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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】 第16章 幻獣ミドガルズオルム討伐
177/213

ー3ー

「ただいまー」

「おかえりなさい、アリス。弥鈴ちゃん来てるわよ」

「おかえりなさい、アリスお姉さまつ♪」

「ただいま、弥鈴ちゃん♪ って、リュック?」

「お泊りセットです♪」

「いいから手と顔を洗ってらっしゃい」

「は~い。あ、今日は決戦だから」

「わかってるわよ」

 それからご飯って、弥鈴ちゃんとツンツンしながら仲良く風呂って、2階へと上がり、マリオワールドを遊んで、20時になったので、AFセットをそれぞれ並べ、ボディスーツって、シューズって、グローブって、ヘッドギアって、それからそこで弥鈴ちゃんと並んでタイミングを合わせ、仮面ライダーばりにシャキーン☆と格好よく?ポーズを決めた。



「……決まった?」


「決まりましたっ!」


 そんな訳でっ、早速アストガルド・ファンタジーの世界へと通常ログインするっ。



 炎の城へ光り輝きながら降り立つと、既にみんな女神イルオナさんの前に集まっていた。


「と、言う訳で今回の目標は天空の城の攻略にゃで皆よろしゅうにゃり」

「にゃにゃん!!」

「え? どういうこと??」

「おお、アリス。天龍姫殿の提案でな。ギルドを早く大きくするには、六大城を多く取るのが手っ取り早いにゃで、天空の城を明け渡すので、黄昏で取って欲しいということにゃり」

「そうなんですね」

「何せギルドレベルが上がらなくて、加入申請に対して枠が足りない有様にゃりでな」

「確かに……」

「【対にゃん♪連合】も来る可能性があるので、3パーティー送ろうと思う。向こうの天山のメンバーもまあ、仲間なのでなんとかにゃると思うで」

「わかりました。で、メンバーは?」

「先ずはアリス」

「え? わたしが向こうに行って此処大丈夫ですか??」

「そこは皆で守るから安心するがよい」

「そこまでいうのなら……」

「という訳で敬称略で、アリス、マーナ、カテリナ、ザカール、カエル軍曹、タナトス、ミレネ。

それから、フェイト、ランズベルナント、まよねーぜ、冬馬、アザミューナ、グランセル、清流姫。

そして最後が、ギリゥ、古龍王、フェイル=モード、ファル、テン、サハラマグ、ナント、んでワシ」

「へ? 猫パンチさんも行くんですか?」

「たった3パーティーだけで取りにいくにゃりで、このくらいの戦力は必要にゃ」

「そうかもしれませんけど……」

「まあ、炎が危ない時は走って戻って来れば良いさ」


 フェイトさんが気楽なこと言ってる。


「でも天空から炎まで、結構ありますよ?」

「アリスのゴッデスウィングを使えば早いだろ?」

「まあ、そうかもしれないですけど……」

「じゃあ、決まりってことで!」

 大丈夫かなぁ?


 そうこうしてるうちに時間になった。

 皆、決戦場に移動し、光り輝きながら降り立つ。

 炎の女神イルオナさんが艶美な微笑みを浮かべている。


 わたし達は早速、予定通りのパーティーを組む。


「ご!」←ゴッデスウィング


 わたしは神気魔法・略式! アウラ・インフォーマル!を唱えた。パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。


 そこからもの凄いスピードで炎の城を出て、天空の城を目指した。


「ご!」


 わたしは切れる度にかけ続けた。そしてカムカの実を、リス顔でポリポリと食べる。


 ようやく天空の城が見えてきた。


「速攻で女神ファリアを倒します!」

「「「にゃにゃん!」」」


 天空の城に護衛のプレイヤーがいるけど、みんな手を振って通してくれた。南門を通り城門を通り、城内の中央に天空の城の女神ファリアが見えてきた。


 4本の防御柱を壊し、あとは女神ファリア本体を倒せばいい。二手に分かれ2本ずつ攻撃し、破壊する。

 誰か居るなと思ったら、天龍姫さんがファイトって応援してた。やる気出て来た!

 2本を壊し、残り2本を攻撃開始した。その時に異変が起こる。東門と西門から、【対にゃん♪連合】が攻めてきたのだ。それに対し、天山ギルドのメンバーが応戦している。急がなければ!


