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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第17章 ヘカトンケイル討伐!
188/213

ー7ー

「ヴリトラ強かったねぇ〜モグモグ」

 次の日のお昼、学校の屋上でいつものように弁当ってた。

「ユルルングルよりはマシだけどね」

「ユルルングルに至っては、倒し方がわかんないからね……モグモグ」

「ヴリトラは装備の耐久を如何に保たせて戦うか、だよね?」

「流石、真中。よく考えてるね。モグモグ」

「でしょ? それでさ。わたし考えたんだけど……アレ使えないかな?」

「アレって?」

「トレラント=ブレイク」

「………。あー!!!」

 言われてみて、なるほどだ。ユルルングルほどに硬かった幻聖獣アルケミフォスをそれで倒していたんだった。

「いやー……言われてみて気付くとは我ながら情けない……。」

「いやいや、わたしも偶々思いついただけだから」


「よっ。アリスに真中。ここ良いか?」

 りなりぃだ。


「良いよ良いよ〜モグモグ」

「ユルルングルの討伐方、わかったかも知れない」

「え? ホントか」


「よっ。3人共仲良くやってんな」

「こんにちは」

 岡部くんと太一だ。


「あ、岡部くんも太一も聞いて、ユルルングルの倒し方わかったかも知れない」

「マジか!」

「どうやるんです?」

「前に幻聖獣アルケミフォスを倒したことがあるでしよ? その時に使ったアリスの召還魔法:トレラント=ブレイク。これで行けるかもしれない」

「あ、そういやあったな!」

「なるほど。それならいけるかも……」

「じゃあ、早速って訳には行かないけどね。今日、決戦だろう? モグモグ」

 りなりぃから言われて気が付いた。

「そうでした……」

「気になるけど、試すのは明後日だね」

「楽しみにとっておこう。モグモグ」

「楽しみといえばね、弥鈴ちゃんが今日来ませんか?ってメール来てたよ。どうする?」

「……それはオレ達も含まれてるのか?」

「書いてないけど……いいんじゃない?」

 と言った途端、真中とりなりぃが目を見開いて驚いていた。

「いや! それはダメだろう。アリス!」

「そうだよ! 貞操の危機が……!」

「オレ達、信用されてないのな?」

「楽しい青春の1ページを、共に過ごしたいだけなんですけどね……」

「……取り敢えず、聞いてみる。ポチポチ」


 間もなく返信が来た。


「どっちでもいいですよ、だって。部屋は余ってるって」

「それなら友翔ゆうとも呼ぼうかな?」

「えっ!!?」

 真中が動揺してる。

「アイツ真面目だから、2人の見張りに丁度いい。真中にも会いたいだろうしな」

「えっ、でも、あの……」

 真中はもう顔が真っ赤っ赤だ。

「ってことで、決まりってことでいいのかな?」

「おう!」

「お願いしますね」

「お前ら、ホント変なことはすんなよっ!」


 そんな訳で、夕方前頃に弥鈴ちゃん家近くの駅で集合ということに決まった。



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