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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第17章 ヘカトンケイル討伐!
189/213

ー8ー


 AFセットを持って、駅の近くで集合し、皆で弥鈴ちゃん家に向い。チャイムを押した。元気な声が聞こえ、弥鈴ちゃんがトテトテと玄関までやって来た。

「いらっしゃいませ、アリスお姉さまさまっ……と、その他一同ども」

「弥鈴ちゃん、こんにちは。お世話になりますねっ」

「……オレたちは、その他一同らしい……」

 岡部くんが愚痴ってる。

「呼ばれただけでも、ありがたく思え!」

 弥鈴ちゃんはそう言って、岡部くんを軽く足蹴にした。それで岡部くんが軽く切れて、2人していがみ合ってる。

 やれやれ……。


 今日わたし達が泊まらせて貰う部屋を案内して貰った。本間10帖の広い部屋で十分寛げそうだった。

 岡部くんたちは、離れた端っこのトイレ近くの部屋で8帖部屋だった。どちらも小綺麗にされている。

「で、ここがわたしが普段使ってる部屋です」

 ここも8帖部屋で広い。AFセットがならんであった。

「で、こっちが潮間冬樹しおまふゆき兄ちゃんがつかってる部屋。23歳、独身。彼女募集中」

 ここも8帖部屋で何故かAFセットらしきモノがあった。

「あ、潮兄もAFやってるらしいんで」

「そうなの? どこの所属?」

「さあ? 詳しいことは教えてくれないので」

 そこから更に角部屋を案内された。

「ここが神家基輔かみやもとすけ。うちのバカ親父の部屋です」

 本間10帖の広い部屋だった。どこの部屋も小綺麗にされているのが好印象だった。


 それからしばらく部屋でゆっくりしたあと、お食事に呼ばれたので居間に行った。鍋だ。しかも大きな鍋。


「わはは! 人数が多い時は鍋に限るからな。豪勢とはいかんが、遠慮なく食べてくれ」

「「はい。いただきます!」」

 居間は12帖ほどの広さがあったので、十分にみんな座れた。

「この鍋、味付けがよくて、とても美味しい」

「潮兄が作ったんですよ!」

「へぇ。お料理お上手なんですねぇ」

「ほぼ毎日のことですからね。慣れですよ」


 ほぼ毎日作らされてるってことか……。


「そう言えばAFやられてるんですよね? 何処の所属なんですかぁ? 因みにわたし達は南西シャインティアです」

「出来れば、余りAFの話はしたくないなぁ……」

「え? どうしてです?」

「中でも外でも忙しくなるの嫌じゃないですか。ですから中の人と連絡は取らないようにしてるんです」


 神社のこととかで普段忙しいのかな?


「潮兄は神社のことの大体をやっていてくれて忙しいですからね。何処かの誰かさんがサボってばかりいるものだから」

 

 弥鈴ちゃんはそう言って、鍋を腕て啜りながら基輔さんを半眼に見た。基輔さんは咳払いをしている。


「そういうことでしたら、まあ……」

 仕方ないなと思うので、苦笑い言った。


 そのあとも楽しく会話をしながら頂き、部屋へと戻った。岡部くんたちもAF終わるまでの約束でこの部屋に来ている。


「あー美味しかった」

「お腹いっぱいだね」

「人間は素っ気無いが、味付けはバツグンだったな」

「りなりぃ、そんな言い方しない」

「何だか神社の仕事で忙しいみたいだから、仕方ないよ」

「それは分かるけど、少しくらい話を合わせることできないもんかね?」

「潮兄の悪口は許さんぞ、りなりぃ」

「すみませんね。うちの姉さん、思ったことは直ぐに口に出すものだから」

 

 友翔くんがりなりぃのことで謝ってる。困った姉さんだ。


「りなりぃの弟くんは、人間が出来ておるな……」

 弥鈴ちゃんが感心している。

「確か真中は弟くんが気に入っておったろう? 告白してみたらどうだ? アレはなかなかの男だぞ」

「え? でも、そんなこといわれても……自信ないよ」

「だったら、わたしが聞いて来ようか?」

 そう言って弟くんの方に向かう弥鈴ちゃんを真中は必至に止めた。

「ダメダメダメダメ!」

「何で駄目なのだ?」

「何が駄目なんです?」

 弟くんが気づいて聞いて来たのだ。

「あの……わたしは……その……友翔……くん……の……」

 いつまでもハッキリとしない真中に苛立って、弥鈴ちゃんはキッパリこう言った。


「要するに、真中はお前のことが好きなのだ」

「え……」

 友翔くんは始め驚いて動揺していたけど、間もなく「はい! 僕も……」と応えた。

 そして真中を抱きしめてる。

「真中おめでとう!」

「よっ。お二人さん、おめでとうな」

「ん?……ということは、わたしは真中のお義姉さんになるのか?」

「まだ早い、まだ早い」

 まさかのこの日にカップルが誕生しちゃったけど、まあ良いかな良いかな♪

 

 さて、そろそろ決戦だ。AFセットを着込んで皆で並んでみたら、微妙に狭かったので。真中と友翔くんは8帖部屋の方でプレイしてもらうことにした。


 そして10帖のこちらでもボディスーツって、シューズって、グローブって、ヘッドギアって、それからそこで弥鈴ちゃん達と並んでタイミングを合わせ、仮面ライダーばりにシャキーン☆と格好よく?ポーズを決めた。



「……決まった?」

「決まったな」

「決まりましたね」

「決まりましたっ!」

「決まったね!」


 そんな訳でっ、早速アストガルド・ファンタジーの世界へと通常ログインするっ。



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