 ようやく4本目を壊したところで、猫パンチさんたちも到着した。あとは皆で女神ファリアを倒すだけだ。


 剣で斬りつけ、杖で殴り、ハンマーで叩き、斧で斬り、槍で突き、短剣で切り、弓矢で射抜き、やがて女神ファリアが悲鳴を上げ、倒れ……間もなくわたし達を祝福し、復活を遂げる。よし!


 天空の城を手に入れた。


 あとは守ればいい。


「西と東、どちらが押されてますか?」

「西です!」

「では西に向かいます! 猫パンチパンチさんは東で。フェイトさんたちは西でお願いします!」

「わかった」


 西門に到着すると激戦となっていた。バヌーとアシュベルの姿が見える。


「で」

「ら」

「あ!」


《防御全耐魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》と、《アルカミック=コンティニュ・アロー!》を発動。


 光り輝く弓矢で敵をロングレンジで、アシュベルを狙い撃つ。交わされた!


「ちっ。なんで、にゃんが居るんだよ! 聞いてねぇーぞ!!」

「そりゃあ、教えてないからね」 


 そう言って更に二連射で狙い撃つ。交わされた!


「当たるかよ!!」


 ミレネさんほどではないにしろ、最近は自信持ってたんだけどなぁー……。じゃあコレで!


「で」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、《防御全耐性魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。



「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方のアシュベルに突っ込み辺りを燃やす。追尾して攻撃するからこれなら当たる!


「ちっ!」

 アシュベルは飛び上がって炎から逃れる。わたしはそれを見て、空かさずアシュベルに向かいうふん♪と抱きつき、「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ「レジナ!」」


 それでアシュベルの指輪や腕輪などが大破した。


「くそっ!!」

「あ!」 


 アシュベルが払った剣が腕を掠めた。痛い……。


「バヌー! お前も手伝えッ!!」

「オレもか!?」

「当たり前だ!」


 2対1か……。前回バヌーさん、装備大破させたからまだ揃って無い筈。バヌーさんからやるか?


「で」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、《防御全耐性魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。



「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方のバヌーに突っ込み辺りを燃やす。堪らずバヌーが飛び上がってきたところを、わたしは空かさず抱きつき、「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


 それでバヌーのイヤリング、腕輪、指輪、小手、が大破した。

「くそーっ!!」

「なにやってんだ!?」


 アシュベルがわたしに攻撃してきた。でもスキルで今は動きが早いから、簡単には当たらない。と、油断してたら、脚を切られた。痛てて……。


 そのわたしの隙ををついて、バヌーが大剣を振り回しスキルを使ってきた。痛い、いたたたたた!!


 今の装備だから大丈夫だけど、前の装備なら終わってた。


 近距離はヤバい、距離をとって相手の動きをみる。


「で」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、《防御全耐性魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。



「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方のバヌーに突っ込み辺りを燃やす。堪らずバヌーが飛び上がる。そこをまた抱きつきに行こうとしたが、それをアシュベルが剣を払い、阻止してきた。胴を切られた……。その隙をついてバヌーが大剣のスキルで攻撃してきた。ちょっと迂闊だった。

「きゃあああーっ!!」

 地面に強く叩きつけられ、暫く動けなかった。

「痛たた……」


 そこへアシュベルが剣を突き立てて飛び込んでくる!

 なんとか横に転がって逃げた。次にバヌーが大剣を振り下ろしてくる。わたしはそれには敢えて間合いを詰めて、振り下ろしてくる肩に喰らいでも剣を抑え、「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ!」


「くっ!」

 バヌーは下がった。が……胴が大破し、上半身裸になった。大剣も途中からポッキリ折れた。


「なにやってんだ!?」

「油断した……」

「油断のし過ぎだろうが!」


 はぁはぁはぁ……肩がめちゃくちゃ痛い……。


 アシュベルがこっちに来る……逃げなくちゃ……。

 立とうとしたけど、立てなかった!? そうか、脚もやられてたんだ。


「動けないようだな……その装備諸共、串刺しにしてやるよ!」


 もうダメだ!! と、そう思った時。


「お前の相手はオレがする」

 ザカールさんがその剣を抑え、アシュベルを仰け反らせていた。


「ザカール=ギブン……相手にとって不足なしだな」

 2人は剣技をぶつけ合い、ザカールさんの放つスキルでアシュベルは吹き飛ばされていた。強い!

