ー10ー
「いゃあ〜いい天気だねぇー……モグモグ」
「だねぇ〜」
今日も学校の屋上で真中とお弁当ってた。
「それにしてもうちって……大手なんだねぇー……モグモグ」
「知らない内にね」
「そう言えば連日加入申請来るし、待たせてる人居るし」
「そんなにもなんだね?」
「ほら、また来た。えーと……古龍王……はい?」
「どうしたの?」
「古龍王さんから申請きた。チャットも来た」
「どんな?」
「よっ。アリスに真中。ここ良いか?」
りなりぃだ。
「良いよ良いよ〜。今はそれどころじゃなくてさ」
「どういうことだよ?」
「前にうちに来てた古龍王さんから申請が来たんだって」
「そいつはすげーな」
「よっ。アリスに真中にりなりぃ。仲良くやってんな」
「こんにちは」
岡部くんと太一だ。
「あのね、今ね、前にうちに来てた古龍王さんから申請が来たんだって」
「へ?」
「どういうことですかね?」
「えーと……天山ギルド本営が消えたことで、対天山ギルドの存在意義が無くなったから、こっちに来るって。そういうことみたい」
「うちとしては万々歳だな」
「それで今日、話がしたいって」
「なんだかうち、どんどん強くなってってるな?」
「ですね」
「ホント不思議だよねー……モグモグ」
「いや、アリスのお陰だと思うよ」
「だろうな……モグモグ」
「召還術師を極めてるのって、まだユイリとアリスだけだっけ?」
「さあ? 今のところ2人の名前しか出てきませんね」
「まあ、まだ前回の大決戦から2週間も経ってないからな」
「当分は2人の天下かもな?……モグモグ」
「わたしってそんな強くないけどなぁ……モグモグ」
「何いってんの? あのバヌーとアシュベルとも互角に戦ってたんだよ。弱い理由無いよ」
「……言われてみたら、確かに……モグモグ」
「アリスはもっと自分に自信を持とうよ!」
「……自信満々なアリスなんて、想像もつかないけどな」
「まあ、アリスはアリスのままでいいよ」
「そうですね」
「ええー……」
「……真中ごめん。これが現実なんだよ……」
そんなこんなで、今日は古龍王さんと話し合うことになった。




