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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】第17章 ヘカトンケイル討伐!
186/213

ー5ー

「いやぁ〜昨日はよかったね〜……モグモグ」

「一気に新しいの二匹狩れたね」

「ドロップもよかったし、言うことなしだよモグモグ」

「わたし達、今どのくらい強いのかな?」

「かなり強いと思うよ?モグモグ」


「よっ。アリスに真中。ここ良いか?」

 りなりぃだ。


「良いよ良いよ〜モグモグ」

「ねぇ、りなりぃ。わたし達かなり強いのかな?」

「え? そりゃ強いんじゃないか?」

「かなり強いよねぇ〜モグモグ」

「アリスは強いけど、わたしとかどうかな?」

「十分強いと思うぞ?モグモグ」

「真中も強いと思うよー。モグモグ」

「わたしよく攻撃受けてるからなぁ、と思って」

「でも倒されてないでしょ?モグモグ」

「それで十分だよ。モグモグ」

「なら良いんだけど」


「よっ。3人共仲良くやってんな」

「こんにちは」

 岡部くんと太一だ。


「岡部くん、真中強いよね?モグモグ」

「え? 強いだろ? うちのパーティーは平均的に強い筈だぞ」

「だよねー。モグモグ」

「わたし、よく攻撃受けてるからなと思って」

「いや、私も大分やられてますよ」

「オレも昨日は結構やられたな」

「気にし過ぎかな……?」

「うん。気にし過ぎだと思うよ?モグモグ」

「元、地雷のアリスが言うんだ。大丈夫だよ。モグモグ」

「地雷ですみません……モグモグ」

「アリスもかなり強くなったよな」

「そうですね。私も敵わないと思います」

「え? それは言い過ぎ言い過ぎ!」

「バヌーとアシュベルを裸にしたんだ。もう十分自信は持っていいと思うぞ?モグモグ」

「優しく耳元で唱えて上げてたもんね? アリス」

「あははは。あれは我ながらやり過ぎたかなとは思ってる」

「【対にゃん♪連合】にはまだまだ強いのが居るらしいから、アリスには頑張って貰わないとな」

「もちろん私たちも頑張りますよ、アリス」

「まだ強いの居るんだ?」

「ええ、ランカーがまだ居ますね」

「怖いなぁ……」

「バヌーとアシュベルには勝てたんだ。アリスなら大丈夫さ」


 そう言えばまだ大手3ギルドの強い人とは対戦してなかった。元天山ギルドのメンバー……明後日の決戦でいよいよ対決するかもしれない。でも、天龍姫さんたちも居るし、何とかなるだろうと楽観的な気持ちでこの時は居た。




 AFへ通常ログインし、《武器屋ライアス》の小部屋から顔を出して挨拶した。

「ライアスさ〜ん。居ますかぁ〜? アリスでーす」 

「お、アリスちゃん。こんにちは。装備品だよね? ちょっと待っていなよぉ〜」


 装備品を手渡しで貰い装備して小部屋から出た。


「という訳で、また出来たよ」

「装備品ですか?」

「そうそう。じゃじゃ〜ん! コレだ!


【《幻聖王のヴェール+7[超]30%アップ+特効追加》


全耐性+19(対人のみ):知力+67:精神力+2060:意志力+48:敏捷+15:スキル発動速度+20%アップ:運-6 追加:装備耐久+9% 光耐性+12% 闇耐性+12% 毒耐性+15%】」

「うわ! 凄い!!」

「なかなかのもんだろう?」

「かなりのものです!! ありがとうございます!」

「本当は胴を狙ってるんだけど、失敗続きでね……。胴が成功したら一番大きいんだけど」

「そうなんですね! 期待しておきますね!!」

 わたしはライアスさんに笑顔で手をふりふり振って分かれた。



「アリスちゃん。今日も特売だよ〜」

 道具屋のボルテさんだ。わたしは怪しげな目線を向けて聞いた。

「それでお幾らなんですか?」

「カムカの実がたったの8リフィル!!」

 高っ!!

「高いじゃないですか!」

「だって明後日から決戦だよ〜。仕方ないのさ」

「……わかりました。それを薬袋いっぱいください」

「まいど〜♪」


 それで道具屋のボルテさんとは分かれた。



 炎の城に光り輝きながら降り立つと、既に皆待っていた。

「まいどまいど、お待たせしましたー」

「こんばんは、アリス。そんなに待ってないですよ」

「では、行くか!」

「「「にゃにゃん!!!」」」


 テュポーンが居た雪の森近くのワープポイントに降り立ち、森の中へと入っていった。途中でテュポーンを見掛けたけど、無視し、更に先に進む。すると雪山から滝が溢れ出る川の近くに出た。その滝壺の近くに藍色の巨大な何かが居る。



  ──ユルルングル──


 モンスター名が表示された。藍色の鋼の鱗を持った巨大なドラゴンだった。


「いいか?」

「うん」

「よし! 行くぞ!!」

「にゃにゃん!!!」


「ご!」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。全身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。


「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方の敵に突っ込み辺りを燃やす。ユルルングルはしかし、その炎を全く寄せ付けなかった。


「効かないの!?」

「炎には強いってことか?」

「炎だけじゃないぞ。攻撃も弾かれる」

「弓矢も余り効かない……」

「兎に角硬いってことか?」


 ユルルングルは咆哮を上げた。間もなく空から雷鳴が落ち、周辺の皆を感電させ、大ダメージ。次に洪水を起こし、水没させ、大ダメージ。眠気を誘う息も吐いてくる。羽根を大きく広げ飛び上がり、飛来し、大ダメージを与えてくる。


「攻撃は当たらないことはないですが、兎に角硬いですね」

「これで体力がどのくらいあるかだな……」

「弱点ってないの!?」

「やっていきながら探すしかない」

「これは面倒なモンスターにゃ……」


 そのあとも弱点という弱点は見つからなかった。


 パランティアの指輪を使い回復したが、また削られ、装備の方も心配な状況となっていた。


「コイツを倒すにはまだ早いってことか?」

「明日はまだ先に行って見ますか?」

「そうですね……」

「という訳で、今日は撤退?」

「仕方ないから撤退で」

「「「にゃにゃん!!!」」」


 そんな訳で、この日は倒せず撤退し、ログアウトした。



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