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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】 第16章 幻獣ミドガルズオルム討伐
178/213

ー4ー

「天空の城、何とか取れたねぇー」

「うん。結構、激戦だった」

 日曜日、いつもの公園で真中と弥鈴ちゃんと話ってた。

「バヌーとアシュベル裸にしてやったから、しばらくは出て来ないと思う」

「あははは」

「アリスお姉さまの奮闘ぶりを遠くからずっと見てました。凄かったです! 何度か助けに行こうとしてしまいましたが……」

「じゃあ、アレもみてた? アシュベルの耳元で……」

「はいっ。ふっと息を吹きかけて……「レジナ」「レジナ」「レジナ」」

「──アリスこわっ!」

「アシュベルにとってはトラウマかな?」

「アシュベルたち、当分、新エリアは無理だろうね?」

「装備品整えるので、手一杯でしょうね」

「まあ、うちのギルドメンバーもまだそんなに居ないけどね」

「高レベルの装備が必要だもん。厳しいよ。新エリア……」

「あとはアリスお姉さまがパーティーに居ること。コレ必須!」

「補助系のサポート半端ないもんねー」

「そういう意味では、ユイリさん新エリアどのくらい進んでるのかな?」

「どうなんだろう……また凄い召還獣連れてくるのかもね?」

「わたし、ユイリさんの持ってる召還獣全部はもってないんだよね。何処に居るんだろ?」

「それも課題ですねー……」

「でも、アウラ·インフォーマルって5枠でしょ? 召還獣ばかり組むよりも、アリスみたいにサポート系も組んで置いた方が良いような気がする」

「ゴッデスウィングヤバいからね……」

「ゴッデスウィングの前は何だったの?」

「耐性アップする奴。組み換えて試してみたら、ザカールさんとか激強になってた」

「まさに、攻撃は最大の防御ですねー」

「うーん……今からりなりぃの家に行く?」

「良いけど、何で?」

「ユイリさんの情報を友翔ゆうとくんから聞き出せないかなぁ、と思ってさ」

 真中はそれを聞いて頬を染めた。


「うん。そうだね。行こう!」


 そんな訳でりなりぃにチャットして、尋ねた。


 今はりなりぃの部屋に居る。

「弥鈴、ジュース溢すなよ」

「無礼な奴だな。子供じゃあるまいし、溢すものか」

「……十分子供だろう?」

「ねね、りなりぃ。友翔ゆうとくんは?」

 わたしはりなりぃに聞いた。

「居るよ。呼んで来ようか?」

 そう言って、りなりぃは呼びに行った。そして2人で戻ってくる。

「アリスさん、こんにちは。なんですか? 用事って」

「ユイリさんの最新情報を知りたくて……」

「……そんなの敵に教える訳ないでしょ?」

「敵って……ユイリさんとは今では友達な訳で…」

「だったら本人に聞けばいいじゃないですか?」

 ご尤もです……。思わず頭が下がってしまった。

「僕に用はそれだけですか?」

「はい!」

「では、失礼しますね……真中さん、ごゆっくり」

「あ、はい!」

 そうして出て行った。


「おい、聞いたか今の? 真中さん……ごゆっくり、だって!」

「べ、別にそんなの普通でしょ?」

「バカ! 真中にだけ言ったんだぞ。脈アリだろ」

「わたしもそんな気がする。わたしに対する時と真中の時じゃ、接し方も違ってたもん」

「……真中のどこがそんなにいいのだろうな?」


 ポカ☆ 


 弥鈴ちゃんは、りなりぃから叩かれた。


「何をするか! りなりぃ!!」

「今のはお前が悪いだろ?」


 2人はいがみ合ってる。


 そかー……真中もついに彼氏が……わたしも欲しいなぁ。そう思った途端、フェイトさんの顔が浮かんだ。

 違う、違う! フェイトさんは岡部くんだぞ。岡部くんは真中が好……。あ、そか。真中は友翔ゆうとくんと……。でも、太一も居るし……。


 結局、一番煮え切らないのはわたしかも知れない。




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