛かったけど、我慢して叩き続けた。そしてあと少しという時だった。


  画面はホワイトアウトした。



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