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アストガルド・ファンタジー  作者: みゃも
【第四期】 第16章 幻獣ミドガルズオルム討伐
176/213

ー2ー

「いゃあ〜昨日の連戦は凄かったねぇ……モグモグ」

「アイスドレイクにリンドブルム。どっちも強かった!」

「りなりぃの気絶が可哀想だったけど……モグモグ」

「慣れるものなのかなぁ? ああいうのって」

「どうなんだろう……モグモグ」


「……アリスに真中、ここ良いですか?」

「え? 良いよ良いよ……モグモグ」

 微妙にいつもと違う感じでりなりぃがやって来た。


「……アリス。ウインナーあげる」

「え? いいの?」

「真中も卵焼き、よかったら」

「ありがとう」

「……昨日は本当にごめんな……モグモグ」


 どうやら昨日のことを気にしていたらしい。

「いいよいいよ。気にしないで、モグモグ」

「その代わり、ヴィラエウス周回ね!」

「…………自信ない……」

「大丈夫だよ、りなりぃなら。モグモグ」

「自分に自信を持って!」

「………でも……踏まれると分かった途端、意識が飛ぶんだよ……これ、どうしたら良い?」

「でも……実際に踏まれているんじゃないんだよ。仮想空間の中で、そういう体験をしているだけ」

「それは頭では分かってるんだけど……」

「理屈じゃないよね……。だから、慣れるしかないよ!」

「でも………そういうのって慣れるものなのかな?」

  りなりぃはそう言って突伏した。

「どうだろうね……モグモグ」

「りなりぃらしくない……いつも強気なりなりぃはどうしたの?」

「ちょっと真中、言い過ぎだよ……」

「良いんだ。その通りだから……モグモグ」


「よっ。3人共仲良くやってんな」

「こんにちは」

 岡部くんと太一だ。少しは空気読んで欲しい……。


「ちょっとそこの2人〜、今ちょっと揉めてんの」

「何を揉めてんだ?」

「ほら、りなりぃが気絶しちゃうでしょ?」

「気絶? そんなの……気にすんなよ」

 岡部くんはそう言ったあと、わたしを指差し、りなりぃに真顔で言った。

「コイツなんか地雷だったんだぞ! それに比べたら、気絶なんて可愛いもんだ」


 それには、わたしは立ち上がって抗議した。

「それってヒドイ! 地雷だったけど、そんな言い方ってないでしょう!」

「……くつくっくっ、あははは。いや、ごめんごめん」


 りなりぃが急に笑い出したから、びっくりした。


「そうだよね。こんなことでくよくよしてて、ごめんね。頑張るから。頑張って慣れるからさ。許してくれる?」

「……うん。勿論だよ!」

「わたしも協力するから、頑張ろうねっ!」

「勿論、オレ達も協力するからさ」

「ええ、勿論です」

「ありがとう」


 今、りなりぃがちょっと涙を見せた気がした。

 気のせいだったかもしれないけどね?


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