 アシュベルは直ぐに立ち上がり、ザカールさんにスキルを放ちながら剣技を振るった! ザカールさんはそれを受け止め、払い除け、スキルを使った。アシュベルはそれをモロに受け、押しやられる。


「クソッ。テメェら! 見てるだけじゃなくて手伝いやがれ!!」

 【対にゃん♪連合】は300人居る。この西門だけでも50人は居ると思う。だけどランカー同士の戦いに積極的に参加しようとする者は居なかった。


「ちっ。カス共が……!」

「もう降参か?」

「オレが相手しよう」

「グリトールか」

 2対1!? 不利だ。わたしは薬袋から回復薬&傷薬を取り出し、ゴクン!体力とキズの痛みが緩和された。走れないけど、なんとか立てる。


「と!」


 幻火獣トナティウホルンを召還。その肩の上に乗り、更に唱えた。


「で」

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、《防御全耐性魔法アップデルタフィルホールド》と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。



「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方のアシュベルとグリトールに突っ込み辺りを燃やす。そこから飛び出してきたアシュベルを幻火獣トナティウホルンが腕を振るい攻撃した。

「ぐはっ!!」

 続いて飛び出してきたグリトールからは避けられた。避けられた序に、肩まで飛び乗ってきて、槍を連続で突いてきた。わたしは幻火獣トナティウホルンの肩から落ち、また立ち上がった。その目の前にグリトールが立って待っていた。

 が、更にその前にザカールさんが立ちはだかる。


「お前の相手はオレだろ?」

「その前にその女がちょっかい出して来たんだ。ケジメはつけないとな」

「オレでは不足か?」

「話しの分からない奴だなぁ……」


 言う間もなくグリトールは槍を振り回し、突きを連続で繰り出してきた。ザカールもそれを受け止め、剣先を喉元までやる!

「こえーなー」

「お互い様だ」


 力は互角だ。


 2本の槍を出し、八の字に回しながらスキルを唱え、ザカールさんに攻撃してきた。ザカールさんはそれも受け止め、振り払う。


 と、そこにアシュベルが乱入してきた。それで一気にザカールさんが押される。

「アシュベル、余計なことすんな!」

「うるせぇー!!」


「そっちがその気なら……秘儀!」


「ご!」


『《ゴッデス・ウィング!》』

 パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。


 ザカールさんの素早い振り払いにアシュベルは飛ばされ、連続攻撃するグリトールをそれに上回る攻撃速度で攻撃し、ダメージを与え、腕を斬り、脚も斬った。


「コイツはすげーな……」

 取り敢えずこれで2人は戦闘不能だろう。けど、わたしはアシュベルさんのところへ歩いていって、優しく抱きしめ、ふっと耳に息を吹きかけ起こして上げてから優しくその耳元で言った。

「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ」「レジナ「レジナ」「レジナ!」


 アシュベルさんの胴が大破し小手も大破。槍は折れ、無惨な姿となっていた。わたしはスキップしながらザカールさんの元に戻る。

「……こえーな…」

「わたしを怒らすと怖いんですよぉ〜♪」

「……ホント、こえーなー……」


 西門は、他のみんなの頑張りもあって何とか守れた。東門は厳しいとのことなので向かうけど、時間的にもう終わりだ。


 東門に到着してみると、ギリゥさん、古龍王さん、フェイル=モードさん、ファルさん、テンさん、サハラマグさん、ナントさん、猫パンチさんがそれぞれ激戦していた。その中にわたし達は飛び込みむ。


「ご!」←ゴッデスウィング

「ら」

「ふぁ!」


 それに遅れ、光り輝く魔法陣が展開し、パーティー全員の攻撃速度、魔法発動速度、防御反射速度、移動速度を含めた全てが180%上がる。効果時間、約3分。と《基礎ステータスUpラディカル=ブースト》が発動。身が光の中に包まれ。更に、ファルモルが召喚された。


「ファルモル! あの者を薙ぎ払えッ!!」


 ファルモルは頷き、前方の敵に突っ込み辺りを燃やす。


 状況は一変した。【対にゃん♪連合】を押し返した。そして間もなくタイムアップとなり、決戦は終わる。




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